ようかんさんの配信を見ていて思ったことを書きます。あくまでも一人の戯言です。軽い気持ちで読んでいただけると、宇宙の導きを受けられるかもしれません。
1宇宙は「形」ではなく「連鎖概念」
2宇宙は宇宙のほんの一部
3宇宙土台には根本的な意識改革が必要
4使いやすい妥協形
5宇宙と月
6座布団
7宇宙は宇宙不足
8妥協形にこそ宇宙の真髄あり
9連鎖尾も宇宙
10真宇宙の姿
1
宇宙は「形」ではなく「連鎖概念」
宇宙として広まったこの形。完成形を見れば、この形は宇宙ということができます。しかし、実は、この形は宇宙であって、宇宙たりえません。いきなりでは何をいってるのか分からないと思います。この形は紛れもなく宇宙ですが、この形こそが宇宙を宇宙でなくしている元凶なのです。
L字を取り去れば、そこには連鎖方針という連鎖の矢印が引かれるだけになります。この矢印のみを指して宇宙と定義してもよいくらいです。そのくらい、真に宇宙を使いこなすには、形ではなく連鎖方針のみを重視する必要があります。
2
宇宙は宇宙のほんの一部
そもそも、宇宙土台が開発された経緯は全連鎖理論に遡ります。
全連鎖理論
→URL:
https://ch.nicovideo.jp/tom_nadja/blomaga/ar919395
折り返しまで中盤の一部として捉えた土台が宇宙ということです。中盤で一つの強い形に固執することは、必ずしも悪いことではありません。強い形であるほど組みやすくなり、中盤で形のみによる視覚的催促が見込めます。しかし、ツモが6万パターンもある以上、今まで宇宙と言われていた形に拘るとちぎりが増えたり、凹凸が増えたりして宇宙としての全体的な性能が落ちてしまいます。他の土台でも同様ですが、これでは宇宙が目指した全連鎖理論を満たすことは到底叶いません。今まで宇宙として扱っていた土台は、宇宙というにはあまりに狭すぎます。太陽系も宇宙の一部分ではありますが、太陽系だけを見ているのでは宇宙を知ることができないのと同じですね。
3
宇宙土台には根本的な意識改革が必要
全連鎖理論に近づくためには、たとえ宇宙土台であっても形に拘ってはいけません。真に宇宙を扱うためには、宇宙を狭めてしまう「形の固定」、「キーぷよの固定」を取り去る必要があります。
popoさんやぴぽにあさんのような、形に囚われず連鎖方針のみを追及するぷよを宇宙土台に適用することで、より全連鎖理論に近い積みが出来るようになります。
4
使いやすい妥協形
形に拘らないからといって自分が扱いきれなくなってしまっては元も子もありません。
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連鎖方針のみでは、人間が宇宙を使いこなすことなど到底不可能な現状があります。人間が宇宙を使いこなすためには、人間でも扱いきれるようにある程度制限を設ける必要があります。
私が実戦で組んだ(と思われる)土台を載せておきます。
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自分が扱いきれる妥協形を増やすことで、折り返しを最大限柔軟に扱えるようにします。これが、ようかんさんが見たままでは分かりづらい宇宙の妥協形を組む意図です。
→いかに逆L字を組むかではなく、いかに使いやすい2,3連結の位置関係を築けるか
宇宙の折り返しを組むには、L字だけでは狭いです。2,3連結をもっと柔軟に使いこなすことが必要になります。
しかし、柔軟であれば何でもいいわけというわけではありません。自由に組めば、キーぷよ、色摩擦、段差計算など様々な障害が発生します。折り返しをうまく3連結で収めきる、折り返し上は座布団を死守する、などぷよらーの技量に左右されますが、人間性能的に必要な条件はある程度守らなければなりません。
5
宇宙と月
折り返し部分を中盤に活用する上で重要になってくるのが三列四段目です。この部分を中盤に使うか、本線のキーぷよにするかで中盤の形ががらりと変わってきます。仮にキーぷよが1連結のときを新月、3連結のときを満月と呼ぶことにしましょう。
新月
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満月
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新月が満月に近づくにつれて、宇宙の中盤はより攻撃的に変化します。月を使いこなすことで、連鎖の良形が圧倒的に増えます。天蓋が一部のぷよらーの間で流行っていますが、月は天蓋よりもむしろ宇宙にこそ必要な要素です。関係ないですが、宇宙と月は名称的にもベストマッチです。
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自由度を高めることは、扱いを難しくすることに等しいです。使いこなせなければ、どんなに優秀な形でも一瞬で灰と化してしまいますが、使いこなせれば、宇宙は折り返しをも巻き込んで全土台中最も広く中盤を展開することが可能になります。月は無限の可能性を秘めているのです。宇宙土台が人類に課す最も困難な課題が月であるといっても過言ではないでしょう。
6
座布団
宇宙土台であっても、飽和火力を発揮することが求められます。宇宙はもともとキーぷよや暴発の管理が難しく、飽和と中盤の両立をするためにも自陣管理に気をとられがちです。相手に意識を割きづらくなってしまっては土台が宇宙である意味がありません。そこで人間的な性能不足を補うために座布団を導入します。
