基本的な消し方の型というのは、
階段とか挟み込みとかがあって、
でも公式に定義とかあるんかね?
私が幼き頃は、今カギ積みと呼ばれているものは、
「挟み込み」という名で覚えたような気がします。
でも「カギ積み」という言葉も知っていたわけで、
どちらも二十年以上前からあった概念であるはず。
さて、じゃあ現代の皆さんは、
どう使い分けているのかしら?
ちなみに、鉤積みか鍵積みかはどっちでもいい派です。
前回ぶりです、ヌリトオです。
ここに至るまでに様々なサイトを覗いたわけですが、
どこでも連鎖の基本的な型として示されているのが、
「階段積み」と「カギ積み」の二種類になってます。
しかししかし、基本的な型の派生のような形で、
並列して多様な型の連鎖も紹介されていますね。
じゃあどんな連鎖も階段とカギ積みの亜種か?
というと、現状は恐らくそうではありません。
連鎖とはそもそもどういう状態であるのか。
おっさん勢なりに考えなおしてみましょう。
書く前から長くなりそうな予感がするので先に結論を申し上げると、
「挟み込み」と「カギ積み」を明確に区別すべきではということと、
それに加えて新たに「さし込み」という型を提案したいと思います。
順を追って説明します。
大前提として、ぷよは四連結以上で消えて、
消えればその上からぷよが落ちてきますね。
まずここが一つ、
階段積みと挟み込みの分岐点です。
いきなり余談を挟んでしまいますが、
「連鎖中に落ちてくるぷよ」と、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ」って、
なんか名前とかってついてるんですかね?
文字で理解して説明しようと思うと、
そこは名付けておいてもいい気がしています。
「落ちてくるぷよ」は「キーぷよ」でもいいんですが、
でも連鎖中の落下ぷよを全部キーぷよにするよりも、
本線や折り返しに繋がるキーに絞って「キーぷよ」とした方が、
文字通りキーポイントを考えるうえでは便利な気もしつつ……
でもこれはどなたかご存じであれば是非教えてくださいませ。
さて、では気を取り直しまして。
階段積みと挟み込みの分岐点ね。
「連鎖中に落ちてくるぷよ」を、
「どの列で受けて消えるか」は、
消え方の区別の一因になります。
現状の私の認識ではこんな感じ。
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ(A)」に対して、
「連鎖中に落ちてくるぷよ(XまたはY)」が、
「隣の列上から落ちてくる(X)」か、
「同一列上から落ちてくる(Y)」か。
例えば、縦3のAがあった場合、
X列にAが落ちてくるなら階段、
Y列にAが落ちるなら挟み込み。
図1
XYX
A
A
A
例えば、L字のAがあった場合、
X列にAが落ちてくるなら階段、
Y列にAが落ちるなら挟み込み。
図2
XYYX
A
AA
例えば、横3のAがあった場合、
X列にAが落ちてくるなら階段、
Y列にAが落ちるなら挟み込み。
図3
XYYYX
AAA
「階段積み」という名称の由来については、
ベーシックな形の見た目からなんですかね?
段差ずれは誤差ということでどうでしょう。
「 ← こんなイメージ
「
「 A
AB
AB
AB
そして「挟み込み」は、
文字通り挟んでいれば、
挟み込みでいいんでは。
A
BBB
AAA
この見方によってかなりのパターンが網羅できます。
また、カギ積みは挟み込みの派生とも見られますが、
ではカギ積みをカギ積みたらしめる点はなんなのか。
挟み込みとの明確な違いがあるかどうか?あります。
ベーシックなカギ積みはこんな型ですね。
図4
C
YC
BBA
BAC
BAC
ややこしい図ですが、上記の図1~3との比較のために、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ(A)」に対して、
「連鎖中に落ちてくるぷよ(Y)」が、
「同一列上から落ちてくる(Y)」で、
Y=Aです。
「挟み込み」と「カギ積み」の明確な差異は、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ(A)」に対して、
「連鎖中に落ちてくるぷよ」が、
図1~3のAの「同一列上から落ちてくる(Y)」場合の全てが「挟み込み」と言えるのに比べ、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ(A)」に対して、
「連鎖中に落ちてくるぷよ」が、
図4のYの落下点のように「連結していないぷよの接続点(という言葉でいいのかどうかは不明です)に落ちてこなければ消えない」ということ。
言い換えれば、
「挟み込みは落ちてきたぷよを受けて消えるぷよのどこに繋いでも消える」のに対して、
「カギ積みで連鎖を繋ぐ座標は一点しかない」ということになるのではないでしょうか。
導火線?の繋ぎ方として、
カギ積みは発火点が一点だけであるということは、
これは意識しておいていいことだろうと思います。
そしてそれぞれの型には勿論のこと、
メリットとデメリットがありますね。
素人考えではありますけれども、
カギ積みは発火点が限られているが為に、
中盤以降で連鎖を伸ばす際の選択肢が削られます。
一点からの伸ばしを見ればいいので思考のリソースを軽減できるメリットがあり、
しかしそれは同時に、凝視で連鎖の形を把握をされやすいデメリットもありそう。
また、昔からある考え方なので詳しい説明は別の機会に譲りますが、
カギ積みは「連鎖中に落ちてくるぷよ(Y)」が、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ(A)」以外に接触しにくい。
巻き込みが起きにくいというのは飽和力の点で大きなメリットです。
挟み込みについては、多重折りでも連鎖尾でもカウンターでも必須技術で、
限られた列で上に連鎖を伸ばす、発火点を高くできるというのは重要です。
また、横3やL字など、発火点が複数露出している形にしやすいため、
緊急発火の線を残しながらの伸ばしも可能で安定感がありそうですが、
その分考えることも多く、おっさん勢にはまだハードルが高そうです。
さてその次には、階段でも挟み込みでもない形があるよねってことで、
既に頻出する形を「さし込み」の名で区別してみてはという話ですが、
文字数もだいぶ多くなってきましたので、続きは次回に。
あまり期待はしないで楽しみにしていてくだされば幸い。
https://ishikawapuyo.net/info/chain/basic/index.html
こちらのサイトに定義などが記載してありますので、参考になさってみてください。
なお、こちらのサイトを参考にしますと、カギ積みは単に挟み込みの一種としてみなしています。(https://ishikawapuyo.net/info/chain/normal/hasamikomi.html )
また、
「連鎖中に落ちてくるぷよ」は「仕掛けぷよ」、
「落ちてきたぷよを受けて消えるぷよ」は「土台ぷよ」
と呼ばれています。(参考:https://w.atwiki.jp/puyowords/pages/299.html )
ご教示ありがとうございます!
何かを語るうえで、やはり共有できる言葉の認識は大事ですものね。集合知は素晴らしい。参考にさせていただきます。
私は後折りは未履修なのでまだ手順もなにもわかりませんが、SAKIプロさんの横3を多用しつつ毎回柔軟に形を変える土台や連結多めの副砲など、何をどう考えたらそう組めるんだかさっぱりわからんと思いつつ、いつかその思考の一端でも学べればと拝見してます。どうもありがとうございます。