みよし市eスポーツ大会 結果報告
2026年8月1日・2日 東海学園大学三好キャンパス
1.大会概要
2026年8月1日に「ぷよぷよ部門」、8月2日に「テトリス部門」を実施し、2日間にわたって東海学園大学三好キャンパスで「みよし市eスポーツ大会」を開催しました。本大会は、地域におけるeスポーツ文化の普及と、世代や地域を越えた交流の促進を目的として実施したものです。
両日とも、初心者から気軽に参加できる2名1チーム制の「エンジョイクラス」と、競技経験者が個人で腕を競う「マスタークラス」を設けました。8月1日に30名、8月2日に30名、合計60名の選手にご参加いただきました。
今回の大会の大きな特徴は、国内トップレベルの選手が多数参加したことです。
全国大会優勝経験者や国際大会の日本代表選手が集まり、地域で開催される大会でありながら、全国レベルの技術と駆け引きを間近で体感できる、非常に密度の高い競技空間となりました。
なかでも、ぷよぷよ界の若きトッププレイヤーであり、アジア大会日本代表として国際舞台に挑むゆうき選手と、長年にわたり日本のぷよぷよ競技界を牽引してきたともくん選手の参戦は、大会に大きな注目と盛り上がりをもたらしました。
2.ぷよぷよ部門:8月1日
2-1.エンジョイクラス
エンジョイクラスには、次の8チームが参加しました。
- 内田兄
- さや&そうま
- H&K
- ぷよ好きチーム
- 内田弟
- ペンギン?
- チーム保護者
- ライジングボルテッカーズ
予選は、4チームずつの2グループに分かれて総当たり戦を行いました。
子ども同士のペアや親子での参加が多く、試合前にはチーム内で声を掛け合ったり、操作や役割を確認したりする姿が見られました。「楽しみながら競い合う」というエンジョイクラスらしい、和やかな雰囲気の中で大会が進行しました。
一方、試合が始まると、子どもたちが思い切って連鎖を組みにいく場面や、親子で相談しながら形を整える場面も見られました。大連鎖が決まった際には観客席から歓声が上がるなど、エンジョイクラスでありながら見応えのある試合が数多く繰り広げられました。
予選通過チーム
予選の結果、次の4チームが決勝トーナメントへ進出しました。
チーム保護者は今回が初出場であり、ほかの3チームは過去の大会にも出場経験のあるチームでした。チーム保護者が、初出場ながら落ち着いた試合運びで勝ち星を重ね、決勝トーナメントへ進出したことも、大きな見どころとなりました。
決勝戦
決勝戦では、明確な役割分担によってGTRを組み上げる「ぷよ好きチーム」と、予選から安定した試合運びを見せていた「H&K」が対戦しました。
ぷよ好きチームは、「一人が土台を作り、もう一人が中盤以降の火力を担う」という役割分担を機能させ、中盤で大連鎖を発動しました。H&Kも冷静に対応しましたが、ぷよ好きチームが火力で上回り、そのまま優勝を飾りました。
優勝:ぷよ好きチーム
2-2.マスタークラス
マスタークラスには、愛知県内の強豪である428選手、すけぞー選手、霞海雪選手、みうさぎあいな選手に加え、全国トップレベルで活躍するともくん選手、リッキー選手、ゆうき選手、あん選手が参戦しました。
さらに、岐阜県からMasa選手とかーくん選手、静岡県からうたまる選手、関西からたかとり選手とみんと選手、東京都からららん選手が参加しました。東海圏にとどまらず、全国各地から実力者が集まる、地域大会としては非常に豪華な顔ぶれとなりました。
予選
予選は4グループに分かれて総当たり戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出しました。
全国大会経験者と地域の有力選手が同じグループで競い合い、どのグループでも初戦から緊張感のある試合が続きました。
Aグループ
安定した試合運びで知られるあん選手が、序盤から落ち着いた連鎖構築と高精度の本線判断を見せ、3戦全勝で1位通過を果たしました。
2位争いはMasa選手と霞海雪選手の接戦となりましたが、最後はMasa選手が形の優位性を生かして勝利し、決勝トーナメント進出を決めました。
Bグループ
優勝候補のともくん選手が、隙のない高い完成度の試合を展開し、全勝で1位通過しました。
たかとり選手は、粘り強い試合運びと安定した対応力によって勝ち星を重ね、2位通過を果たしました。
Cグループ
アジア大会日本代表のゆうき選手が、一本も落とさない完璧な試合運びで1位通過しました。
2位争いは、すけぞー選手とうたまる選手による接戦となりました。最後はすけぞー選手が冷静な対応を見せ、2位で決勝トーナメントへ進出しました。
