1840

ぷよスポフィーバールールのオンライン対戦における全消しのタネと最初のフィーバーのタネの法則

by
アイソスタシー
アイソスタシー
 ぷよぷよe-スポーツ、フィーバールールのオンライン対戦における、全消しのタネと最初のフィーバーのタネに関する法則を検証し、タネの色の対応表(本記事下部の画像)を作ったので記事にまとめます。

 フィーバールールではフィーバーのタネとして、座布団のタネ・平積みのタネ・階段のタネ・挟み込みのタネの4種類が存在します。さらにそれぞれのタネには発火色が緑・黄・青・赤の4通りの色違いがあります。よって4×4の16種類のタネが存在します。全消しのタネも同様です。
 上記環境でオンライン対戦した時、1P・2P共に最初のフィバインでは基本的に同一のタネが降ってきます。(種類も色も同じタネが降ってきます。)(これは多くのフィバラーが知っていたようでした。)
 しかしたまに違うタネが降ってくる事があります。調べた結果、それは片方が表で全消しのタネを降らせた時である事が分かりました。(聞きこみの結果、既に気づいていた方もおられました。)
 さらに、片方が最初に降らせる全消しのタネと相手側の最初のフィーバーのタネは、種類が同一で、色違いも1対1で対応している事が分かりました。


まず、検証について記載します。(詳しい検証方法を確認したい人向けなので、太字だけ読んで、後は画像まで飛ばしても大丈夫です(^_^;))

【全消しのタネを降らせた試合のフィーバーのタネの同一の法則の検証】

 検証にはフィーバー配信者によるSwitch版ぷよスポのオンライン対戦のアーカイブを使用させて頂きました(配信日時は2020年9月~11月)。
 片方で全消しのタネを降らせた試合で、1P・2Pの最初のフィーバーのタネが変わったケースは、検証中に現れた5試合中5試合全部でした。
 一方、全消しのタネを降らせなかった試合で、1P・2P共に最初のフィーバーのタネを確認出来た試合は37試合以上(数えた分が37試合で、実際はそれ以上ありました)で、その全試合でフィーバーのタネは種類・色共に同一でした。
 この検証から、以下の二つの事が言えます。

 ・片方が表で全消しのタネを降らせた場合、1P・2Pの最初のフィーバーのタネが同一であるという法則が成り立たなくなる。
 ・片方が全消しのタネを降らせるという行為以外で、1P・2Pの最初のフィーバーのタネが同一であるという法則が乱れる現象は確認されていない。


【最初の全消しのタネと相手側の最初のフィーバーのタネとの対応の法則の検証】

 検証に用いた配信は上と同じです。
 片方が全消しのタネを降らせ、もう片方がフィーバーのタネを降らせた試合(全消しとフィバインの順番は逆も含む)は18試合ありました。その18試合中18試合全てで、最初の全消しのタネと相手の最初のフィーバーのタネの種類が同一でした。
 また、色についてはそれぞれの種類について丁度3通りずつまで確認が出来ました。即ち4×4=16通り中4×3=12通り分が網羅できました。そのうち同じ種類・色で複数試合データが取れたのは5通りあり、内1通りは3試合分取れました。その複数試合取れた場合の5通りいずれとも、最初の全消しのタネ・相手の最初のフィーバーのタネの種類・色の組み合わせは変わらず、再現されていました。さらに、まだ1試合ずつしか確認できてない残りの7ケースを含めても、1対1対応を崩すような組み合わせは出現しませんでした。
 この事から、

・最初の全消しのタネと相手の最初のフィーバーのタネは、種類が同一でかつ色のパターンも1対1で対応してあらかじめ決まっている

と考えられます。

 ちなみに、全消しのタネを降らせてから相手がフィバインした試合も、片方がフィバインしてもう片方が全消しのタネを降らせた場合も、この法則は成り立つ事が確認されました。今の所反例は1度も見つかっていません。


