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凝視頻度を最小限に抑え、中盤戦に活用する方法

by
Rilium
Rilium
凝視のデメリットを追記した。

3100字を越えた。テーマと表現は絞ったつもりだが、読みにくくなってしまっていたら申し訳ない。かなり余裕を持っているときに読むことを推奨する。
[初めに]
 ぷよぷよにおいて最も底無しに深い中盤戦に足を踏み入れたい初級者に向け、一つの指針となることを希って筆を取った。多少連鎖力の要求レベルが上がってしまうことに注意されたし。本記事は中盤戦で対応手を持たず、あえなく潰されてしまう初級者、中級者向けに書かれていることを認識する必要があり、全てのぷよらーに当てはまるものではないことを留意して貰いたい。(およそ、試合だと本線しか組めず、簡単に打たされたり、潰されたりして負けてしまうことが多い人を対象にしている。)

[凝視ってなんだ]
凝視には、大きく分けて二つ、攻めの凝視と守りの凝視が存在する。前者は、相手の連鎖がない状態(=隙が大きい状態)を狙って自陣で作った潰しを差し込む、あるいは相手の本線が断裂していることを見切っての先打ち本線などを狙うためのものだが、見切り発火については、本記事では扱わないことにする。
後者は、当然相手の催促を見て自陣に対応手を作っておくためのものである。例えば、ニダブに4連鎖、ニトリに5連鎖、速攻に本線など。なお、上級者同士の試合では、これら二つに収まらないものも難度は高いが複数存在する。

[凝視は難しい]
そもそも、凝視はそれだけでも難度の高い技術である。凝視の神、m○m○kenですら自らの凝視精度を未熟と嘆いている。それを自陣で連鎖構築と平行して行うというのだから、正直狂気とすら思える。出来ることならやりたくない。だから、この記事を読もうと思ったあなた、それだけで称賛ものだよ。不満を垂れたところでしようがないので、本記事では凝視をするべき状況を、試合の流れを考えることにより、自陣の連鎖構築の進行具合でおおよその判断ができるようにし、重要度の高い凝視、低い凝視を浮き彫りにすることを目標にする。

[凝視が仇となる]
諸君は凝視を神聖視しすぎてはいないだろうか。実は無理に凝視をすることで本来なら勝ちだったはずの試合を落としてしまうことがある。

相手を見ずに、発火音が聞こえたら本線即打ちで勝ちだった。

似たような例は上級者同士の試合でも発生する。レベルの高い配信者達が「相手の威圧にやられた。」と言うのは、凝視をしたために自陣に対応手を準備するまでのわずかな隙を狙われてしまったということだ。
[対戦相手によって必要な凝視レベルが大きく異なる]
最近は視線追跡機を導入した上級者の配信が増え、その凝視頻度の高さに驚いている諸君も多いことだろう。しかし、安心してほしい。数手毎に相手を凝視する上級者とは異なり、初、中級者が同じ頻度で凝視する必要性はない。組み換えに次ぐ組み換え、瞬時に放たれるイバラ、一瞬の2連鎖マルチ、終盤の長連鎖催促、ほぼ全てに対応しようとした結果が上級者の凝視になるわけだ。初、中級者はこれらを高速で行えるだろうか。否。それらを実践する余裕があればあなたはすでに上級者の仲間入りを果たしている。相手の動きが単調であるほど、相手の選択肢が狭まっているほど、凝視の必要性は薄れるのだ。未知なる潰しに怯えることはない。下に、自陣に催促の対応手を用意する必要のある例、ない例を示す。(こちらが潰しを行うことは考慮しない)


[中盤で適量対応出来ない理由]
土台を作り終え、さあ中盤を始めようとなったとき、実はそもそも中盤とは何をどうすべきかがよく分かっていない人も多いのではないだろうか。土台組むぞー→土台組んだぞー→中盤?よく分からんし、相手を見る余裕もないので本線を伸ばす→催促が飛んでくる→対応手が発火できない(或いはそもそもない)→埋まって焦る→残りのスペースでちょっと伸ばして即本線発火→飽和後打ちされて負け。