Dグループ
初戦から行われたリッキー選手と428選手の強豪対決は、1先までもつれる大熱戦となりました。
また、かーくん選手とみんと選手による小学生同士の対戦も一本差の接戦となり、会場を大いに沸かせました。
最終的には、リッキー選手が安定した連鎖構築と対応力を発揮して1位通過し、428選手が2位通過となりました。
予選総括
予選全体を通して、全国レベルの選手が持つ試合精度の高さと判断の速さが際立ちました。
各グループの1位通過選手はいずれも高い完成度を示し、決勝トーナメントへの期待が一層高まる内容となりました。
決勝トーナメント
準々決勝
あん選手 対 428選手
あん選手が安定した連鎖構築と対応力で終始主導権を握り、危なげなく勝利しました。
すけぞー選手 対 ともくん選手
ともくん選手が全国トップレベルの完成度を発揮し、すけぞー選手を寄せ付けない試合運びで勝利しました。
ゆうき選手 対 Masa選手
ゆうき選手が判断の速さと形の精度で上回り、隙のない試合運びで勝利しました。
たかとり選手 対 リッキー選手
リッキー選手が火力と対応力で上回り、力強く準決勝進出を決めました。
準決勝
あん選手 対 ともくん選手
2024年の全国都道府県対抗eスポーツ大会決勝と同じ組み合わせとなり、あん選手がともくん選手に再び挑む構図となりました。
ともくん選手が1本目、2本目を連取して主導権を握りましたが、3本目には、あん選手が中盤での優位を生かして大連鎖を発動し、会場を沸かせました。
あん選手が流れを引き寄せるかに見えましたが、ともくん選手はその後も安定した試合運びを崩さず、最終的に勝利を収めました。
ゆうき選手 対 リッキー選手
開始直後からリッキー選手が積極的な攻めを展開し、ゆうき選手に強い圧力をかけ続けました。
ゆうき選手も鋭い判断で応戦しましたが、この試合ではリッキー選手の執念が上回り、決勝進出を決めました。
決勝戦
ともくん選手 対 リッキー選手
決勝戦では、あん選手による解説のもと、国内トッププレイヤー同士による大会最高峰の一戦が繰り広げられました。
序盤は、ともくん選手が鋭い判断と高精度の連鎖構築によって先取しました。リッキー選手も積極的な攻めで応戦し、試合は緊張感の高い展開となりました。
試合全体を通して、ともくん選手が1、2本のリードを保ちながら進行しました。中盤戦の組み立てや本線を発火するタイミングを巡る駆け引きは、トッププレイヤー同士ならではの高度な読み合いとなりました。
勝負の分岐点となったのは、ともくん選手が9本、リッキー選手が7本で迎えた第17本目でした。
リッキー選手は積極的な仕掛けによって、ともくん選手に本線を先に打たせることに成功しました。しかし、その後のツモに恵まれず、自身の本線を発火できない状況となり、反撃の機会を逃しました。
最終的に、ともくん選手が10対7で勝利し、優勝を飾りました。
決勝戦(左:ともくん選手 右:リッキー選手)
最終順位
1位 ともくん選手
2位 リッキー選手
3位 ゆうき選手
4位 あん選手
入賞者(左からあん選手、ともくん選手、ゆうき選手、リッキー選手)
国内トップレベルの選手が上位を占める、非常にハイレベルな大会となりました。あん選手もトッププロを相手に堂々と渡り合い、その実力によって観客を大いに魅了しました。
大会を支えた解説陣
あん選手は、自身の試合がない時間帯に解説を担当しました。トップ選手ならではの視点から、連鎖構築の意図や試合展開を分かりやすく読み解く解説は、参加者や観戦者から好評を得ました。
また、あん選手が試合を行っている時間帯には、うたまる選手が解説を担当しました。落ち着いた語り口で試合の状況を整理し、ぷよぷよの技術や駆け引きの魅力を丁寧に伝えてくださいました。
エキシビションマッチ
東軍 対 西軍
大会終了後には、特別企画として、岐阜県・静岡県以東の選手で構成する「東軍」と、愛知県以西の選手で構成する「西軍」による対抗戦を実施しました。
当日参加者を含む8名対8名のチーム戦とし、試合中にチーム内で助言できる形式を採用しました。選手だけでなく観戦者も巻き込み、会場全体に一体感が生まれる企画となりました。
西軍では、あん選手が戦況を的確に読み取り、チームメンバーへの助言によって試合の流れを整えるなど、戦術面で存在感を発揮し、大きく貢献しました。
6試合終了時点で3対3の同点となり、勝負は副大将戦と大将戦に持ち込まれました。
西軍
副大将:あん選手
大将:リッキー選手
