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ぷよぷよにおける煽り判定について

by
Notchi
Notchi
こんにちは。
しばかずのゴーストライター、Notchiです。

今日は、ぷよぷよプレイヤーの間で度々話題となる煽り判定について決着をつけたいと思います。
結論から言うと、"オンライン煽り判定は妄想"と考えています。

目次
・対戦シーンにおいて煽りと言われがちな行動について
・煽りの定義はあなたの中にしか存在しない
・煽り判定の背景は"想像力の欠如"
・煽り判定が暴走すると"死"しかない
・事なかれ主義はクレーマーを助長させる
・楽しく踊って素敵なe-sportsダンスバトルゲームライフを!



・対戦シーンにおいて煽りと言われがちな行動について

まず、議論の対象を定義しておくことは重要です。よく言われるのは、
ぷよを全く操作しない自由落下、
ぷよを右往左往させたり、無駄に回転させたりするカサカサ、
致死量のおじゃまぷよを食らったあとの負け確放置、
速攻ばかりやる、
などでしょうか。
他にあったら教えて下さい。
なお、一部のチャット機能のついた対戦環境における明確な暴言は議論の対象外とします。



・煽りの定義はあなたの中にしか存在しない

前項で定義したばかりで速攻ひっくり返しますが、先ほどの事例は煽りとは言えません。
あなたが"煽られた"と感じただけです。
そして"煽られた"とあなたが表明したとき、それは"私はこうやって煽ります"という自己紹介になります。
時として、好意のつもりでさえ悪意に受け取られることは多々あります。例を見てみましょう。

あるとき、実家から送られてきたお米を、お世話になった先生へ好意でおすそ分けしたとしましょう。
普通は、"ありがとう助かります!"と言えば全て円満なところを、しかし先生は激怒するのです。
「目上の人に主食をプレゼントするなんて、あんたは俺が衣食住に困ってる人間に見えるのか!!」
一見、衣食住に困ってる判定をしてしまったことになる自分が悪いのか?とも思えますが、
しかし、こんなひねくれた考え方はイチャモンに過ぎません。
さらに、そのように人の好意を悪意に変換できるという点で、マイナスの自己紹介をしているも同義なのです。

煽りの定義は、あなた個人の考えに基づく妄想なのです。



・煽り判定の背景は"想像力の欠如"

冒頭で挙げた煽り行為について、そういった行為をしてしまった背景として考えうるものを考察します。
まず自由落下ですが、シンプルに凝視ミスで自分の土台の暴発に気付かず相手の伸ばしだけを見ていたというケースがあります。また、自分の組んだセカンドが撃てなかったものの、撃てていた場合に相手からのおじゃまぷよを返せるだけの連鎖数があったかどうか数えていたかもしれません。公式大会では、全消し保持のまま自由落下することがその盤面での最適解だったということもありました。手元にストップウォッチを用意するほど厳密にゲームメイクをしたい人が、マージンを狙っているだけかもしれません。もしかすると無線コントローラの充電が切れたかも。あるいはゲーム機本体の充電が今にも切れそうで、部屋のどこかにあるはずの充電ケーブルを慌てて探しているけど散らかりすぎてて数試合の合間にずっと自由落下してもまだ全然見つからないのかもしれません。長期戦であれば水分補給をして一呼吸置いているかもしれませんし、思ったより長期戦になって緊張して急に喉が渇いたので慌ててコップにジュースを注いでいるところかもしれません。それか、花粉症でくしゃみが止まらない上にティッシュが切れてしまって、箱ティッシュの置き場へダッシュしているかもしれませんし、急に下痢したくなってしまって、実は何試合も前から便器に座って対戦していて、その場合、合間の自由落下中には対戦相手はswitchを置いてケツを拭いています。これらは、レート戦においてキャラクター選択に時間いっぱいを使う間にも行われています。

このように、オンライン対戦で相手がどのような環境で対戦しているかなど、想像に及ばない無数の可能性があるのです。
皆が皆、自分と同じ姿勢でゲーム画面にかじりついていると思ったらそれは大きな間違いです。

豊かな想像力を持ちましょう。



・煽り判定が暴走すると"死"しかない

想像力を持ったところで、結局許容できない!という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これらを厳しく糾弾することは、回りまわって自分の首を絞めることになる危険があります。
自由落下と下痢、どちらを我慢しますか?自由落下を我慢するために部屋で下痢できる人がいたら勇者ですね。

