問、だぁ手順の比較的素直なツモが来ている場面。さて、次の一手は?
答、寝かして置く。
以下解説
青を近づけて置いてしまいそうになるが(図1)、黄色が離れると全消しを逃す可能性があり、
黄色を2,3列目に置いただけで連鎖尾としてつながってしまうので、連鎖尾の自由度も下がってしまう。
図1
~ちょっと難しい議論~
「3列目に縦置きした方がいいんじゃないですか?」(図2)という意見もある。
確かに挟み込み系の折り返しを強制しない3列目縦置きは強そうだが、
仮に階段系で折り返したとしても形が悪くなるのでここではそれは度外視する(図3)。
※図3と問との整合性はない。
図2
図3
さて、ここからが本題。答図と図2との決定的な差は何なのか?
ちなみに「受けの広さ」だけでは答えとしては不十分。(むしろ単純な受けの広さであれば図2の方が広いかもしれない)
では、決定的な差とは何か? それは、優先度の差である。
図2の3・4列目には段差があるためこのままではぷよを3・4列目に横置きすることができない。
これは、今後の受けにおいてかなり大きな障害となる。
つまり図2の4列目への青+何かの縦置きは
置かなければならない手になる。
これに対して答図には3・4列目に段差がないため、
青+何かの3・4列目への横置きは
置きたい手にとどまる。
『大場より急場』とは、囲碁でよく言われる話だが、裏を返せば、急場が無いからこそ大場に回れるのである。
いわば、図2の4列目縦置きは急場、答図の3・4列目横置きは大場といったところだろうか?
つまり図2は優先度による手の縛りを受けるので、結果的に答図の方が自由度(受けの広さとは違う)が高くなり、答図が最適解ということになる。
~ちょっと大事な話(優先度の考え方)~
※ここから先は花ぷよ種ぷよという用語を使うので、なんのこっちゃ?と思う方は花ぷよ種ぷよ論(併せてひし形の法則と絶対領域3・4も)を検索することをお勧めします
※疲れたので語調崩します。
基本的に置くぷよの優先度は
ハチイチ(縦)>ヨンイチ(縦)>種ぷよ(縦)≒種ぷよ(横)⋙適当(縦)≧ハチイチ(横)
これでいいと思います。ちなみにちぎりは考えません。
プラスして、不自然な段差(絶対領域3・4で言うところのデッドゾーン)を生じさせる手は優先度が低くなって、
逆に、不自然な段差を補正できる手は優先度がかなり上がります。
補正できる手にかなりと付けたのは、横置き2回することで疑似的に縦置きを2回する手の優先度はかなり高いからです。
また、
優先度の高い手を生じさせる手は優先度が低くなります。
よくわからないと思うのでちょっと難しい話で取り上げた2形を例にしましょう。
まず、図2から4縦置きする手は種ぷよ(縦)にあたります。
これに不自然な段差の補正により優先度が加算され、段差を生じさせるハチイチ(縦)よりも高くなります。
対して答図から3・4横置きする手は種ぷよ(横)にあたり、
一応不自然ではないにしても段差も補正しているので多少優先度が加算され、
大体段差を生じさせるヨンイチ(縦)より少し低い程度でしょうか?
やはりわずかに答図の方が自由が利きますね。
お前のさじ加減だろとか言わない。
あとがき
優先度を上げる手ばかり置くとツモが絶妙にかみ合えばいいのですが、なかなかそうはいかず、
いくら受けが広い形を組んでいたとしても形が破綻してしまうことが多々あります。
実際に初心者のプレイを見ていると手順手順といいながらこの優先度を全く意識できないが故になかなか形が安定しない方々が多く見受けられます。
優先度を意識できるようになるだけで手順は劇的に変わります。この機会に優先度という概念について考えてみてはいかがでしょう。
この記事が皆さんのぷよぷよ上達の一助になることを切に願います。
それでは皆さん、また逢う日まで。エンジョイ!ぷよキャンライフ!
P.S. あーあー、調子乗って偉そうにまくしたてちまったよ…。あんまり気にしないでください。
次回からは最初からですます調かつ、もっとおとなしい内容の記事にします