初心者にぷよを教えたら、つまらないと言われた。という人はあまりいないと思います。
もしそんな方がいらっしゃるのだとしたら、まずは
その方との交友関係を見直したほうがいいかもしれません。
お世辞でも「楽しかったよ」と言ってくれるような人と付き合いを持ちましょう。
でも、熱心に教えたのにあまり感触が良くなかったとか、全くハマってくれなかったとか、喧嘩になったとか、彼女に振られたみたいな経験がある人はもしかしたらいるかもしれません。
こちらとしては一緒にぷよを楽しみたいという厚意で教えたにも関わらず大したリアクションがないと、人の好みの問題なので仕方のないこととは言え、やっぱり寂しい気持ちが出てきてしまいます。
そういう方の為に、
この記事では初心者にぷよの楽しさを味わってもらう教え方を書いていこうと思います。
もちろん全て私なりの考え方なので、それを全て真に受けて『こういうふうに教えればいいのかー』なんて思わないで下さい。
この記事の通り初心者に教えた所、
後日無言でラインをブロックされたとしても私は一切の責任を負いません。
教えたい初心者がいるけどどうやって教えてあげればいいのか分からないみたいな時に
参考にしてみるとか、こう考えてる人がいるのかぁとか、読み物の1つとして捉えて頂ければ幸いです。
■一番大切なこと
ぷよの楽しさを教える時に一番大切なことは、基本的に
アドバイスをしないことだと私は思います。
ゲームをしてて一番つまらないのは人の指示通りにプレイすることだからです。
私だったら夢中になって楽しんでいる時の横槍程、鬱陶しいなって思ってしまいます。
初心者のクソプレイを見せられてもどかしくなり、つい口を挟みたくなる気持ちは物凄く分かります。
ねえ面白いでしょ?面白いよな?面白いだろ?それじゃ面白くねえよ!つまんなくねえよぶっ飛ばすぞ!みたいに、一刻も早く楽しんで欲しいがあまり、気持ちが逸るのも分かります。
しかし、やっている方からしたら下手なプレイを見せて指示がキツくなったり、教えてくれる人の機嫌が悪くなったりすると、それだけでプレッシャーです。一気につまらないものとなってしまうでしょう。全くの逆効果です。
ぷよの楽しさを伝えるという目的を持っている以上、そこはグッとこらえて我慢しましょう。
程度はどうあれ、ぷよは面白いです。これは初心者でも同じことだと私は思います。
ぷよは面白いということに自信を持ち、教える相手(プレイヤー)がその面白さに自ら気がつくのをじっくり待つのです。
教える側は、もしプレイヤーが立ち止まったり迷走を始めてしまった時にちょっとしたきっかけを与えてあげるだけでいいんです。
パッと成長していく初心者を見て
あなたが満足して楽しむのではありません。
あくまで初心者にぷよの楽しさを教えるという意識を持ち、プレイヤーが面白さに気がつくのを焦らず待つ姿勢でいると良いと思います。
■いきなり連鎖を仕込むのは良くない?
ガチの素人相手にぷよの楽しさを教えるとなった時、いきなり連鎖を教えるのは如何なものかなと私は思います。
理由はいくつかあるのですが、一番はそれだと
ぷよの楽しさを潰してしまいかねないのかなと思うからです。
前回の投稿で紹介した番組を見ていた時に思いましたが、初心者にとって『連鎖の意味がわかった時』って多分めっちゃ楽しいと思うんです。
ここで緑を消すと紫が落ちてくるから連鎖になる!という発見をしたときなんて、まるで脳トレやアハ体験の問題が解けた時のようなカタルシスを得られるんじゃないかなって思います。
それを理解して相手に多くのお邪魔ぷよを送れる手段を得た時、プレイヤーは初めて伝説の剣を手にした勇者の如く、早速試し斬りしてみたくなるワクワク感をたぎらせることだと思います。
連鎖の意味を予め教えてしまうのは、その得られるはずだったアハ体験やワクワク感を潰してしまうことに他なりません。
また、いきなり連鎖の意味を教えるにしても、聞いている方は勝負に勝つための手段という意識が伴わない(ピンとこない)ので、学校の授業を何となく聞いているのと同じです。聞いている方としてもあまり面白いものにはならないでしょう。
プレイヤーが『勝つ為に連鎖が必要で、連鎖を作りたくても作れない』という状況になった時に教えてあげるのであれば、プレイヤーは興味を持って聞いてくれるとは思うのですが。
更に、連鎖をいきなり教えてしまうとプレイヤーには勝つ楽しみしか残らず、
長続きしなくなるんじゃないかなと思うのです。
ぷよ初心者にいきなり連鎖を教えるのは、例えるならドラクエの初期装備にはがねの剣を与えるみたいなものです。
考えてみて下さい。
いきなりはがねの剣を手にして冒険を始めると、しばらくの間戦闘は楽になりますしボスも圧倒出来るのでサクサク進めるのは間違いないでしょう。
しかし、それって楽しいですか?私には作業にしか見えません。
ひのきの棒を手にし、色々と工夫して四苦八苦しながら戦闘に挑み、末にははがねの剣を買うという攻略手段を見つけてボス倒す――みたいな過程が楽しいんじゃないですか。
