00.はじめに
中盤分析やってから土台分析やったら楽すぎて感動しました。
改めましてぷよキャンではお久しぶりです、秋雨です。
さて今回の記事は
前回の連戦分析記事で用いた定義のアレコレのお話です。
まだ読んでないよーって方は先に
そちらを読むか、並行して読むかのどちらかにするのををおすすめします。話のつながりがわからなくなっちゃうので。
あとは前回の記事に盛り込むほどのことでもなかった裏話を書いていこうかな。
01.測定ルール
まずデータを採ったもの。
・使用土台とその割合
・全消し戦勝率/全消し戦での大雑把な戦い方
そして今回のメインディッシュとなるのが
・勝ち試合の内容・負け試合の内容
・本線打った時の先打ち率・後打ち率
・平均本線火力
・本線勝率
・打ち合い勝率
・中盤先手後手率
・対応タイプ
以上を踏まえて
・総合勝率
ひとつずつ説明していきます。
・使用土台とその割合
これは以前やった土台分析とほぼ同じです。前回からの変更点・補足点として挙げられるのは
・メリ土台が「名無し」から名前付き土台に。
・deltaGTR(横2のGTR)は「GTR」に含む。
・ざいろ新GTR(と僕は勝手に呼んでいる/新GTRの内側の横3の代わりにだぁ積みの折り返しが入っていて一段膨らんだ新GTR)は「新GTR」に含む。
・次元天蓋系の連鎖は、陰陽とかの多重部分まで入れるともはや「土台」の域に収まらなくなってくるのでとりあえず一番低く、かつ有名な「第1次元天蓋」のみ数え、それ以外の類似土台は「サブマリン」に含む(次元天蓋の最下部はサブマリンだと思ってるので)。
メリ土台とざいろGTR。
こんなところでしょうか。
・全消し戦勝率/全消し戦での大雑把な戦い方
前者はそのまま。初手まわりで両者全消しを取ったときの勝ち負けを記録するだけです。
後者は本当に大雑把です。大抵は「左カウンター」「右カウンター」「即消化」の三択。たまに真ん中に積み上げたり平たく組んだりする人もいると思いますが。今回は「右カウンター」「即消化」のどちらかでしたね。
全消し戦については、土台の形や中盤の先手後手などのデータを採りませんでした。単純にややこしいってのが主な要因です。ただし、全消し後両者即消化で普通の試合になった場合は、全消しを「即消化」とだけカウントしてそれ以降は普通の試合としてデータを採ります。
・勝ち試合の内容・負け試合の内容
今回は勝ち方・負け方を「中盤」「本線」の2つに分けて、どちらで勝ち、どちらで負けたかを試合ごとに出しました。
何が中盤勝ちで何が本線勝ちなのかは次の通りです。
中盤
・中盤戦で潰した。
・対応が刺さった。
基本はこの2つですが、
・中盤戦で少し降らせた後、発火できないと見て本線追い打ち。
・相手が自分の中盤に対応してきたのを見て、割り込み狙いで本線被せ。
・騙し本線。
これらも「中盤」と定義します。さらに
・速攻。
これも「タイミングが異常に早い中盤戦」として見ています。
本線
・本線火力で上回った。
・「中盤」に含まれる本線の打ち方以外の本線に対して、相手がツモれなかった。
・お互いに本線を打ちあい、返されたがセカンドで再び返して勝った。
・破壊本線。
また、セカンドのものについては「打ち合い勝率」という部分にも勝ち負けをカウントしています。
・打ち合い勝率
↑でも少し言った通り、セカンド勝負にもつれ込んだ時や、お互いに潰れて本線を失ったときの乱戦などの勝ち負けはこちらにカウントしています。
つまりここの勝率が高いということは、とっさの連鎖を見つける能力や、ばらけたぷよを連鎖として修復する能力に秀でているということです。たぶん。
・本線打った時の先打ち率・後打ち率
これもそのままですね。「先に飽和したので中盤無視して打った」も「中盤戦の末に残った本線を打たされた」も「飽和はしてないけど相手がデカく中盤してきたから打った」もぜんぶ「先打ち」に一括りです。
純粋に「さっさと本線を打っちゃうか、それとも本線を大事にするか」の指標です。
・平均本線火力
↑の先打ち・後打ち別にそれぞれ本線火力を測定。正確に言うと「本線火力」ではなく「本線の連鎖が消え終わった瞬間の得点」を測定しています。数字には中盤での得点や落下ボーナスが含まれるということです。あしからず。
飽和火力ではありません。なので皆さんが思い描くような火力測定とは少し違うかもしれませんが、このデータからは試合の傾向をある程度推測できます。
例えば、ここの数字が小さければそれは「本線を打つのが早い」ということですから「中盤戦が早い」「お互いに対応しまくっている」「片方のプレイヤーの中盤戦がデカい」「片方のプレイヤーが露骨に連携を狙いまくっている」「形が乱れている≒どちらかのプレイヤーの流れが来ている」……などなど、いろいろ推測できるわけです。それ以上は絞れないですけど。