東軍
副大将:ゆうき選手
大将:ともくん選手
本大会の準決勝、決勝と同じ組み合わせが再び実現する豪華な対戦構図となり、会場の期待が一気に高まりました。
副大将戦では、ゆうき選手があん選手に勝利し、東軍がリードしました。
続く大将戦では、西軍のメンバー全員がリッキー選手を支えました。
一方の東軍では、ゆうき選手がともくん選手の隣に座り、戦況を共有しながら高度な助言を行いました。
ともくん選手とゆうき選手が並んで戦況を読み、試合を組み立てる姿からは、トッププレイヤーならではの技術の精度、判断の速さ、落ち着きが感じられ、会場の注目を集めました。
最終的に、ともくん選手が大将戦に勝利し、東軍が対抗戦を制しました。
リッキー選手を応援する西チーム
協力し合うともくん選手とゆうき選手
大連鎖チャレンジ(追記)
なお、会場では特別企画として
大連鎖チャレンジ を実施しました。
最終的には
ゆうき選手が18連鎖、ともくん選手が19連鎖という圧巻の連鎖を披露しました。
トッププロが本気で魅せる連鎖は、競技としての迫力だけでなく、観客に「ぷよぷよの奥深さ」を強く印象づける特別な時間となりました。
3.テトリス部門:8月2日
3-1.エンジョイクラス
テトリス・エンジョイクラスには、次の10チームが参加しました。
- ゴンゴ
- 東海学園高校
- チェインフォース
- ぽちお
- ケチャマヨ
- ながねぎ
- TOMOFUMI
- カレーピザ
- やまりょー
- しかーる
子ども同士のペア、学生チーム、社会人の参加者など、幅広い年代の選手が集まりました。
予選は2グループに分かれて実施し、ぷよぷよ部門と同様に、エンジョイクラスらしい和やかな雰囲気の中で進行しました。
試合前には、「どのような積み方でいこうか」「今日はTスピンを決めたい」といった会話が聞かれ、参加者同士が自然にコミュニケーションを取りながら準備する姿が見られました。
試合が始まると、会場の雰囲気は一変しました。テトリス特有のスピード感のある展開が続き、TスピンやRENを決めた場面では観客席から歓声が上がりました。エンジョイクラスでありながら、高度な技術も随所に見られました。
予選通過チーム
予選の結果、次の4チームが決勝トーナメントへ進出しました。
- 東海学園高校
- ぽちお
- ケチャマヨ
- TOMOFUMI
いずれも本学で開催した過去の大会に出場経験があるチームであり、安定した積みと落ち着いた試合運びが光る予選となりました。
決勝戦
決勝戦は、攻撃のテンポが速いケチャマヨと、丁寧な積みと対応力を持ち味とするTOMOFUMIの対戦となりました。
両チームとも序盤から高い集中力を保ち、Tスピンを絡めた攻撃や、相手の攻撃を受けてからのカウンターなど、エンジョイクラスとは思えない高水準の応酬が続きました。
試合は一進一退の展開となりましたが、中盤にケチャマヨがRENを絡めた強力な攻撃を決め、主導権を握りました。その勢いを維持して押し切り、ケチャマヨが優勝を飾りました。
優勝:ケチャマヨ
エンジョイクラス総括
テトリス部門のエンジョイクラスでは、学生チームの勢い、出場経験を持つチームの安定感、随所に見られた高度な技術が印象に残りました。
和やかさと競技性が両立しており、試合後には参加者同士が積み方を教え合う姿や、「次はもっとTスピンを練習して参加したい」と話す姿も見られました。
競技を通じて参加者同士の交流や、次の挑戦に向けた意欲が自然に生まれる部門となりました。
3-2.マスタークラス
テトリス・マスタークラスには、次の8名が参加しました。
- たかとり選手
- あおな選手
- ジャスミン選手
- ゆーすけ選手
- さっく選手
- かなた選手
- マヨ選手
- みんと選手
たかとり選手とみんと選手は、前日のぷよぷよ部門から引き続いての参加となりました。2日連続の競技参加でしたが、疲れを感じさせない高い集中力で試合に臨みました。
予選
予選は、4名ずつの2グループに分かれて実施しました。
Aグループ
Aグループでは、前回大会優勝者のたかとり選手が有力視されていましたが、そのたかとり選手をマヨ選手が破る波乱が起こりました。
たかとり選手は敗戦後も冷静に試合を立て直し、残りの試合を確実に勝ち切って2位通過となりました。
Bグループ
Bグループでは、前回大会準優勝のあおな選手が危なげのない試合運びで全勝し、1位通過を果たしました。
安定した積みと高い対応力を発揮し、予選を通して隙のない内容を見せました。
