「ユニバーサルスポーツ」という語をご存知でしょうか。
ユニバーサルスポーツとは年齢や国籍、障害の有無に関わらず、皆が一緒に楽しむことができるスポーツ。
といった説明がされます。
また、日本福祉大学の藤田教授によると、
「実はユニバーサルスポーツという言葉の明確な定義は今のところありません。子どもから高齢者まで、また障害の有無に関係なく楽しめるスポーツというような意味で使われることが多いようです。」
とのことです。
テレビなどでもときどき見かけるモルックというゲームや、
パラリンピックの正式種目にも採用されているボッチャは、
なんとなく知っているという方もいるんじゃないですかね。
近年、eスポーツもユニバーサルスポーツとしての性質が注目されており、
関連団体や大会をちょっと調べてみても、
日本パラeスポーツ連盟のJapan PARA eSports Festival 2024、
ePARAが2023年に開催したHACHIMANTAI 8 FIGHTS、
(これには株式会社JAPANNEXTさんからモニター貸出もあったそうです)
一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワークの東京eスポーツフェスタ2023でのセッション、
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構CUDOが2021年に開催した色覚多様性に対応したぷよぷよ体験会、
等々、多くの情報が出てきます。
また近々には、日本障がい者eスポーツ協会により、
大阪で2024年8月31日に2024アンリミテッドスポーツフェスティバルが開催予定で、
陸上競技やボッチャの他、ぷよぷよeスポーツのダブルエリミネーショントーナメントを実施するようです。
ぷよキャンのイベントページにも既に掲載されていますね。
eスポーツにも様々なジャンルがありますが、
30年以上多くの人々がプレイし、子どもから高齢者まで一緒に楽しめるぷよぷよeスポーツは、
まさにユニバーサルスポーツですね。
コンパイル時代にも巣鴨で60歳以上限定のぷよぷよシルバー大会が開催されており、
ユニバーサルeスポーツのはしりといっても過言ではないのではないでしょうか。
さて、余談から入ってしまいましたけれど、
先日開催されたSAKIさん主催の千葉ぷよに、
久々に最初から参加させていただきました。
初めましての人とも対戦したりお喋りしたり、
御宿ぷよの参加者にご挨拶などいたしました。
子どもも昭和生まれのおっさん(私)もいて、
男性も女性もいて、プロもアマチュアもいて、
みんなでぷよぷよやそうでないことで楽しむ。
SAKIさんが意図してたかはわかりませんけど、
これもうユニバーサルスポーツの図式じゃん。
先日の御宿ぷよは結果としてプロ選手も参加するポイント大会でしたが、
企画段階で意識したのは、千葉ぷよぷよ交流会みたいにしたい、でした。
少子化が進んだり一人暮らしの高齢者も多い田舎町で、
eスポーツを通して今までと違う交流が生まれてくる。
それはなかなか面白いことではないかなと思いまして。
大きな大会や上級者同士の試合は、
いわゆるスポーツ観戦のような熱狂がある。
だけどそれだけじゃない楽しみ方もあるというのは、
eスポーツの懐の深さなのではないかなと、
千葉ぷよで改めて思ったのでした。