が、そもそも数字が「大きい」「小さい」というのは相対的なものですから、いろいろなプレイヤーにおける平均本線火力の測定をしてたくさんのデータを揃えて比較しないと、意味の薄いボヤッとした数字でしかありません。現時点ではそうなので、こればっかりは僕が頑張って連戦分析しなきゃいけません。それか誰か連戦分析したい人か。
・本線勝率
そのまま。本線打ったときの勝ち負けをカウントするだけです(先打ち・後打ち別)。これが高いと「適切に本線を扱える」ということになります。これも多分相対的な数字なので(以下略)。
ていうかデータってみんながみんな相対的なものじゃない??もっとやんなきゃかー。
・中盤先手後手率
先に仕掛けるか、仕掛けてくるのを待つか。そのどちらかです。どんな序盤でも単発でも打てば「先に仕掛けた」と見なしました。ちょっとばかし面倒になってきたのです。
そして先に仕掛けたプレイヤーはその発火を何手目にしたのか、も調べます。そしてその平均をとり、「先に仕掛けるときは大体○○手くらいでやってくる」という数字を出しました。が、今回はあまり差は出ませんでしたね。それともここの数字は大きく差が出ず、僅かな差がプレイの違いに響いてくるんでしょうか。もっとたくさんの人を分析しないとわかりませんね。ここはselvaさんとか分析してみたら面白そう。
※9手以内に先に仕掛けた場合「先に仕掛けた」とはカウントしますが「中盤先手手数」のデータからは弾きます。
中盤戦が一切発生せずいきなり本線をぶっ放した場合は、しょうがないので先打ちした側を「先に仕掛けた」とします。(中盤をしない事は高度な中盤戦ともいえるとかなんとか。「中盤をしないという中盤戦」参照→
【ドリームハウス理論について ~脱中級者への道~】 あとついでにこれも読みましょう。とてもとても面白い記事です。→
【ぷよぷよ五大要素 (たぶん)】)
「何連鎖で仕掛けたか」も重要かなあと思ったりしてるので次回以降仕掛けたときの連鎖も調べるかも。単発がかなり多くなる未来は目に見えてますが。
・対応タイプ
飛んできた催促に対しては対応をすることが求められます。そこでどんな連鎖で対応をするのか、それを調べました。連鎖の種類は3つです。
・純連対応…最終連鎖と最終-1連鎖がともに5連結以下、かつ同時消しなし。また、5連鎖以上の全ての連鎖。
・連結対応…最終連鎖と最終-1連鎖の少なくともどちらかに6個以上の連結を含み、かつ同時消しなしの4連鎖以下の連鎖。
・マルチ対応…最終連鎖と最終-1連鎖の少なくともどちらかに2か所同時消しを含む(同色の同時消しを含む)4連鎖以下の連鎖。
今回はこうやって分けましたが、形にかかわらず純連対応とするのは6連か7連くらいからで良かったかな~というのと、「受ける」という対応をカウントすべきだったな~というのが反省点です。さすがに調べなおす気力はありませんでした。
あとは「催促タイプ」もこの3つに分けてカウントしたら面白いかなあとか思ってます。
今回は「対応」の定義としては基本的に「中盤で相殺した連鎖」としています(だから「受け」という判断が「対応」としてカウントされない、反省)。ただし、例えば「1P2ダブ→2P4連→1P即座に4連対応発火」みたいに予め対応してそうだな~~って時は「先対応」ってことで「対応」の枠に入れています。「連携」になるか「先対応」になるかは僕の匙加減ですがゆるして。
・総合勝率
お疲れさまでした。
02.裏話
今回データを採った動画は
・
PS4版ぷよぷよeスポーツ VSりべさん 2先20セット先取(2018/12/14)
・
PS4版ぷよぷよeスポーツ VSりべさん50先&chokudaiさん20先&okaさん30先(2018/12/27)
・
[PS4版ぷよぷよeスポーツ] VS やなせさん 30先 & りべさん 50先(2019/6/1)
この3本です。前2本と後ろ1本で急に時期が飛んでるのは、初めの頃はその間の連戦も分析しようと思ったけれど、自分の中で割と満足いく量のデータを採れたことと、単純にデータ採る作業に飽きてきたからです。
単純作業は得意な方ですが、今回は土台分析と違ってやけに複雑ですし、そのうえ量が膨大だったので動画2本分終わらせた時点で結構満足してしまいました。でも古いデータだけだと面白くなかったので、そう思い立った時点での最新の動画も1本分析しました。ちぐはぐですみません…。
許してくれたらうれしそうな顔します。許さねえって言われたらシカトします(記事投稿者の屑)。
03.土台分析どうなった?
