ぷよぷよにおける”格”の違いを生み出す要因
それは広く”連鎖力”、”中盤力”、土台構築能力”、”行視力”、、、
数多くのプレイヤーにより分解され定義され再構築され更新されてきました
曰く、連鎖力を上げるにはネクネクまで見たほうがいい
曰く、中盤のためには第二折り返しを早く組んだほうがいい
曰く、土台は連鎖尾のパターンを増やしたほうがいい
曰く、、、
数多の要訣は量的拡大により質的変化をもたらされ、試合を決定づける理論として確かに体系化されてきました。
では
なぜあなたは試合において、その要訣をもってして試合を決定づけられないのでしょうか
答えはとても簡単です
途中経過を知らないからです
要訣を要訣たらしめている要因は結果ではなく因子の方にあります。
的に向かってデタラメなフォームで投球を続け、当たれば喜び外れれば次こそは、という気概を胸にまた投げる
実に非効率極まりないですが、事実多くの人が陥ります
的に当てるには正しいフォームを毎回再現すれば高確率で当たってしまうのです。そのための“型”です。
この現象の厄介なところは、的に定期的に当たってしまうことです。偶然そうなるときはそうなる、ぷよぷよでいうとツモがかみ合った時だけうまくいく、です。
自分もあらゆる物事でこの壁にはあたります。ぷよぷよに限った話などではなく、成長するときに陥る罠のようなものなのです。
ゆえに、スポーツなどではコーチを雇い、正しいと思い込んだデタラメな練習を続けぬよう指導を請うのだと思います。調べたりしたわけではないので違うかもしれません。
なのでここでようやく、これらを打破する実践的なことをわたくしも書いていこうと思います。
あなたが上級者に勝てない本当の理由 〜破〜 で書いた、手順についてです。
閑話休題
さてさて、今まで自分が何を書いてきて、これから何を書こうとしていたか
そんなことすら忘れてしまったわたくしはどうしたらいいのか
ここは、ぼくがぷよぷよにおいてブレイクスルーを果たしたおもひでをばひとつばかし
まはーらさんのぷよを見ました。ぷよぷよを実際にプレイはせず、まはーらさんのぷよをただただ見ました。たのしかったです。
ちなみに、もともとプレイするよりは寝る前とか空いた時間に上級者の動画を見る方が多いです。
さて、そこにはぼくの本当に欲しかったものがありました。
イニシャルDで例えると、明らかなカーブでのドリフトテクニックではなく、カーブとも直線とも言えない箇所でのテクニック。
そんな、藤原拓海ばりの貫録を見ました。
そして真似ました。
再現率を低く模倣するだけで、試合の安定感が変わりました。やったね!
ほんとにおんなじ思考をひたすら繰り返してくれるので、教材として最高でした。
では本題、
ぼくが書くのは、このときはこう、みたいな細かい手順自体の話ではないです。
手順は上級者、特に好きなプレイヤーの動画などで学んでください。
意識する点としては、この手順だとこの形に持っていける、ということです。一手ずつ止めてみるぐらいでいいです。
ぼくは、
手順の指針のみを書きます。
一個、大きな指針にしているのは、
自分で自分の手を制限しない、ということです。
オセロでは、適当に相手の駒を取り続けていると自分の置ける手がなくなり強制的にパスになります。そのあとはひたすらパスをさせられ続け負けます。
ぷよぷよも同じです。相手のあらゆるリソースを奪い、相手の選択肢を制限していくゲームなのに、自分で制限してしまうと一見相手が自分をコントロールしているような展開になります。
本線にうまく組み込めないから打つしかなく”催促”と銘打ってうったものの、対応されて本線を打つしかなく、伸ばされて負けるしかない。
そうならないためにも、自分で~~するしかないという状況を回避しないといけません。
上級者に勝てない本当の理由、、、 それは、そうやって
あなたが勝手に作った負け筋をなぞるだけで上級者は勝てるからです。
さてさて、手順において意識する部分としては、
・対になるぷよをすぐ置く必要はない
・今置いたぷよをすぐ使う必要はない
・安直に自分が置きたいとおもったところに置かない
・折り返し部分、連鎖尾部分、などそれぞれの個所の中だけで八一を考えない
・極力、段差ができるように置く
・段差ができたら、潜り込みをしておく
他にもたくさんありますが、細かくなるので割愛
上4つができれば手順は良くなり、手順がよくなれば形が良くなります。
下二つは難しいので割愛
図を乗せるとめっちゃ長くなるので図もこれまた割愛。割愛って言葉がなんか好きです。
対になるぷよをすぐに置くことによって本線しか打てない状況になります。
もちろん、本線を確定させる部分、外す部分はありますし、相手の形によっても変わります。
ただ、自分の選択肢を狭めるのは大抵、思考停止で置いた対のぷよなことが多いです。そのぷよは、他の個所でもっと価値のある働きをするかもしれません。
