誰かが書いた文章を読んだとき、
「そんなのあたりまえじゃん」
と思うことがある。
その文章には、「あたりまえのこと」が書かれているだけで、何も新しいことは述べていないとする。
はたしてこの文章は、情報量ゼロで、なんの価値もない文章といえるだろうか?
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【言語化】
自分の書いた記事を読んで、上級者に
「そんなのあたりまえじゃん」
と言われてしまったアナタ。
落ち込まなくてもいい。
その記事では、上級者が「あたりまえ」であると思っていることを、正確に言語化できた可能性が高い。
しかも、上級者がぼんやりと思っているけれど、上級者自身も言葉にできていない(=発信できていない)場合、それは非常に価値のあることだ。
上級者が「あたりまえ」になった世界を、垣間見ているのだ。
わからないことはどんどん言語化していこう。
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【言語化ぷよ】
ぷよぷよの練習をする際、どんなことを考えているだろうか?
次の一手をどこに置くか?
どんな形を組むか?
たとえば、
「今まさに置いた、その一手」
の、理由を、どこまで語れるだろうか?
理由を述べられない限り「その一手」は惰性であり、再現性のない手である。
どんな小さなことからでも良いから、自分の行動の「理由」を、口に出してみよう。
以下に、理由となりうるであろう例をいくつか挙げてみる。
・全消しが取れるように同色を寄せて置いた
・GTRの横Y字を目指して置いた
・座布団を敷くために開けて置いた
・ちぎりを嫌って縦置きした
・NEXTを見て、次のツモを乗せられるように下に置いた
etc......
言語化できたら、次は反省点を探す。
負けた試合で、敗着となった一手はどれだったか?
そのときは「理由」あって置いた手も、後から見直してみたらどうだったか?
反省点を口に出せれば、成長はもうまもなくだ。
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【シンクロ手順】
プロ同士の試合で、どちらもGTR使いの場合、最初の十数手まで同じ形を置くことも多い。(俗にシンクロ手順と呼ばれる)
こんな現象がなぜ発生するのか?
答えは、
「その置き方が最も受けが広いから」
である。
受けが広い、とは、次にどのようなツモが来たとしても、上手く捌くことができる状態のことを指す。
上級者は、「手順研究」を欠かさない。
すなわち、
「より広い受けを作るためのぷよ捌きはどのようなものか?」
を、常に考えているのだ。
特にGTRという土台は古くから研究し尽くされ、あらゆる上級者によって多くのツモパターンの
「正解」
とも呼べる手順が出来上がってきたのである。
上級者のやっているぷよぷよは、ガチガチに最適化が進んだものである。
そしてもちろん、一手一手の置き場には理由がある。
ぷよの置き場を考えたとき、効率よくぷよを捌こうとすると、自然と同じ手順となるのだ。
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言語化ぷよの、その先へ。
【数値化ぷよ】
ある状態のフィールドの「受けの広さ」は、数値化できる。
ぷよぷよの中辛(4色ルール)におけるツモパターンは、4×4=16種類である。
俗に言われる「ハチイチ」や、特定色ゾロの「ジュウロクイチ」などは有名だろう。
この16パターンのうち、どのツモがどの順番で来ても良いように、フィールドを作っていくのだ。
ある特定のツモが、どこにも置くことが出来ない場合。
これより先は賢明な諸君にお任せする。