【全消しのタネと相手のフィーバーのタネの種類・色対応表】

 色の対応について、種類毎に3通りずつデータが取れたので、この1対1の法則から類推する事で残りを埋める事が出き、その結果得られた全16通りの最初の全消しのタネと相手の最初のフィーバーのタネとの対応表を画像として貼ります。(手入力で作成したのでもし間違いがありましたらご指摘頂けると幸いです!→【追記 2021/1/24】フィーバーの挟み込みのタネの色が一部間違っておりました。大変申し訳ございませんでした。修正致しました。

 画像内の矢印の横に※が付いている対応は、それ自体は検証時未確認ですが、残り3つの対応から類推で埋める事が出来たものです。

1.座布団のタネ


2.平積みのタネ


3.挟み込みのタネ


4.階段のタネ


 色の対応は法則的ではありますが、一部の積みでやや複雑です。
  座布団は底3段の色が同じ。
  平積みは左3列の配色が同じ。
  挟み込みは発火色が同じ。
  階段は難しい(全消しの3連鎖目の色とフィーバーの発火色が同じ、等いくつか覚え方はありそう)。


【メカニズムの考察】

 全消しのタネを降らした側の最初のフィーバーのタネを調べてみた結果、同じ全消しのタネでも試合が違うと別のフィーバーのタネが降ってくる事が複数回確認されました。(同じタネが降ってきた事も1度だけありました。)全消しのタネとフィーバーのタネとの種類の相関もありませんでした。
 また、聞きこみ+自分でも検証した結果、オフラインのCPU戦ではこれらの法則は成り立ってなさそうでした。(そもそも最初のフィーバーのツモが同一ではありませんでした。)
 この事からこれまでの現象のメカニズムとして以下の物が考えられるのではないかと思われます。

 オンライン対戦開始時に最初のタネを決める乱数?によってタネが16通りから1つ、1P・2P共通で決められる。通常は最初のフィバインで降るフィーバーのタネとなるが、全消しをした場合は代わりに全消しのタネの時に消費される。そのため、全消しのタネと相手の最初のフィーバーのタネは同一性のある1対1対応のものとなっている。そして、全消しを取った側の最初のフィーバーのタネが変わる事で、最初のフィーバーのタネが同一であるという法則が乱れる。

 この予想が正しければ、お互いに最初の表盤面で全消しのタネを降らせた場合は同一の全消しのタネが降ってくる事が予測されますが、検証した試合ではその盤面に出くわす事は出来ませんでした。(もし見かけた方は情報提供して下さると嬉しいです!)
 後、PS4やsteamでも同様かどうかの検証はしてないので、確認出来たら追記します(情報提供もお待ちしております。)


【有用性】

 自分はこの知識を活かせる程のレベルには到底ないのですが、上手い人・慣れた人なら何かしらの役に立つ時もあるかもしれません。考えられるのは、

 ・相手の全消しのタネを見て、自分の最初のフィーバーのタネの種類・発火色が予測できる。
 ・相手の最初のフィーバーのタネを見て、自分の全消しのタネの種類・発火色が予想できる。
 ・それらが分かっていると、タネが降ってくるモーションの時間を使って、ネクスト・ネクネクから伸ばしの方向性を予めイメージできる。

 等でしょうか?


【まとめ】

 今回検証できた法則をまとめると以下のようになります。

・最初のフィバインでは1P・2Pに降ってくるフィーバーのタネは種類・色共に同じ。

・ただし、どちらかが全消しのタネを降らせた場合に限り、互いの最初のフィーバーのタネは異なるものになる。

(恐らく全消しのタネを降らせた側のフィーバーのタネが変わる)

・最初の全消しのタネと相手側の最初のフィーバーのタネは、種類が同一で色のパターンも1対1で対応している。(色の対応は上記の対応図を参照)

・以上の法則はオフラインCPU戦では当てはまらない。


謝辞
・「石川をぷよぷよで染める会」によるぷよシミュレーター-エディターを使用させて頂きました。
ここにて感謝を記したいと思います。
 
更新日時:2023/07/31 14:52
(作成日時:2020/12/02 18:08)
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア