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感情の渦、涙、僕の視座。【茨城国体】

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たまにはこちらで。

茨城国体お疲れ様でした。
別媒体で色々と国体レポートを書いたりする予定が入っているので、こちらでは僕の感情だけをつらつらと書きます。




決勝のマッキーぴぽにあ。

ぴぽにあの男泣きに呼応するかのようにマッキーが涙ぐんでいたのは、ずっと2人を追ってきたファンなら納得できる涙だったのかな、と思います。


単純に涙を流したから評価する、というわけではありません。
僕は比較的ドライなほうなので、これがよく知らない人の涙であれば(安い感動ポルノだな~)とさえ内心思っていたかもしれません。
結局のところ、泣くに値する理由、背景を知っているからこそ、見ているほうも感情が動くのだなと思っています。


僕は10年間、最高峰と言える場でぷよぷよをやってきて、ぷよぷよで本気で泣いていた人間を3人しか知りません。
ですが、思い返してみるとそれらはいずれも「自分にとって大事な意味のあるシーン」だった試合でした。





僕とほぼ同時期のぷよコミュニティを駆け抜けてきたTomもそれも知っているからこそ、珍しく感極まってるようでしたね。
これがまたよかったですよね。

「負けて泣くのは、本気でやってるからなんですよ」
「いいものを、見させてもらいましたね」
いつもの饒舌な喋りとかではない、絞り出したかのような心からの言葉。

やっぱり俺はこいつのこーいうところ好きよなあ。




舞台裏のぴぽにあを励まそうかと思ったら、急に笑い始めてとりぱんと2人でびっくりしました。
かと思いきややっぱり舞台の端で泣き崩れたりして。

でもあーこれ、わかるわってなったんですよ。このとき抱いている感情がたくさんあって。
その葛藤の中でいろんなものが頭をもたげて、堰を切って溢れてくる。
この状況をなんと言えばいいんだろうなと思ったら、
 
小学生が一番言語化が上手い。学ぶべきことがたくさんありますね。
コミュニティに深く携わっているからこそ、「自分の勝利」以外の喜びが存在する。
それを小学生たちにも知ってもらえたのは、今回最大の収穫なんじゃないかなと思っています。



僕自身は3位だったんですけど、国体はこの2人が決勝で本当に最高だったと感じました。
おそらくとりぱんも似たような心持ちでいることでしょう。

実のところ、僕は国体1日目も2日目も1時間程度しか寝れていなくて。
大会前で単純に昂ぶっている部分や、起きている方がメンタルのコンディションが整うこととか色々理由はあるんですが、
それよりも本当は全国各地のぷよらーと会えて、言葉を交わせることが嬉しくて仕方ないんです。寝てる場合じゃないくらいに。


プロゲーミングチーム入ったよとか。
協会さんから色々お仕事いただいてるよとか。
僕のことをずっと昔から知ってましたよとか。

なんだろうな。僕って2018年からかなり外向き重視に活動して、一部コミュニティから胡散臭いように捉えられてた時期もあったと思うんですけど、
そういう活動って無駄じゃなかったなって思わされたんですよね。結果的に、ですけれど。
正直もっと孤独な理解されにくい道を進むと思っていたんですけど、ぷよぷよに真剣に取り組んでくれる人がこんなに各地に現れてくれてたんだっていうことに胸がいっぱいになってしまって。


なので、それぞれの視座からの話が聞けるのが嬉しかったんですよね。
「まだちょっと表に出てる実感ない」
「自分の役割はこうだと思ってる」
「もっといろいろ仕事がもらえるようになりたい」
みたいな話って、やっぱり聞いてて面白いんですよ。でも多分こういう場でもないと、彼らは恥ずかしがってしないだろうし。
で、もっとくだらないたわいもない話を交えながら、たまにポロって出るのがね。あーこいつぷよぷよ好きなんやなあってなる。


僕の視座は、国体にありながら国体の先をも見ている。
どこの誰がどう思っていて、今後どう動いてくれるか。みたいなことは、国体で誰が優勝するかくらい僕にとっては重要で。
おそらくはセガさんにとっても重要で。それを理解したり深めたりするために懇親会の場を設けていただいたりしてたんですよね。

 

だからと言って、マッキーやぴぽにあに負けていいかというと、当然そんなわけもなく。
少しでも彼らが油断するようであれば、いくらでも奪い取ってやるという気概で。
自分がその栄冠を手にするようであれば、自分が最大限に活かせる道を考えるまでで。

入賞した僕の他の3人には最大級の賛辞と、この実績を今後への道筋として活かしていってもらえればなという気持ちしかありません。




ま、あんま難しい話してもしょうがないっすよね。
もっとわかりやすくババンと行きます。

僕の今の視座は、これです。





この風景は、僕にしか撮れない風景です。
ゲームを突き詰めると、突き詰めた人にしか見えない風景があります。
未だ見ぬ景色に憧れを抱いて、20年以上の間ぷよぷよを続けてきた人たちがいます。

そういう「何か」を体感したくて努力することは、等しく尊く、素晴らしいことなんじゃないですかね。


ってことを国体ではたくさんの人が実感できたんじゃないかなと思ってます。
素晴らしいイベントでした。ありがとうございました。

またお会いしましょう。
 
更新日時:2019/10/08 02:52
(作成日時:2019/10/08 02:28)
カテゴリ
国体
コメント( 1 )
えびです ぷりぷりー
えびです ぷりぷりー
2019年10月8日 15時34分

へぼプレイヤーの意見で恐縮ですが、ぷよぷよはプロシーンが出来てきたな〜と感じた大会でした!
プレイヤーの方々が積み上げてきた文化に厚みがあり、外から見ていても心が動かされました。
これからも良き文化が続いていくことを祈っております!

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