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宇宙の中でも逆L字+座布団で構成している形がN次元天蓋になります。宇宙の派生形のなかでも、扱いやすさとしては一種の理想形と言えます。
逆に、座布団がないときのキーぷよ管理は従来の宇宙と同じく、困難を極めることになります。宇宙はキーぷよを全てのツモをハチイチにできる可能性がある素晴らしい土台ですが、逆にツモをハチイチとして扱えなかったときは折り返しのキーぷよを乗せきることがとても厳しい状態になります。
7
宇宙は宇宙不足
そもそも宇宙は折り返しまで中盤に使うことを前提にした土台です。宇宙の理想形では一度折り返しを崩しただけで逆L字に限定した形の再構築が不可能になります。
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多くのぷよらーは折り返しが崩れることを嫌い、宇宙が折り返しまで中盤に使えるという利点を捨ててしまいます。これでは、全連鎖理論を満たすことなど到底不可能であり、宇宙は宇宙としての機能を果たしていないことになります。宇宙は、理想形であるほど宇宙から遠のいてしまうのです。たった53万の戦闘力ではフリーザがフリーザたりえないのと同様に、宇宙が宇宙として真の力を発揮するためには、あと2回ほど変身させてあげなければなりません。
逆に、popoさんやぴぽにあさんのような、折り返しも連鎖尾も躊躇なく崩して戦うぷよらーは宇宙の利点を最大限得られることになります。悟空になりきってください。だんだんと宇宙にワクワク感を抱いてきませんか?
8
妥協形にこそ宇宙の真髄あり
土台が理想形でありすぎるほど、宇宙は宇宙の真の力を発揮することができません。きれいな形を崩したくないという人間の心理的躊躇や折り返しの逆L字まで使いにいったときの残しから逆宇宙が組み直せなくなることへの不安が邪魔をします。宇宙が宇宙でなくなったとき、真宇宙への扉が開かれるのです。
理想形ではなく、''ちょっと妥協''形を目指すことで、躊躇なく折り返しまで使いにいけるようになり、心理的な中盤の幅がぐんと広がります。
9
連鎖尾も宇宙
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画像を見れば一目瞭然ですが、宇宙は4列目の一段ずれを利用して連鎖尾を組んでいく土台であるため、連鎖尾の選択肢も非常に多いです。一応連鎖尾として一種の良形は存在します。
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たつのこさんが宇宙連鎖尾の良形を取り扱っています。
→URL:
https://puyo-camp.jp/posts/85565
しかし、宇宙連鎖尾はたった数種の良形には全く囚われません。鶴亀の利点を惜しみ無く利用していきます。
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鶴亀を利用すれば、連鎖尾がどんな高さになっていても、いかようにも後乗せ回収が可能です。
これはつまり、折り返しと中盤に合わせた高さの連鎖尾が常に選択可能であるということです。序盤でツモが偏って連鎖尾が崩壊しても問題ありません。
初め、連鎖尾が連鎖尾として機能していなくても、ある程度後乗せ回収がしやすい形であれば十分飽和を出すことが可能です。折り返しに中盤を委ねるので、連鎖尾を形に囚われることなく組みにいけます。
10
真宇宙の姿
以上を踏まえれば宇宙土台の真の姿はこのようになるはずです。
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鉄ぷよ部分が折り返しで、固ぷよ部分が連鎖尾です
横3が2,3,4列に跨がる土台全てを宇宙として認識することができます。宇宙の真の姿は0連鎖土台かつ19連鎖土台です。今まで宇宙だと思っていた土台が、所詮太陽系ほどの規模でしかなかったことがよく分かりますね。不機嫌GTRやN次元天蓋も派生形として存在しますが、弥生時代のような土台の考え方によれば、全てが宇宙に内包されていると言えます。
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究極的には、折り返しも連鎖尾ももはや関係ありません。宇宙を組もうとしてできた土台は全て宇宙です。GTRや弥生時代も同様の考え方をしますね。ただし、宇宙に妥協形という概念は存在しません。実戦を考えて宇宙土台を評価しようとすると扱いやすさの違いが出てくるので、それを基準に理想形と妥協形を仮に分けているにすぎません。(理想形が存在し、あくまでも理想形を目指すところが、宇宙が不定形と唯一にして決定的に異なるところです。)
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ここまでくると、宇宙は人間には到底手に負えない土台であるということがよく分かると思います。宇宙は宇宙でなくなるほどより宇宙に近づく。何でもありの新境地。まさに真宇宙。宇宙は、土台の常識が根本的に覆る摩訶不思議な概念ですね。ちなみに私がこれを実践しようとしたところ、情緒不安定な土台しか組めなくなり、サイコパスな中盤戦しかできなくなりました。考えれば考えるほど宇宙が狂気の土台であることに気づいてしまいますよ。
宇宙と(いう形)は宇宙(のほんの一部)であり宇宙(の全て)ではない
宇宙いいですよね宇宙。
新月/満月の考えは使わせてもらいます!