それにもしはがねの剣が通用しないボスが出てきた時、前者の勇者は戸惑います。しばらくはがねの剣で快適に旅を続けてきたので、その快適さをゲームの楽しさと勘違いしてしまっている為、下手すればそのボスで詰まって楽しくないからやめてしまうまであります。
ところが後者のひのきの棒の勇者は武器をグレードアップさせてボスを倒すという経験を経ているので、ボスを倒すにはもっと強力な武器に買い換えればいいんだというのがすぐに働き、難なく突破出来るはずです。
ぷよぷよにも同じことが言えると思うんです。
いきなり連鎖を教えてもらったプレイヤーは機械的にその連鎖を組むだけで勝ててしまうので、それ以外の方法に中々目が向きません。
なので、その連鎖が通用しなくなった時はどうすることもできません。
しかし最初から自分で勝つ方法を考えてきたプレイヤーは、もってる連鎖が通用しなくなった時にまた別の方法を考えるという方向に向かうことができます。
ぷよにハマった人は、自ら上手くなりたいという意志を持って試行錯誤しながら道を切り開いてきた人が圧倒的に多いと思います。
ですので、まずは
勝つにはどうすればいいかというのをプレイヤー自ら考えてもらうのが一番だと私は思います。
自力で道を切り開き、勝つことを覚えたプレイヤーはきっと長くぷよを愛してくれることでしょう。
■まずは自由に遊んでもらう
ぷよのルールすら知らないガチの初心者相手に最初に教えることは『同じ色が4つ並ぶと消える』ことと『一番上の所まできちゃったら負け』というルールだけで良いと思います。
それだと多分単発でお邪魔を消しながら窒息しないように頑張るゲームにしかならないと思いますが、それでいいんです。
経験者はそう遊ぶものじゃないと思うかもしれません。でも、
多分初心者はそれだけで楽しいはずです。
それじゃつまらないと思った人は
テトリスに謝って下さい。
テトリスは窒息しないように一列揃えて消して頑張るゲームです。それだけでも楽しいです。
ぷよを『窒息しないように4つ揃えて消して頑張るゲーム』としてもそう違いはないはずなので、それでつまらないと感じてしまう相手にはそもそもパズルゲームが向いてないかもしれません。
(※ただし、連鎖の楽しさとは無関係なので、そういう人にはいきなり連鎖を教えてみてもいいかもしれません。窒息しないように頑張るだけのゲームはつまらないけど、連鎖を起こすのは楽しいと感じるケースも十分に考えられます)
とにかくまずは何も情報がないフラットな状態で、実力が同じ初心者かクソザコCPU相手に対戦をしてもらい、勝負の楽しさや勝つ楽しさを味わってもらうのが一番良いと思います。
■連鎖を教えてあげるタイミングは?
先述した通り、いきなり連鎖を教える所から始めないで、しばらくはあまり口を挟むことなく初心者の窒息しないように頑張るゲームを見守っているだけでいいと思います。
それじゃ俺、必要なくね?いつ連鎖教えるの?みたいに思うかもしれませんが、プレイヤーが躓いた時など適切なタイミングで次の段階に登る為に背中を押してあげる人がいると、プレイしている方もつまらなくなりにくいです。
他にも、もしプレイヤーが「もしかしてこの白いやつ(お邪魔)は一緒に消えるの?」みたいにアドバイスを求めてきた時は適宜答えてあげていいと思いますし、もっと凄い連鎖みたいなのやりたいという言葉が自発的に出たなら、素直に教えてあげるとプレイヤーの楽しさは続くと思います。
それらはプレイヤーにとって欲しい情報なので、口を挟んだ所で鬱陶しいと思われるようなことにはなりません。
というか、それはぷよに興味を持って勝つための方法を模索している証なので、かなり順調に楽しんでもらえていると考えていいでしょう。
この自発的な感じが一番大事です。
プレイヤーによって興味の持ち方や理解の速さは異なります。
放っておいても連鎖の意味を理解し、何も言わなくても階段連鎖に気がついてバンバン連鎖を作り始める人も中にはいるかもしれません。
そういう人には尚更余計な指示は出さないほうがいいですし、アドバイスは必要ないです。
というか、何も言わずにそこまで出来れば既にぷよにハマっている状態だと言えます。
そういう人はその後も勝手に連鎖膨らませていくでしょうし、何年か後には大会で表彰台の上に立っているかもしれません。
そうじゃない人には適切なタイミングで適切な後押しをしてあげるのが良いでしょう。
まずは
プレイヤーがゲームを理解し、勝つために試行錯誤している状態になるまで待つといいと思います。
よく分からない状態ではがねの剣を与えても恩恵をあまり感じませんが、はがねの剣が強いものだと認識出来て、更に倒せないボスが出てきた時にはがねの剣を渡せば「おっしゃ!」となって楽しくなってくるのです。
そういうことなので、
連鎖を教えるタイミングは『勝負に勝つためには連鎖が必要だと理解し、連鎖の意味が分かってきた時』が一番の頃合いだと思います。
例えばですけれども、ガチ初心者のプレイヤーのプレイ感が、
クソッ!窒息して負けた!&やった!相手が先に窒息して勝った!