清々しいまでに綺麗な試合展開だ。この潰しを差す側になればもう一人前と言えるだろう。さて、連鎖(本線)が組めるようになってきた人が中盤を仕掛ける人に負ける試合はだいたいこの流れが多いことと思う。今回の場合は横に伸ばしにいったのも悪手だった。先折りは折り返し上の多重部分を崩して相手の催促を適量対応するのがベターであり、先折りGTRで上級者に登り詰めたぷよらーは折り返し上の多重を使って、望んだタイミングで望んだ量の連鎖を組みにいける。最上位の試合ではそれがノータイムかつ正確に行われる。しかし、多重折り返しは実際そう簡単ではない。たった数手の間に連鎖数、連鎖の方向、キーぷよを目まぐるしく変化させる高度な技術である。(裏を返せば、たった数手で色々出来るからこそ重宝されるのだ。)

ちなみに相手に反応するという観点から見れば、後折りの合体戦術はあらかじめ第二折りという名の副砲を構えるため、対応の意識を体に覚えさせやすいと思う。


[自陣構築]
自分が連鎖を組み切る過程をある程度固定し、相手から催促が飛んできやすいタイミングとあわせて考えることで、凝視の頻度を最小限に抑え、かつ一度の凝視で得られる情報を最大限活かせるようにする。よく、副砲になるように、第二折りを先に構えておくべきだ、本線のキーぷよを外しておくべきだといったことが言われるのは、相手を見ずとも、中盤戦に差し掛かるタイミングで飛んできそうな催促に対応する手段をあらかじめ用意しておけるからである。組み換えればそのまま本線に繋がる形はより重宝される。

(例)パーツが完成し、自陣に連鎖を構える毎に凝視する
よし、自分はこの順番で組んでいくぞ!
先折り:土台→折り返し上で3連鎖を構える→連鎖尾→第二折りの種を蒔く→多重組み換え→伸ばし→本線発火
後折り:土台→第二折り→折り返し→後折り多重→伸ばし→本線

試合が始まってからどのくらいのタイミングで催促が飛んできやすいのか、対応を構えていなければならないのかを時間的に把握しておくことで、試合のなかで相手を凝視する必要性を減らす。(そろそろ催促が飛んできてもおかしくないな、と時間感覚で理解する)

(そろそろ催促の時間だ...→なんか来そう👀→ほらやっぱきた)

[フィールドに散らした各領域のぷよ量で把握]
まず、フィールドをどのように捉え、扱うかを考える。フィールドをある程度の領域で区切り、自陣を把握しやすくする。区切ったフィールドを埋める順番を決定する。順番の決定には、相手の存在のほか、「バランスマンション」・「イバラ耐性」が深く関わってくるが、ここでは深堀りはしない。連鎖をあらかじめいくつかに区切って作成することで、不本意な隙の発生を最小限にする。基本的には、上部に到達するまで、「領域を一つ連鎖で埋める→同じ時間の中で相手がどの領域でどんな連鎖を構えているかを凝視する→領域を連結させるか、切り離すかを定める」の繰り返しである。

(3+3連鎖→相手を見る👀→でっかいニトリ→二つの領域を繋げて6連鎖対応)
初心者は、領域毎に役割を分けておくことで、反射的に「次にやること」が分かるようになるのもメリットになる。例えば下画像のように。

(多重の発想←後折り先折りの7-9段目は多重を上に伸ばす場所だよ!と基本的に決めておく)

連鎖力が向上するほど、この領域が取り払われ、安定した中盤戦、大連鎖を行うことが可能になる。このように、土台+小連鎖+小連鎖+小連鎖=本線などと連鎖を区切って考える方法は、中盤の展開・大連鎖に深く関わってくる。また、類似する理論を提唱するプロも居るので気になる人は参考にしてみるとよい。
ドリームハウス理論:https://ch.nicovideo.jp/Yodasouma/blomaga/ar901536

[小題:イバラ、単発に強くする]
どの局面でもイバラは強い。極めて短時間で、一時的に相手を麻痺させることが出来る。お邪魔を降らせる時間、お邪魔を掘る時間、これだけの時間があれば、2連鎖マルチが牙を剥く。3連鎖も十分脅威になりうる。イバラや単発は偶発的な発生が多いために凝視精度を高めても対応が困難であることが多い。よって連鎖構築の順番を操作することによって単発がささりにくくすることが求められる。

本記事では、扱う素材を全てGTRに固定し、平らに連鎖を組み上げるようにした。他の土台については各者の努力を願いたい。また、本記事では、どんな形が強いのか、マルチ催促の作り方には触れていない。経験と状況による部分が大きいのと、人によって扱いやすい形が異なってくるのが主な原因である。こういうのって文章で伝えるのマジで難しいからね。

色々言ったけど、とりあえず3-4連鎖を構えとけばなんとかなるよ正直。
更新日時:2019/06/04 22:53
(作成日時:2019/06/02 23:53)
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