ぷよぷよに限らず、他者と議論などをする際には、
用語の定義や共通認識を擦り合わせる必要がある。
かと思えば、齟齬があっても問題ないこともある。
例えば、鍵積みか、鉤積みか、カギ積みか。
これなんかは多分表記の問題だけであって、
その形については共通認識があるとは思う。
例えば、土台。
現在では、GTRやメリ土台など、
折り返し部分や下段の積み方全体を指して「土台」と言うが、
元々は「仕掛けぷよ」に対しての「土台ぷよ」という語があり、
3・1階段を例に見れば、3が「土台」、1が「仕掛け」と言われることもあった。
更にややこしいことに、完成した連鎖を指して「仕掛け」と言う時代もあり、
連鎖を伸ばすことについて、「仕掛けを横に伸ばす」という表記もある。
ぷよぷよの歴史は既に30年以上あり、
用語の意味が徐々に変化していったり、
ローカルで使われた語が採用されたり、
戦術や新たな語が生まれることもある。
どれが正解でどれが間違っているとか、
既に誰かが判断を下すのは難しいかも。
上級者同士でも微妙な誤差もありそう。
そんな現状ではありますけど、
初めてぷよぷよの試合を見て、
実況や解説を聞いた初心者が、
「何を言っているかわからん」
ということで観戦を避けたら、
とても勿体ないと思うわけで。
無論、私が勝手に何かを判断しようとしているわけではありません。
しかし、出版年月が明確な書籍を典拠としてひも解いていければ、
今はこう言ってるけど、昔はこんな書き方をしていたんだなと、
個人的な意見を介さず客観的に見ていけるのではと思う次第。
ネットが普及してからの変遷はもう確認できないですけど、
書籍にある語は著者や出版社がその時点で認識しており、
更にその攻略本が購入されることで周知されていった、
という点については、疑う余地はないことでしょう。
また、戦術などの変化についても、
時と共に移り変わるのが興味深い。
ある本に「つぶしの戦略」として「つねに2~3連鎖を」、
なんて書かれていますが、この段階では連鎖数が重視され、
素早くおじゃまぷよを送るためにイバラや2ダブを狙おう、
などということは、まだ誰も思いついていなかったのかも。
タイトルによって速度が違うというのもあるでしょうけど。
ただ、今ではもう時代遅れの戦術であろうとも、
そこから始まって誰かが発展させてきたことで、
現代にいたるまでレベルが向上し続けてるので、
先人がどんなことを考えてぷよぷよをしたかは、
なんとなくでも知っておいて損はないだろうと。
現代ぷよだって、まだどんな発展するかわかりませんからね。
そんなこんなで、
「出版された本に書かれている」
という反論の余地の少ない引用を拠り所にして、
目についたところをつらつらと書いていこうと思います。
全ての書籍を持っているわけではないですし、
恐らくはだらだらと長い話になる予定ですが、
どうぞごゆるりとお付き合いいただければと。