おススメとしては、横にしか伸ばせなくなるきーぷよの置き方の時は凝視をすることです。
相手を見て、今確定させなきゃ、というわけではなかったら一回置くのをスルーしてみましょう。
他の個所にぷよを回していれば、その部分で中盤戦ができるので本線を撃たなくて済みます。
そんな感じに他の選択肢がきっと見えてくるはずです。
今置いたぷよはいますぐ目に見える形で連鎖に組み込む必要なんてありません。
折り返しで何か特定の八一を待っていたとしましょう。
でも他の直近で意味のない色を宛がうことで、多重折にすることができたり、本線は止まっているので対応手にすることができます。
その個所に使っている色数も増えるので、置けるツモパターンも増えて形が安定します。
これを受けが広い、と表現します。ぷよぷよはツモがランダムなので、少しでも受けを広くするように心がけておきます。
よくあるパターンは、欲しい八一以外をスルーして他の個所にどんどん捨てて行って形を悪くすることです。受けが狭いと起ります。
見かけ上一番安直に消えるラインの欲しい八一、以外の八一を活用すると、多重折り返しが自然にできます。
多重の上手なプレイヤーが、途中に余計な色を挟んでおいて伸ばしの時にクッションにする場面を見たことがあると思います。
このクッションの部分は無理して入れているわけではなく、色制約を少なくする手順の結果としてクッションしているので無理なく安定します。
この発想をいろんなところで使うので試合を通して安定します。
よくある形が悪くなるパターンとして、1,2列目と5,6列目の間、3,4列目がぽっかり空いてしまい、身動きが取りづらいことがあります。
率先して埋めて、形を平らにしていかないと、連鎖尾でマルチを打つしかない、折り返しで2トリをうつしかない、本線を打つしかない、など~~するしかない減少に陥ります。欲しい色などを待ち続けると形が左右に分断されて選択肢がなくなってしまいます。
そこを埋めるのには二か所を跨いだ八一の使い方をしています。
もしくは、先述の意味のない色を宛がう、をします。意味のない色を入れておくと、連鎖尾で回収したりできて便利です。
上級者が、土台で余ったぷよの対のぷよを最後において連鎖数を稼ぐ、あの技術につながります。
二か所を跨いだ八一の使い方の二か所とは、連鎖尾と折り返しの多重部分、連鎖尾と本線の伸ばし部分、などなど、、、
狭い箇所だけではなく、フィールドめいっぱいに八一を捕らえると非常にスムーズに安定して本線が組めます。
自分は、連鎖尾と折り返しの多重部分、連鎖尾と第二折り返し、を跨いだ八一を多用します。
連鎖尾に緑がほしくて、多重に青を忍ばせたい、ってときに緑青を3,4列目に横置き、みたいな感じです。両方とも折り返しだけで使わなきゃ、ってわけでは決してないのです。
ちなみに、第二折り返しと連鎖尾の付けたし、パターンもよく使いますが、この使い方が完璧だとまはーらさんになれます。まはーらさんの連鎖尾の付け足しはこのパターンが非常に多いのでぜひ見てみるといいと思います。少なくとも回しと判断速度が異常なので絶対に完コピはできませんのでご安心。
安直に置きたいと思ったところに置かないのは、安直に思い描いたところはすぐに置けるので、設置までの間にほかの選択肢を考えましょう、ってだけです。
あそこに置きたい、って思ったらそこに置く前提で捜査して設置までの間に他のより有効な手を探します。
対戦中はスピードが非常に重要なのでより良い手が浮かぶまで待っていられません。とにかくベストでなくても最悪な場所以外に設置しないといけません。
うまい人が落下の最後のほうで急に置く場所を急いで変えたりするのはそのためです。相手の状況によって自分の選択肢も変わるので、常により良い場所を思索しないといけません。
と、いうわけで、
広く一般的に”受けを広く”とか、”八一を使え”とかいわれているのはこういった思考をし、これらの結果上級者の使う形ができあがります。
よく手順を観察して、何を目指して置いているのか、を一つずつ丁寧に理解していけばあなたは相手にいいように動かされなくなり、安定した大人のぷよができることでしょう。
最初だけそれっぽく書いて途中からめっちゃ駆け足、まさに”急”にふさわしかったです。
文章は急には思いつかないのです。
そうそう、ぼくの座右の銘は「量的拡大に伴う質的変化」です文中でも使いましたが。
最近は、落合さんの「変わり続けることを変えず,作り続けることをやめない」もすごい好きです。
辞めずに量をこなすことが何よりも重要です。がんばりましょう。
あ、でるたくんの
大連鎖を安定して組む方法 ※ぷよ通ルール
に載っている15連鎖動画、多重部分や、連鎖尾と伸ばし部分などの手順など参考になるのでぜひぜひ。
ちゃんと、そうなるべくしてその手順をとっているのが分かります。