プレイヤー個人に焦点を当てる連戦分析に生まれ変わりました。A1Bはしません。(追記:と思ってたんですが、感覚が麻痺して土台だけなら楽だし良いか~~とか思っちゃってます。やる可能性が微粒子レベルで存在しはじめました。)
いやーほんとにね。申し訳ない。面目ない。でも時間もない。僕自身めちゃくちゃやりたかった…特にぴぽにあさんとやなせさんのお二人は分析やってみたかったんですけどね…。
ぴぽにあさんは単純に僕がファンってことです。以前話した気もしますけど、おいうリーグを知ってぷよ界に帰ってきた僕としてはファンにならない選択肢はないでしょ。
やなせさんは実は僕と同郷(の、はず)なので勝手に応援してます。陰ながら応援してます。国体奈良代表おめでとうございます!
この流れで言っておきますが、他に僕がとても応援しているプレイヤーはsymさんとreoruさんですね。このお二人には所々で積みに影響を受けてたり、特にsymさんの方は段落に番号振ったりとか記事の構成の仕方を参考にしたりしてます。彼の文章ほど洗練されて読みやすくはないですが。
観ててプレイが好きなのは凸凹マスターさんとSquikaさんです。うまく言葉にできないけど一手一手がホントかっこいいんだぁ。
ところで僕のTwitterが日々粛々と抜け非の記事投稿ツイートをふぁぼるだけのアカウントになってるのは気のせいでしょうか。ほんとですか。僕もそう思います。
04.使ってるツールの紹介&その辺についてのアドバイスが欲しい話
もう疲れてきたので頭に浮かんだ順に適当に書きます。
・スクショ撮るキャプチャソフトは「
Screenpresso」
無料版しか使ったことない僕が言うのもあれですが、これおすすめです。
ウィンドウ単位でも、マウスで取得可能な任意の1ピクセル単位でもスクショが撮れて、簡単な加工(矢印・文字列・ぼかし など)ならその場で出来る機械音痴の心強い味方。
あとquick viewとかいう機能を使えばアレができます。あれあれ、カイバラさんの配信で見る、ぷよクロで回線切れたときに勝ち星のスクショを並べるやつ。もうぷよクロが対戦環境の中心じゃなくなって回線切れがそこまで頻繁に起こらないから要らない機能だとか言わない。
・円グラフ作るソフトは「円グラフ 作成」でググって出てきた「
円グラフ画像メーカー」
土台分析記事を書く前に ほんと~~~に適当に調べたところ、円グラフを作る際、「項目が多すぎてゴチャゴチャしとる!!」ってならない最大の項目数は8個くらいらしいです。なので僕の円グラフで項目が多いときは「具体名6~7個+その他」っていう構成になってるはずです。
あと円グラフに使う色ですね。これは↑で項目8個って決めたので8色決めればいいわけです。項目が少なければ減らせばいいだけですから。とりあえず「その他」みたいな項目は彩度のない灰色(#778899)あたりにして、残りを赤から色相環をぐるっと回る感じに色選択をしました。ただ原色ドーンだと目がチカチカしちゃうので、すこし淡い色にしています。
使った色(☆は項目が少ないときに使う色)
・#f08080 ☆
・#9370db
・#03a9f4 ☆
・#66cdaa ☆
・#adff2f
・#ffd700
・#d2691e
だいたいこんな感じです。この辺は全く詳しくないのでデザイン屋さんにアドバイスを仰ぎたい部分です…。
・ぷよ譜の作成は「
ぷよシミュレーター(ぷよ図エディター)」ですね。
ぷよ譜系ツールで一番好きだったんですがジオシティーズが終わっちゃったので移行先探さないといけないかなあ。
追記:現在はpndsngさんがサルベージしてくださっていたみたいです、ぱんださんありがとう!ウワッフー!
