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続中盤戦入門

by
Caprice
Caprice
この記事では,私の考える,有利不利について説明します.


ぷよぷよにおける有利とは,『中盤戦入門』で触れたような自身が利益の望める取引を知っている状態のことを言います.

有利の発生する理由としては,
・手順の誤り
・外し
・置きすぎ
などがあります.

相手に有利を取られる最も多く,簡単な理由は手順の誤りです.
手順の誤りは,絶対的な誤りではなく相手の形や,その形を保持している時の相手の対戦の動かし方(人読みによって決まります
ただし,これには相手の状態をしっかりと凝視しているという前提が必要になるため,多くのぷよらーは相手がどのような形を持っていてもある程度対応(連鎖の対応ではない)出来る所謂隙のない手順で組むことを目指して手順を考察しています.
この話は,『中盤戦入門』を読んだ後にマッキーさんがまとめられたモーメント『終盤戦について』を読まれるとより理解が深まると思います.


次に外しについて説明します.
よく中盤戦において,短く強い連鎖を保持することを構える,と言います.
構える連鎖には,組み換え可能なものとそうではないものの2種類が存在します.
組み換え可能な連鎖とは,連鎖の最終型から特定のぷよを抜いた組みかけの連鎖のことを言います.
つまり,組み換え可能な連鎖では,中盤戦で強い形を特別に用意したわけではなく,連鎖を組む際に中盤戦で強い形を保持出来る手順を意図的に選んだ連鎖だということです.
逆に組み換え不可能な連鎖は,中盤戦で強い形を保持するために,連鎖の最終型が存在しないぷよの置き方をしていることになります.
私は,この連鎖の最終型から外れる置き方をすることを外しと呼んでいます.
中盤戦において,この外しを行うと,それを放置したままでは,終盤戦に移行出来ないため,一度消化する必要があり,相手もまたそれを理解しているため,相手側が有利となりやすいです.

少し抽象度が上がったので,画像を交えて説明します.
連鎖画像1連鎖画像2連鎖画像3
1枚目の画像で緑を赤に載せて赤発火の連鎖としても,これを組み換えと呼ばれることは少ないです..
2枚目の画像で緑発火の連鎖を組んだ場合は,組み換えと呼ばれることが多いです.
しかしどちらの画像も3枚目で示した連鎖の最終型から選択肢を広げるために意図的に選んだ手順で組んでいるという点で同じものになります.
つまりどちらも組みかけの連鎖でしかないということです.
よく最上級者がTwitterや配信などで「この形は組み換え出来るから強い」などと紹介されることがありますが,紹介されているその形を組みかけとしてみなせるだけの複数の最終型を知っていなければ組みかけとはならないために初中級者はそれを扱いきれていないわけです.
中盤戦では,外しを行わず,相手の形を伺いながら組みかけで何連鎖を保持するのかを考えながら組むことになります.
そのため,対戦における最上級者以上の連鎖を組む手順は,必ず同じ手順で組まれるわけではなく,相手によって変えられています.
既にお気づきかと思いますが,このような相手にとって強い手順をもって連鎖を組むことに失敗した場合が先程説明した手順の誤りになります.
そして手順を誤ってしまった場合,中盤戦で負けることを避けるために行うのが外しというわけです.
全ての記事において何度も言っていることですが,連鎖を知っていなければ凝視も中盤戦も出来ません.
とにかくいろんな連鎖を覚えることをおすすめします.


最後に置きすぎについて説明します.
中盤戦から終盤戦に移行する際,外しではない構え方をして広げた選択肢を畳むつまり組みかけの連鎖を組み切るための置き方が必要となります
もし,この広げた選択肢を保持したまま連鎖を組み続けようとすると,まとめ上げることが困難な形(最終型の存在しない形や色制約の厳しい形)になったり,外しをする必要が出てくるためです.
しかしながら選択肢を畳むことを相手より先に行うと,相手は未だ広い選択肢を持っているため,相手に有利が生まれることがあります.
私はこのことを置きすぎと呼んでいます.
置きすぎを避ける方法としては,手を止めることや,選択肢を保持した残しとなる単発などを打つことなどがあります.

置きすぎの例としてはkaoruさんの記事『【練習法】動画の考察方法③-1』の2-①-(i)-例2で挙げられている画像が参考になります.
この記事では,外しの際に説明したような,最終的な連鎖の形から特定のぷよを抜くで中盤戦に強い形とすることが出来る形を紹介しています.
その中で特に例2が置きすぎの分かりやすい例となっています.その画像がこちらです.
例2-1例2-2

kaoruさんの記事では,おそらく相手が本線を打ったならば伸ばしとしてこのようにまとめあげることが出来るという例で右側の画像を挙げられていると思いますが,もし相手が本線を打つ前に自発的にこの置き方をした場合,自身の選択肢を狭めてしまい相手が有利に対戦を動かせます.
これが置きすぎです.


以上が中盤戦で有利不利が発生する代表的な理由となります.
更新日時:2018/07/29 17:33
(作成日時:2018/07/29 14:19)
コメント( 1 )
とりぱん
プロ
プロ
とりぱん
2018年7月29日 23時45分

すごくわかりやすくレベルが高い内容で毎回見てて感心します。もっといろんな記事が見たいです

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