はじめに:
タワーの初手を教えるのは面倒なので、やよいと学ぶぷよぷよ講座を見るか、その辺の記事を探してください。
これが置ければ誰しもがタワー勢です。
しかしながら、初手だけではもちろんデスタワーにはなりません。最低19個を綺麗に消さないと相手を倒すことはできないので、そこを目指すことになるわけですが。
実は大別して4つのことを気をつけるだけでも、タワーでBぷよレート2000には十分行けるんですぜっていう記事です。
その気をつける4つのことは以下
1. ぷよを全て使い切れるような置き方をリストアップしてみること
2. 色を切るタイミングを把握すること
3. リザーブをひたすら意識すること
4. 軸の列に消えるように置くこと(確定、と呼ぶ)を重視する
この4つを絶対的ルールとして、タワーを組みましょうというわけです。
まず1の例。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?2w028_A1
おなじみAABCまたはABAC。
ここで黄赤(BC)を引いたときに、2つとも使い切る置き方ってなんだ! ということで探すとたぶん4パターンあります。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?1w02w028---00000004001002w028_A1
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?2A029---00000000000w02w029_A1
(色を敢えて分けて使うことも可能だけど、頭がおかしい人になるのでやめましょう)
ここから良い形を選択しようと思ったときに出てくるのが4の「軸の列に消えるように置くこと(確定、と呼ぶ)を重視する」ルールです。
今回のケースでいうと、4列目が軸の列です。ここにぷよを置いて形を確定させてるのがいいので、前者のURLのどっちかかな〜と判断できます。
次の例
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?iw0G8_O1
ABACADの壱式選択からADを引いたとき。
この例でぷよを全て使い切る置き方、というと2パターンしかありません。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?giwEG8---0000g00E00iw0G8_O1
(タワーの発火色を離して置くのも1パターンとして数えること)
ここは正直どっちでもよくて、自分はS級予選途中くらいまで上に置くほうをやってましたが、本戦くらいから離し置きに変えました。そのくらい割とどうにでもなるレベルです。
このルールの何が良いかというと、この判断が基本的に超上級者になっても使えることもそうですが、思考を減らす訓練になることと、上級者になるまでは手を変えまくることが、その理由として大きいです。
ぷよの置き方は、ゾロだと1縦〜6縦、12〜56横置きの10パターンがあり、バラけた色だとその倍で20パターンあります。
この中から正解の1or2パターンを毎回キッチリ引けというのは、慣れないうちは容易な話ではありません。
しかし、上述の例のように置き方をリストアップして、その中から選択をしていれば大きく外れることはなく、安定感に繋がるわけです。
また、慣れてくると「今の置き方よりこっちのほうが良さそう」というのは、練習中ものすごくよく出てきます。
そのときに、単純に我流の最善手しか意識してないと、その都度覚え直しになって非常にだるいんですね。
しかし、上述のやりかたをすると「リストアップした中で、こういうルールがあるからこっちに置いてたけど、ちょっとルールを変えてこっちに置いたほうがよさそう」という考え方ができるようになります。
これはけっこう便利で、具体的には未だに自分はこの感覚を意識してぷよを置いてるくらいには便利です。
大事なことその2、色を切るタイミングを把握することについて。
タワーに限らず、必ず「配ぷよ全部使い切れねえじゃねえか!」ってなりますし、ここの知識差がかなり実力の差になって現れる気がします(要出典)
例
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?g00w02w028_S1
タワーとしては使い切る選択がなくなるおなじみの例。
紫だけを使うパターン、黄色だけを使うパターン、赤を捨てて両方使うパターンの3つがあります。
全てをリストアップするのはちょっと面倒なので、有望な2パターンを示しました。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?g00w02A02d---00000004g05w02w028_S1
正直どちらでもいいですが、とりあえずは4の確定ルールから下を選びましょう。
次の例
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?iw0G8_S1
ABACADCD
全て使い切るとなるとCDの置き方は1パターンしかありません。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?w00E00iw0G8_S1
しかしこの置き方は赤紫黄を置く場所がかなり限定されてしまうので非常につらいです。具体的には
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?~0004.00484.00514.00224.00521_S1
(鉄ぷよは赤または紫ならよし)となり、全て使い切るためにはかなり配ぷよを味方につけないと厳しそうです。
また、緑ゾロとか来るとどう見てもその時点で投了するレベルで苦しいですね。
というわけでそもそも使い切る意識を持つ意味がないんじゃね? ってことになるので、
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?400500iw0G8---00000005w0iw0G8_S1
赤を切ってこういう置き方ができるとわかります。こういうのは完全に知識ですし、だからこそタイミングを把握しなくてはいけません。
というわけで2つ目のルールは割と難しいので、部分部分の細かな置き方はS級動画を見るか、あるいはTLに流すと上級者から答えが自動で降ってくるのを参考にしていればよいと思います。