2位には、前日のぷよぷよ部門でも活躍したみんと選手が入りました。テトリスでも攻撃と守備のバランスに優れた試合運びを見せ、決勝トーナメント進出を決めました。
準決勝
準決勝は、次の組み合わせとなりました。
- マヨ選手 対 みんと選手
- あおな選手 対 たかとり選手
マヨ選手 対 みんと選手
マヨ選手は予選からの勢いを維持し、序盤から速いテンポで攻撃を仕掛け、みんと選手に圧力をかけ続けました。
中盤以降も攻撃の手を緩めず、積極的な試合運びで押し切り、決勝進出を決めました。
あおな選手 対 たかとり選手
たかとり選手は、決勝トーナメントに入ると、予選以上の積みの速さと攻撃精度を発揮しました。
あおな選手も安定した試合運びで応戦しましたが、たかとり選手が経験と勝負強さを発揮して上回り、決勝進出を果たしました。
決勝戦
たかとり選手 対 マヨ選手
決勝戦は、予選でも対戦したたかとり選手とマヨ選手による再戦となりました。
試合は序盤から一進一退の攻防となり、両者とも高い水準で攻撃と守備を組み立てました。観客席からも「どちらが勝つか分からない」という声が上がるほど、緊張感のある展開が続きました。
中盤以降、たかとり選手は経験に裏打ちされた安定感を発揮し、マヨ選手を押し切り、たかとり選手が優勝を飾りました。
優勝:たかとり選手
テトリス大会の様子(左:準優勝のマヨ選手、右:優勝のたかとり選手)
テトリス部門の解説
テトリス部門では、ジャスミン選手、あおな選手、たかとり選手、東海学園高校の生徒が協力して解説を担当しました。
ジャスミン選手は、初心者にも理解しやすい言葉で試合の流れを整理しました。あおな選手は、前回大会準優勝者として、積み方や戦術について丁寧に解説しました。
たかとり選手は、トップレベルの視点から、各選手の積みの意図や攻撃の狙いを読み解きました。東海学園高校の生徒は、選手に近い立場からの反応や補足説明によって会場を盛り上げました。
それぞれの持ち味を生かした解説によって、初心者にも分かりやすく、経験者には競技の奥深さが伝わる観戦環境が生まれました。
4.大会総括
本大会は、国内トップレベルの選手が多数参加したことで、地域大会でありながら、緊張感と密度の高い試合が続く特別な2日間となりました。
アジア大会日本代表のゆうき選手、全国大会優勝経験を持つともくん選手、安定した実力で知られるリッキー選手など、第一線で活躍する選手が揃ったことで、会場には本格的な競技大会としての空気が広がりました。
トップ選手同士が戦況を読み合う場面では、技術の高さだけでなく、判断の速さや試合中の落ち着き、集中力の高さが際立ち、観戦者はそのプレーに引き込まれていました。
また、全国大会で実績を残してきたあん選手が、トッププロを相手に堂々と渡り合うとともに、解説でも大会運営を支えたことは、本大会の大きな価値の一つとなりました。
エキシビションマッチでは、助言を認めるチーム戦という形式によって参加者同士の連携が引き出され、トップ選手の技術と一般参加者の協力が融合する、本大会ならではの盛り上がりが生まれました。
参加者の年齢は小学生から50代までと幅広く、東京都、大阪府、奈良県など遠方からの参加もありました。試合後には、年齢や居住地域を越えた自然な交流が生まれていました。
エンジョイクラスの参加者が、自身の試合終了後も会場に残り、最後までマスタークラスを観戦する姿も多く見られました。競技経験や技術水準を越えて、選手と観戦者が同じ試合を楽しむ一体感が会場全体に広がりました。
本大会は、初心者がeスポーツを楽しむ機会であると同時に、国内トップレベルの競技を間近で体験できる機会となりました。また、世代や地域、競技レベルを越えた交流が生まれたという点でも、地域におけるeスポーツ大会の新たな可能性を示す催しとなりました。
ぷよぷよ部門参加者による記念撮影
テトリス部門参加者による記念撮影
5.おわりに
本大会の開催にあたり、ご参加いただいた選手の皆様、ご来場いただいた観戦者の皆様、試合を分かりやすく盛り上げてくださった解説者の皆様、ならびに大会の運営にご協力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
皆様のご協力と温かいご声援により、競技レベルや世代、居住地域を越えて交流できる、活気あふれる大会を開催することができました。
今後も、初心者から経験者まで誰もがeスポーツを楽しみ、新たな交流や挑戦につなげられる大会を目指してまいります。次回大会にも、ぜひ多くの皆様にご参加いただけますことを、心よりお待ちしております。