僕はあまりぷよぷよが上手いプレイヤーではありません。
過去の連戦ではあまり勝ってませんし、オンラインの総合戦績で見ても勝率は5割〜6割程度です。
しかしそれでも、茨城国体eスポーツ 岩手県の代表になりました。
ぷよぷよの上手い方々に勝ち、県予選を抜けるためには色々なものが噛み合わねばなりませんでした。
内容でみんなに負けていた僕がなぜ勝てたか。
有り体に言えば「まぐれ勝ち」したからです。
1、宮城県大会への出場
今回の茨城国体予選大会の参加条件は、「予選参加時点で居住地、もしくは在籍している学校か勤務地がその県にある」でした。
当日スタッフに聞いたところ、「居住している」とは住民票がそこにあればokとの事でしたので、記念的な感じで参加してみました。
当該大会での結果は予選スコア5位のベスト8。及第点です。
しかし予選のスコアアタックと本戦での組み合わせに関して、自分なりに気づく点がありました。もし1位で予選を通過出来れば、常に1pでプレイ出来、なおかつ準決勝に上がるまで予選4位以内の人とは当たらないのです。
そこで僕は岩手県大会での予選スコアアタックに的を絞り、練習を開始しました。
2、スコアアタック練習
2分間でどれだけスコアを稼げるか、という公式チャレンジはぷよぷよ通でのスコアアタックと違いました。
どれだけ消しても2分間はプレイできるゲームですので、丁寧に整地できますし連鎖数至上主義みたいなボーナスもありましたし。
とにかく僕は階段積みで丁寧に、というコンセプトでもくもくとスコアアタックだけを練習し続けました。
3、岩手県大会参加の前に
大会を前に、ツイッターで岩手ぷよらーの方々を探してみました。
ゲームでの居住地登録は必ずしも正確なものではありません。その点ツイッター等で自分から予選に参加します、等と書き込んでいる方であれば大会に出てくるだろうなとのアタリもつけやすかったので。
やはり強豪は多く居りました。中でも、youtubeでの配信を拝見しました「ちゅあ」さんは難敵だと思いました。
もしも僕が予選を突破できればどこかでぶつかるだろうな、と。
そしてその予想は的中します。
4、岩手県大会 ~スコアアタック~
イオンモール盛岡で行われた予選には僕の予想よりも多くの参加者が居ました。
正直定員割れも期待していましたが、そんなに甘くはなく、最終的に参加者は30名を越えた様です。
宮城県大会の時は到着後早めに予選のスコアアタックをしましたが、雰囲気とボーダーラインの見極めをしたかった僕は、会場に到着してからも少し試遊台の様子を見たり、スコアアタックの様子を見たりしながら過ごしました。
午後になり、昼御飯を食べてからもう一度会場へ。いよいよ予選のスコアアタックです。
なんだかとってもツモが噛み合いました。
1回目のチャレンジで当時の自己ベストレベルの点数が出まして、内心大喜びでした。
そして予選を1位で通過。
ここまでは目論み通り。
ひとつめの「噛み合った」ポイントでもあります。
5、岩手県大会 ~本戦~
目標の1位通過を果たした僕にはひとつ武器がありました。全く知名度がない点です。
今まで対戦会等には参加していましたが、ぷよらー関係の方々とはあまり付き合いがありませんでしたので。
なので僕はここでまたひとつ小細工を仕掛けます。
予選1位のプレイヤーは常に1pでプレイできる、と序盤の方に書きましたが、もうひとつ特徴がありました。
勝ち続ける限り全試合舞台上での試合になり、前面で戦いの様子がモニターされるという点です。
また、予選のスコアアタックで2位と3位になったプレイヤーは対戦が無く、この1回戦を必ず見ます。
そこで1回戦での僕は「スコアアタックの様にゆっくりと丁寧に階段積みを組む」という戦法で戦いました。
あたかも対戦に慣れていないような小細工をしたんです。
どうやらこの効果は少しあったようで、大会終了後に回りに聞いてみたところ「1回戦での戦い方をみたらあまり強そうに見えなかった」と言ってもらえました。
僕はなんとか勝利し、2回戦以降普段の戦い方にしました。
対戦相手が驚いていたこともあり、どさくさに紛れて準決勝まで勝ち上がりました。
これが二つ目の「噛み合った」事です。
6、岩手県大会 ~マイクパフォーマンスと実況~
他の県予選大会ではプロプレイヤーによる試合の解説等が行われた様ですが、岩手県予選当日は参加者が持ち回りで試合を実況するスタイルでした。普段は表に出ない僕ですが、なぜかこの日は会場の雰囲気から勢いが大切なんじゃないかと思い、ベスト4が揃ったタイミングでのいわゆるマイクパフォーマンスでカマします。
「ここからの心構えをお願いします。」
「予選を1位で通過したと言うことは、この中で一番だと言うことです。勝ちます。」
自分でもとんでもないこと言っている気がしましたが、対面での短期決戦は何よりも勢いが大切。
そのまま予選4位のtakatさんと握手して試合開始。
内容を語る記事ではないので割愛しますが、終始ヒヤヒヤしていました。
ノリと勢いでなぜだか勝利。
準決勝第2試合、勝った方が僕の決勝の相手です。
「次の試合の実況をしたい人!」
の声に
「はい!」
僕が手を上げます。
今まで主に2人で実況を回していたような状況でしたので、決勝進出を決めた僕の初の申し出にちょっとどよめく会場。
この時僕は特に目立ちたかった訳ではなく、席に戻ってモニターをじっくり見て、観戦者になるのが嫌だったんです。
せっかくブチあげたテンションが下がってしまうとダメだと思いました。
そしてこれがとても良い結果に繋がります。
準決勝のととvsちゅあはとっても良い試合でした。
とにかくレベルが高く、内容的にはこれが決勝戦でもよかったかもしれません。
実況ではとにかく自分が盛り上がる事に集中し、結果として会場も盛り上げられたのでとても良い感じでした。
ここも「噛み合った」ポイントですね。
試合はちゅあさんが勝ち、決勝は日和vsちゅあとなります。
7、岩手県大会 ~決勝戦~
大会前、この人とはどこかで当たりそうな気がすると(一方的に)思っていたちゅあさんと、決勝戦で当たってしまいました。
ただ僕はこの時点でテンションが完全に振りきれており、勝ち負けももう気にしていませんでした。
試合の内容はほとんど覚えていませんが、とってもスッキリした気持ちで決勝戦に臨んだ事は覚えています。
そして僕は勝ちました。
8、最後に
岩手県予選大会は5月18日に行われましたので、もう4ヶ月も経ちます。
予選後に「本大会まで5ヶ月もある」と思っていたのですが、これを書いている現在ではもうあと2週間しかありません。
この国体予選から僕が学んだことは、ぷよぷよが上手くなるだけが強くなる方法ではないという事。
もちろん1手1手を丁寧に考えて練習を積んだプレイヤーはとっても上手なぷよをします。
長期的な勝率では僕は勝てませんし、なにかまぐれがないと勝てないでしょう。
ただこの大会だけに焦点を絞って小細工もなんでも使って、自分からまぐれを起こそうとしている変なプレイヤーも居るのです。
「あー国体本戦でもまぐれが起きないかなー。」
そんな事を考えている日和なのでした。