世に土台は数多くあり、名前のある型も多く。
使用者の多いGTRから、マイナー土台まで、
名前を聞けば、ああアレね、と認識されます。
しかしその一方で、よく見かける型なのに、
使用者が少ないとかやり方がわからんとか、
知ってるは知ってるけど共通認識ではない、
なんてものもあるのではないかと思います。
知らないなら知ればいい。それが大事。
というわけで、SAKI式を見ていきます。
そもそもSAKI式とはなんぞやという話ですが、
要するにSAKIさんの積み方の、その手順です。
前段の話とはちょっと噛み合わなくなってしまいますが、
出来上がった土台の形だけでSAKIさんの積みを見るなら、
右後折りGTR、という形になる割合が多く見られます。
ですがそこに至るまでの「手順」に特徴があるのかなと。
公式大会でも数多くの好成績を収めてるわけですし、
先折りGTRでなくても戦える型なのだと思います。
であれば、学ぶべき部分があるのではなかろうかと。
なんてことを考えたりつつ、
暫く動画を凝視したものの、
まあ難しいこと難しいこと。
参考にできそうなとこだけ拾って参考にしようと日和りつつ、
SAKI式の手順についてしばらく検討していこうかと思います。
例によって、動画などを見たうえでの私の解釈が主ですので、
全ての文末に※個人の感想です。と付け足しといてください。
そこはこう考えた方がいいだろ、などのご指摘は大歓迎です。
まず、何を意図した手順なのかはご本人に聞かなければわかりませんが、
「中央から置いていくパターンが多い」
というのが一つの特徴のように思います。
初手2手のパターンとしては、
AAAB
AABB
AABC
ABAC
という型に概ね分類できます。
上2つは弥生風、
次のは昔ながらの後折り風、
といったなんとなく想像のつく形もあるものの、
一番下の3縦4縦の手順はなにがなにやらです。
また、概ね、というのは例外もあるわけでして、
例えば初手AABCが、3手目を見てから、
こんな形になったりもします。
先折りGTRなどでは初手3手の置き方を決めておいたりもできますが、
SAKI式の場合は、3手目を見てから2手目の置き方を変える、
あるいは4手目を見てから2手目3手目の置き方を変えるといった、
「序盤からネクネクまで見て置き方を判断するうえ分岐が多い」
という判断力と操作能力を要求されるのがなかなかのハードルです。
しかしこれはむしろちゃんと積めるようになればメリットでもあり、
序盤から分岐が多いため、対戦相手に凝視の負担を強いることが出来る、
ということにもなるかと思います。
私くらいのレベルだと、凝視ができずまだそういう盤上に立ててないのですが、
序盤の数手を見ても、どんな土台なのか、右折りか左折りなのかわかりにくい、
というのは、それだけで相手にとってはちょっとやりにくいんではないかなと。
メインは先折りGTRでやってても、
ときどきSAKI式を織り交ぜたりする、
くらいでも面白いかもしれませんね。
あとは、SAKI式の折り返しはどうなのかというところですが、
「先折りにも後折りにもできる」
「折り返しのバリエーションが多い」
という点が、難しさでもありチャレンジし甲斐のある部分でもあります。
中央から積み始めることにより、配色によって、あるいは戦術によって、
右の折り返し部分か、左の連鎖尾部分か、どちらに着手するか選べます。
また、折り返し部分はGTR型が多いですが、その他にも、
フキゲンGTRや新GTR、なめくじなどの形になります。
なりますというか、後折り寄りなのでやらざるを得ません。
実戦で戦えるレベルまで持っていくのは難しくとも、
折り返しの引き出しを増やすために取り組むのも、
自分の成長のためには役立つかもしれませんね。
昨年までの動画を見ると後折りGTRになるパターンが多かったように思いますが、
今年に入ってからは、SAKI式右先折りGTRとでもいうような形になっていたり、
ここ最近もどうやら手順がアップデートされているようでよくわかりません!
そういうわけで、ここで私が言っているSAKI式は2022年までのものと思ってください。
私の中では最近のSAKIさんの手順は既に新SAKI式くらいの変化をしているのですが、
ちょっとそこまではまだまだ追いきれません。
まずなんとなくわかりそうな部分だけを、
ほどほどに検討していければと思います。