(ただここでちょっと言わせて欲しいことがあるんですが、ぷよぷよのコミュニティサイト謳ってるんだったら、ぷよ図の挿入とかサイト側の機能としてつけといてくださいな…って思ってます)
・他のグラフ作成は「
infogram」
今日初めて使いました。有名なだけあってまあ普通に使いやすいですね。うまくやればアニメーション付きで埋め込んだりできるみたいなんですが、よくわからんかったので画像作成だけしました。
05.Special Program
さてさて、なんでこんなに久しぶりの投稿になってしまったんでしょうか。理由は大きく分けてふたつ。
一つ目は、掛けられる時間が微妙に減ったため。
単純に趣味に掛けられる時間があんまり取れませんでしたし、(確かにこんな分析やるくらいにはぷよぷよに熱意を持って取り組んでいるという自負のようなものはありますが)ぷよ以外にもやりたいことがたくさんのオタクなので全然時間を捻出できませんでした。
二つ目は、今回の連戦分析の前にこっそり進めていた記事がパーになったため。
もしかしたらまたいつか出す機会が来るかもしれませんので内容は内緒にしておきますが、2月ごろから始めて2~3か月ほど水面下で進めていた分析があったんですよ。でもデータが採れなさすぎて(50先やって1回だけしか調べたい状況が発生しないとかはザラ)ちょっと保留という形にさせていただきました。そんで時間とモチベをたくさん浪費にしてしまって今に至ります。こればっかりは運が悪かったと諦めましょう。
出ない神記事より、出る凡記事。僕は自分のが神記事だなんて口が裂けても言えませんが、この言葉の趣旨は「コンスタントな投稿を目指すのが良い」ってことでしょう。だからこそ投稿マスターの皆さんをみてすげぇなぁと思うわけです。僕実は投稿マスターの肩書ついてません。ところであの称号ってもらえたらなんかあるんですかね。なんかイイことあれば記事投稿も賑わうんじゃないかな。と思ったけど玉石混交が加速するだけな気もしますね。
なんて言いましたけど、じゃあこれから投稿頻度上げますかと言われても、僕の答えはノーでしょう。性格的に、熟考を重ね、時間を惜しまず使った、そんな記事が好きなんです。僕はこれからも自分が楽しいと思ったことを楽しいと思える分だけ、のんびり気楽に書き続けます。それが趣味でぷよぷよをやってる者の特権…とまで言うとやや刺激的な物言いですが、まあそんなところだと思うからです。
そういうわけで、僕の目指すポジションは「ぷよキャン界の特番」です。1年に1回か2回やってくる、内容の濃い面白い記事。それを手掛けられるようになるのが目標です。
現段階だと投稿頻度だけが特番クラスで中身がまだ追いついてないので、頑張っていきたいですね。皆さんこれからもどうぞよしなに。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
…おっと、次回予告を忘れていました。「決まっていない」という予告しか確定事項はありませんが。
やりたいカードは2つあります。ひとつは先ほど挙げたsym-reoruのカード。もうひとつはおいうリーグの看板と言っても過言ではない、fron-ぴぽにあのカード。どうなるかは天気次第です。
2019/6/5 Akisame16
良い視点の記事ですね。数値を分析することで、これからの積みや戦術の流行に影響を与えることもおおいに有り得るでしょう。問題は、いかんせん情報収集、考察に時間が掛かりすぎることです。担い手が増えてくれることを望みます。
投稿マスター付いても特に何かある訳じゃないです……
AIに分析してもらったり出来れば…
「ざいろ新GTR」は一応凸凹マスターさん命名で「紅蓮」という名前が付いてるみたいですね。
>Rilium さん
コメントありがとうございます。まあ大変なのは事実ですし時間も労力もかかりますが、というのも当たり前のことで、僕がこういうデータ収集系の連戦分析を始めたきっかけは「誰もやらないし、『誰かがやるだろう』とも思われてないほど面倒だから」なんですね。
わざわざデータ採って、グラフとか画像作って、文章書いて、投稿する、っていうことしてるからにはやっぱりあるんですよね、自己顕示欲ってやつ。なのでデータ量をアイデンティティとしてる僕としては、みんながみんな連戦分析し始めちゃったら立つ瀬がなくなるというか、そんな我儘を持ってるので今は「だれもやらない」が普通の状態でいいやーとか思ってます。表向きの目的も「戦術発展への貢献」ではなくあくまで「エンターテイメント」ですし。(もちろん担い手が増えてくれればそれはそれで楽しいので、やりたい人はやればいいと思います。僕から積極的に奨励することは今のところないというだけです)
>machine322 さん
コメントありがとうございます。デスヨネー。
>hdn060 さん
コメントありがとうございます。↑↑のように考えてるので無いなら無いでいいかなーと思っています。
「紅蓮」って名前聞いて、あーそんなんあったかもなーと思いましたが殆ど忘却の彼方でした。ありがとうございます。どっちの方が伝わりやすいかなー。ざいろさんに認知されたらTwitterでアンケートでも取ってみてほしいところです(僕がやってもいいけどさすがに票不足になりそう)。あと紅蓮は逆向きのだぁ積みも含むんですね。て思ったらコレらねあっとメテオですね、「紅蓮⊃ざいろ新GTR,R@M」って感じかな。
2019/6/7 Akisame16