ルール1と2はこんな感じで、ぷよの置き方20パターンを平均3パターン程度に抑えることが目標です。
めちゃくちゃ簡単に言うと「タワー初手を置いたあとは、すでに置いてある色を使い切るために、くっつけて置きましょうね〜」くらいの話になります。
というわけで、逆説的にこれを1〜2パターンまで絞り込むためのルールが必要になるわけでして、それが3の「リザーブをひたすら意識すること」です。
リザーブとは、予約という日本語訳からもなんとなく分かるように「置かないと連鎖が成立しないので、ぷよを絶対に置かなきゃいけない場所や、そのこと自体」を示します。
たとえばこの例
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?2w028
ABACまたはAABCにおけるリザーブはどこになるか、というと
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?1002w028
4列目3段目のBだけが必須です。Cは
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?4001w01w02w028---00004001402A029
の図からもわかるように、この瞬間は置き方に自由度が高いです(実戦的には5列目3段目に黄色を置く可能性がかなり高いが、別に必須というわけではない)。
このルールはかなり強いルールです。
というのは、先の例でBがリザーブであるということは、指定位置にBを捌くことが必須になるわけですから、そこへ優先的にぷよを置くようにすればよいことになるわけです。
そこに、1、2でやったリストアップを合わせると、意識せずとも正解に置けるパターンが飛躍的に増えます。
また、リザーブを見られるということは、意図せず色を潰して大ロスをしなくなることに繋がります。つまり安定感に繋がります。
しかしリザーブを完璧に意識するのはめちゃくちゃ大変で、その理由が1手1手置くごとにどんどん状況が変わっていく上に、意識するポイントがかなり多いことです。
とはいえ、コツさえ掴めば見ること自体はそんなに難しくはないので、実戦譜を見ていきましょう。
http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_8iOI0E8ICi68Su0uey84Gsc66oe8iwG0
2手目:ABACなのでBのリザーブがあります
3手目:BぷよではここでBBを引いたときに赤をリザーブの位置に置かないほうがよいです(説明略)。致命的な悪手ではないので置いても良いですが
4手目:Bのリザーブを解消します。千切って発火点を確定させても、実戦譜の置き方でもどちらでもいいです。上級者になったら気にしたらいいくらいの誤差です。
また、紫を緑の上に置いたことで、緑のリザーブが発生し、4列目に緑が必須になります。4連結を確保するには、さらに3列目か6列目に緑を伸ばさなければならないところまで意識しましょう
5手目:4列目の緑のリザーブを解消します。黄色を紫の上に置いたことで、紫のリザーブが発生しました。4列目に紫が必須で、残り2つを3列目か6列目に伸ばすとなると、緑の領域とかなり重なるので、紫が3列目に伸びるなら緑が6列目に伸びる、くらいの雑な感覚で認識します
6手目:6列目にリザーブが重なっているので千切らずに立てることで色の受けを残します
7手目以降は、まあそうなるなくらいの捌き方してるはず
この例から分かるポイントは2つです。
・5列目に置いてあるぷよの上に、別の色を重ねると4列目にリザーブが発生します
・リザーブだけではなく、4連結を作るための場所まで見ます
また、今回の例は5列目に縦に連結が伸びなかったので、4連結を作りうる場所が緑と紫で重なるという場面が出てきました。
この場合は、片方を3列目、もう片方を6列目に配置、ということを意識するとだいたいなんとかなります。
さらに言うと、3列目は発火点まわりが完成するまで置けないので、早くに偏った色を6列目、遅くに偏った色を3列目にするような感覚でツモを捌くことになりますね。
リザーブが見えるとよいことの例。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?1E0Jg0B8
よくある壱式
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?2002001E0Jh0B9
色を使い切るつもりだとリザーブはこうなります。明らかに制約がきつい上に、赤と緑が4連結で確定コースです。
つまり全て使い切ってもリターンが小さい場面なので、色をなにか切って良いという話になります。
今回の場合は、赤は2連結あるので切る旨味が小さく、紫は発火色なのでちゃんと使いたい、となると切るべきは緑ですね。
http://ishikawapuyo.net/simu/pe.html?1g00001E0Jg0B8---00001E00001E0Jg0B8
という判断ができるようになります。便利!
この例のように、リザーブは色を切る場面の把握とセットになることがたまにあります。
4番目の確定させるルールは、すでに文章中にちょくちょく出てることから分かるかもですが、複数の選択肢がある場合のタイブレーク的な使われ方をするのが基本です。
なので、実戦で組んでるときには迷わないために頭に入れておくくらいのイメージです。
もうちょっと具体的には、とこぷよでゆっくり考えるときは1と2をかなり意識するけど、実戦で下を離さずに置く必要があるときは、3と4を意識するとバランスがよい、みたいな?
つまり1と2はタワーを組む上での必要な知識なので、そこはとこぷよや動画から補っていくべきで、実戦的には迷いを減らすルールとして3と4を重視する、そんな感じです。
書いてて思ったけどこれ意味あんのかな、まあいいや。
最悪でも、自分はだいたい2年弱くらいこのスタイルなので、自分のやり方説明文という読み方ができるということで是非にー是非にー
(進化してないわけではなく、2のルールで細かい例外処理をいっぱい作ったり、昔は4つのルールの判断だけでいっぱいいっぱいだったのが、今は無意識に判断できるようになったりしてるので、そのあたりの余裕のおかげで細かい質が上がったりしてます)