私の雪崩の考え方としては、ここで軽くまとめです。
実戦に活かすための練習はまだ追々というところで。
連鎖によって動く段差が把握できれば、
その上に積むべき雪崩は見えてきそう。
しかし連鎖が重なれば重なるほど、
段差の計算は難しくなってきます。
でもどうにかやりようもあります。
まずは、間違った考え方の例から。
前回ちょっと触れましたけれども、
凹凸を一対一で考えては不足です。
たとえば、雪崩のサンプルとして見かけるこの形。
右3列の連鎖尾を見ていくと、
まず3連鎖目で4、5列2段目のCが消えます。
すると次にDが挟み込みの5凸の形で消えます。
そしてその上には5凹のAが用意されている為、
それが消えて、そして次にはBの雪崩が消える。
Aは6凸の形であるため、その上のBは6凹の形で消えます。
この辺から連鎖前の形状との大きな違いが発生していますね。
この時点でのBの形状を見れば、確かに6凹となっています。
ところが連鎖発生前の状態を見るならばこの形。
積んだ段階ではどう見ても6凹ではありません。
何故こういうことが起きてしまうのかというと、
一つ一つの連鎖形だけを見てしまった場合には、
途中の連鎖で発生する段差が抜けてしまうから。
抜けてしまうのが間違いの元ですから、
抜けないように全て加算していきます。
その為の凸です。
説明しましょう。
上記と同じこの形。
右3列の連鎖尾の起点となる4、5列2段目のCの横2を「45凸」と見ます。
次に消えるのは、Dの挟み込みの「5凸」です。これを加算して「455凸」とします。
次に消えるのはAの「455凹」で「6凸」です。
凸を加算して「4556凸」ですが、横3になると段差計算を無視できるので、
456を消して「5凸」と見ます。
連鎖発生前のAは455凹の形。ちゃんと繋がってます。
そしてAが連結した状態だけを見ると6凸になりますが、
上述の通り、全体を繋げて見た場合には5凸となります。
次に消えるのはBの「5凹」で「6凸」です。これを加算して「56凸」とします。
連鎖発生前のBは5凹の形で、ちゃんと繋がってますね。
では次に消えるCは?
もうお分かりですね。
連鎖発生前のCは56凹の形。ちゃんと繋がってますね。
他のプレイヤーが雪崩をどう考えてどう積んでいるかは教えてもらわないと分かりませんが、
復帰勢のおっさんがよくわからないなりに辿り着いた雪崩の要素は、この凹凸の組み合わせ。
実戦ではこんなことを考えながらプレイする余裕なんて当然あろうはずもありませんけども、
これを基本として考えていくことで、どうすれば繋がるか、どの形から選択するべきなのか、
ということを判断していけるんじゃなかろうかと思っています。
もっとなんかわかりやすい考え方があれば是非ご指導ください。
さて、この考え方に誤りがないかどうか、
長くなりますが他の形も見ておきますか。
たとえば、Y字横3からの雪崩のこの形。
まず3連鎖目のCの横3は横3ですから、
3列連鎖尾の段差ずれは無視できますね。
次に消えるのはDの「5凸」
よって次に消えるのはAの「5凹」で「6凸」
よって次に消えるのはBの「56凹」で「6凸」
よって次に消えるのはCの「566凹」
何の矛盾もありません。Q.E.Dです。
潜り込みや挟み込み、鶴亀などを絡めるとまたややこしくなりますが、
純正雪崩の基本という点では、これでいいんじゃないかなと思います。
もし例外があるようでしたら、なんか考えるのでご指摘くださいませ。