また、非常に良く見るケースですが、煽られたと言って無茶苦茶に煽り返す人は結構います。
最近れっきとした違法行為となった"煽り運転"と同じ構図です。
煽り運転の加害者らは、左車線から割り込んできたことに腹を立てるなどの動機で、煽り運転としてやり返しているのです。
ゲームの世界だからと軽く見られがちな"煽り返し"ですが、これも自分の首を絞めることになります。
なぜなら、煽りの定義が個々人の中にしかない以上、どちらが先に煽ったかなど分かりようがないからです。
対戦前のマッチング画面で「はじめまして」や「お手柔らかにお願いします」などを送る機能があるにも関わらず
それをしないのは煽り、常識外れ、eスポーツマンシップに反するなど、イチャモンは想像力の分だけつけられます。

人のことを煽りだと言いたいのであれば、自分だけは絶対に同じことをしてはいけません。
なぜならそれはあなたの中で煽りであることだけは間違いないのですから。
相手の煽りが自分の妄想だった場合、つまり自由落下中に相手が下痢していただけならば、残るのはあなたがやり返した煽りだけです。
また、人のことを煽りだと言う"場"や"言い方"にも注意が必要です。
あなたの対戦した相手、それはホンモノですか?
ホンモノ垢に凸したら実はニセモノだった、、、なんてことがあったら、ホンモノからすれば、厄介な印象を持たれるだけでしょう。

許容の心を持てないのであれば、煽りと捉えて煽り返すのも一つの選択です。
しかし、先に煽ってきたのは相手だから自分は何をしてもいいという考えは、身を滅ぼします。
煽り判定は、簡単に暴走するのです。



・事なかれ主義はクレーマーを助長させる

でもでも、世間一般には煽り行為と判定している人が多いです!という反論がまだ聞こえてきそうです。
また、煽り行為と取られかねない行動は極力避けよう、とするプレーヤーが大多数でしょう。
この、面倒ごとは避けようという考え方は、クレーマーの言いたい放題になってしまいます。

一般論が"正解"である保証はどこにもありません。
ぷよぷよというゲームは非常に奥深く、戦術のトレンドは度々変化しています。
煽り判定が暴走した場合、このゲームの競技性が損なわれるかもしれません。
まはーらさん登場以降、超上級者が軒並み先折りGTRを使うほど、圧倒的に強いということがこの先一般常識にまでなったとしましょう。
そのような時代において、ちぎりの多い階段・鉤土台を使うなんて舐めプだの煽りだのと言われたらどうしますか?
そんな社会風潮の中では、くまちょむ戦法のような新しいぷよのスタイルは全く生まれてこないでしょう。

さらに、不快に思う人が(ここに)一人でもいるのだからやめろ、という論調も各所で見かけますがこれも危険です。
このような要求を呑み続けていると、何の行動もできなくなってしまいます。
実力もないのにプロ大会に出場しているのを見るとそれだけで腹が立つのでやめろ、とか
俺の推しを差し置いてお前が優勝することが憎らしい!などのイチャモンがまかり通ってしまいます。

面倒ごとを避けようとする事なかれ主義は、一見すると寛容にも思え、それが大人の美徳な対応のように見えます。
しかし、全ての人を不快にさせることなく行動することは誰にも不可能です。
ぷよぷよというゲームを引退する、さらには人生そのものを引退する以外に解決方法はありません。

捉え方の問題で定義できてしまう今回の煽り判定問題は、捉える側にも問題があることを理解し、
なんでも要求を鵜呑みすることの危険性を認識することは重要でしょう。



・楽しく踊って素敵なe-sportsダンスバトルゲームライフを!

スポーツマンシップというのがまた曖昧な言葉ですが、ぷよぷよの競技シーンはすでにメンタル面にも及んでいます。
くまちょむ戦法は、序盤の攻撃によって相手が何か撃ちたい気持ちをじわじわ誘発させている面もあるそうです。
そのようなメンタル競技シーンにおいては、煽られたと定義して憤っていては相手の思う壺です。

では、どうすればいいのか。

それは踊ることです。



楽しく踊って素敵なe-sportsダンスバトルゲームライフを🕺



追記
煽り運転違法化のように、明確に公式が煽りを禁止するなんていう流れはくるのでしょうかね。チート行為などは禁止されて然るべきだと思いますが、それと同列に禁止すべき行為かどうかは慎重な姿勢が必要で、おそらくeスポーツマンシップという曖昧な言葉だけでこれまで通り明言を避けるのがいわゆる大人の美徳なのではないかと思っています。
更新日時:2021/03/07 18:40
(作成日時:2021/03/07 17:59)
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