ぷよ学会に参加しました【最強リーグのスタッツ振り返り】

こんにちは。もっくんと申します。
2年ほど前にスタッツ作成の記事を投稿していました。

ぷよぷよを統計する～statsを作成してみた～ | ぷよぷよのコミュニティ|ぷよぷよキャンプ| (puyo-camp.jp)

ぷよぷよを統計する～statsを作成してみた～ その２ | ぷよぷよのコミュニティ|ぷよぷよキャンプ| (puyo-camp.jp)

そのあとなんやかんやで、ぷよぷよ最強リーグにスタッツを提供したり、子供が生まれたり、スタッツ的には中途半端な状態で最強リーグが終わってしまったりして、半年くらい最強リーグロスになっていたわけですが、

今回あやささん(@Ayasa_honobono)主催の、""ぷよ学会""に参加したので、宣伝も兼ねた報告記事です。
「ぷよぷよ最強リーグの振り返り」というタイトルで、最強リーグの反省や新たなスタッツについて話しました。

※ぷよ学会:ぷよぷよについての真面目な研究からネタ枠？まで、さまざまな研究を紹介する企画
2023冬ぷよ学会 | ぷよぷよの大会/イベント詳細情報 (puyo-camp.jp)

youtubeにアーカイブがありますが、素人の喋りなんて聞きたくないよ！！という方もいると思うので、ぷよきゃんに概要をまとめておきます。

アーカイブ
(14) 2023冬ぷよ学会開幕！！(本部) - YouTube


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※例で挙げた試合のリンクは最後にあります。


1. ぷよぷよ最強リーグのスタッツ面の反省
・試合の解像度を劇的にあげる効果は示せなかった
・視聴者や解説者に短時間で理解してもらうことが難しかった

原因: 現状のスタッツの限界点
・前の試合から次の試合を予測する限界
・連戦全体を数値データで表現する限界


2. これからのスタッツについて提言(個人的展望)
・リアルタイム分析
→ 前の試合ではなく、その試合の分析ができればベスト。
　 表示まで考えると、セット制やタイムアウト制などルール側の変更も必要

・連戦全体でなく、試合の一部分を詳しく
→ 上級者の技術力をぷよの魅力として引き立てられると良さそう

・スポーツからの輸入
→ 既存スポーツのスタッツは見やすいので、もっと参考にすべき


3. 新たに考案したスタッツ

①先打ち発火時点、後打ち発火時点での勝率予測モデル
モチベーション：伸ばし時にどちらが有利か、一流解説者でも判断に迷う場合がある
→ 勝率を予測するモデルを作って評価できないか？

※今回は先打ち発火時点での後打ち勝率の場合を解説
→ 催促、先打ちの連鎖の情報(得点差、伸ばし時間、ぷよ量差)を変数として、ロジスティック回帰でモデルを作ると、勝率を概算できそう




(活用例)伸ばしによる勝率の逆転を数字で理解



②セカンドの評価指標
モチベーション：一般的に効率や速さなど複数の軸で評価されるセカンドを一律して比較したい
→「単位時間(1秒)あたりに伸ばした連鎖数」で評価できないか？

問題点：同時消しや連結の影響をどう扱うか？

解決策1: 得点から算出した実質連鎖数を導入する
(例)全て4個消しの5連鎖Tの場合、得点換算で6連鎖6個消しに相当するので、実質連鎖数は6.5

解決策2: マルチによる時間短縮を補正する 
(例)上記の場合、5連鎖分の時間で6.5連鎖を発火したことになるので、1.5連鎖分得→伸ばしにかかった時間から減算



(活用例)連鎖効率と同時消し含む速さをまとめて評価
・今回やってないですが、この手法だと理論値があるはずなので、理論値の〇〇%、みたいな変換もできそうな気がします




あとがき
せっかくなら最強リーグの反省点や未公開の成果を公開したい…！と思いつつも、なかなか実働できずだったため、ぷよ学会という催しに後押ししてもらって、とてもありがたかったです。
ぷよ学会の他の参加者の内容としては、プレイヤー視点でのぷよぷよの理論研究が多かった印象です。興味のある方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか？
そして、このような機会を与えてくださった、ぷよ学会の運営の方々に感謝申し上げます。

まとまった時間が取れないこともあり、今のところ今後分析をやる予定はないのですが、また何か新たなことを思いつけば試してみようと思います。
あとリアルタイムは技術力的に無理なので、詳しい人ぜひおねがいします…！！


参考：例として出した試合のリンク

①momokenさん伸ばし

②マッキーさんセカンド(7連鎖T)

③マッキーさんセカンド(9連鎖)