(勝って楽しい、負けて悔しい)
↓
中々勝てなくなってきたけど、勝つためにどうすればいいんだ?
(勝って楽しいを得るために考える)
↓
(必要なら、例えば「3連結をたくさん作り置きして消さないでおくのがコツだよ」みたいなアドバイス。これでマグレでも連鎖は起こりやすくなります)
↓
なるほど、連鎖をすれば相手を邪魔することが出来るのか
(勝つために連鎖が必要だという理解)
↓
連鎖分からない……難しいな
(連鎖を作る方法を考える)
↓
(必要なら、例えば「そこで赤を消すと上から緑が落ちてきて連鎖になるよ」みたいなアドバイス。これで視覚的に連鎖の動きを確認できます)
↓
なるほど!ここを消せば連鎖になるのか!
(慣れてくると自力で2連鎖が見えるようになってくる、アハ体験)
↓
(必要なら、例えば「その上に赤を仕掛けておくと緑を消した時連鎖になるよ」みたいなアドバイス。これで連鎖のギミックに気が付きやすくなるでしょう)
↓
なるほど!!予めここに赤を置けば連鎖になるのか!
(連鎖を理解し、意図的に2連鎖が作れるようになってくる)
みたいなところまでたどり着き、
連鎖の意味を理解した辺りで階段積みでも教えてあげると「すげえ!こうやって仕掛けておくことでめっちゃ連鎖繋がるんだ!早速やってみたい!」みたいに興味を持ってプレイしてくれるかもしれません。
なんか
怪しい広告の宣伝文句みたいにうまく行き過ぎている感じがしますが、
気にしないで下さい。
この
なるほど!がぷよの楽しさを感じることができる第一歩なんじゃないかなって思います。
そこに自力で辿り着くのが一番快感を得られるとは思いますが、ぷよは他のゲームよりも躓きやすい感じがする(ヒントがゲーム内に転がってない)ので、そこまで中々自力で辿り着けない人の方が多いと思います。
ですので、そういう人にはこの
なるほど!を味わってもらえるように誘導してあげるといいんじゃないかなと思います。
この
なるほど!が体感できたプレイヤーはきっとぷよの楽しさを理解してくれるはずです。
ザックリ思っていることは書いたのでここいらで一度自分で読み返してみたのですが、あまり指示するようなことはしない方がいいよみたいなことを言っておいて、
私自身が完膚なきまでの指示厨みたいになっていたと気付いた時は愕然としました。
つまる所、
ぷよは勝つ方法を考える上で自主的に連鎖の楽しさや発見が出来る所も楽しいので、あんまり口を挟まないで見守ってあげるのがいいんじゃないかなという一文で終わる話なのに、余計なことを長々と書いたせいだと思います。
何だよ、アドバイスを求めてきた時は適宜答えてあげていいと思いますって。何で連鎖を教えるタイミングをどこぞの馬の骨かも分からない奴に指示されなきゃならないのか、全く理解できない。余計なお世話にも程があるわ。っつーか誰だよお前、口出さないでくれる?って感じです。
何も気にすることなく
友達同士普通に教えてあげればいいと思います。
この若干恥ずかしいクソみたいな駄文を公開しようか結構迷いましたが、せっかく書いたので載せておきます。
ここまで話した部分部分でも、なるほどと共感できるような所があったら何かの参考にして頂ければ幸いです。
何か他にも色々考えてたことがあったのですが、一気に馬鹿みたいに思えてきました。
経験者でもちょっと出来るようになった初心者と楽しく対戦できるように『通ルールVSフィーバールール』という対戦方法(ハンデ設定)なんてあったら楽しそう、みたいな考えもあったのですが。
ね? 馬鹿みたいでしょ?