ぷよぷよの黎明期、秋葉原にあった階段積みについて書きます。
これは1996年、第2回全日本ぷよマスターズで優勝した大島広史さんがやっていた積み方で、実戦的なものではなく、誰かに階段積みを教えるときの方法らしいです。
もう26、7年まえのことですし、私も正確に内容を覚えていないかもしれません。それでも、たまには故きをたずね、新しきを知るのも悪くはないと思い、ご紹介いたします。
いくつかのルールに従って組んでいきます。
1) 初手は中央からはじめる
2) タテに3つ同じ色をつなげる。必ず3つ
3) 連鎖の進む方向はどちらでもよい
4) 5連鎖をめざす
タテに3つ同じ色をつなげる、ところがポイントです。それは、
いちばん下の段でなくても良いのです。2,3,4段目、あるいは3,4,5段目に3つつなげても構いません。
また、階段積みですから、落ちてきてつながる方のぷよ、つまり3-1階段積みの「1」の部分が必要です。これは「3」の部分と
高さが少し離れていても構いません。
図であらわすと、こんな感じです。
実践してみましょう。ぷよに慣れている方なら、そう難しくなくできると思います。
まずは真ん中に置きます。
タテ3を作っていきます。連鎖する方向も考えます。
かならずタテ3にします。いちばん下でなくても構いません。また、上から落ちてくる「1」の方のぷよは、少し離れていても大丈夫です。
5連鎖完成です。発火して確かめましょう。
◇ ◇ ◇
なぜ、こんな教え方をしたのでしょうか?
今となってはわからないのですが、
おそらくは「手順」や「本質」を伝えたかったのではないかと思います。
階段積みを教えるときは、通常は階段積みの形を教えます。よく見るきれいな5連鎖の形です。しかし、その形をきちんと組めることは少なく、初心者のうちはいちどパターンから離れるともう何も組めなくなります。
このルールに従えば、かなり高率に5連鎖が組めます。
がんばって考えて組んでいるうちに、連鎖の方向を判断することや、「3-1」の「1」のぷよがどこまで離れていていいのか、どんな形なら暴発しないのか、さらには余ったぷよをつなげて6連鎖目や7連鎖目を作るやり方などがわかってきます。
階段積みの性質にふれ、階段積みへの理解が深くなります。
そこに階段積みの本質があります。
ぷよの組みには、「形」と「手順」があります。
「形」の情報はたくさんありますが、「手順」について学ぶ機会はそんなに多くはありません。
この方法は初心者のうちから手順というものに触れる、面白いやり方のように思います。
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昔話失礼いたしました。当時は電気街いり、という名前でやっておりました。あまり素行の良いプレイヤーではなかったので、多々ご無礼がありました。たいへんにもうしわけございません。
こんな過去の話に興味のある方はいらっしゃいますでしょうか。たまには古参の方々とおはなしもしたいし、ぷよぷよの歴史みたいな語りが、増えてもいいかなと思っております。