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勝因解析思考と敗因解析思考

by
shokutama
shokutama
Weリーグ主催のえとらさんとは、私が一方的にクソリプを送り付けるという関係である。
彼は自分の考えをよくツイートしているのだが、その考えがまあまあな確率で私と対照的であり、なかなかに興味深くもある。

さてそんな彼が「敗因を分析している」とツイートした。いや彼は勝因も分析しているようだが私が気になったのは敗因分析という部分だ。

「常勝」をのぞむには、「勝てる」よりも「負けない」ことが重要だ。そう考えれば負けた因子を潰していけば自然と「負けない」状態になっていく。合理的だ。
これは格上に勝つことより格下には負けないことを重視した自分を上に置いた自己肯定的な思考であると思う。

しかし私は「勝てる」を重視している。ロジックはこうである。


「〇〇すれば”勝てる”」→「そのためにはどのタイミングで仕掛けて、どう形を組めばい

いか」→「勝てる状況には
再現性があり、勝因となる部分があるのだからそれを繰り返せばよい」


この思考というのはどちらかといえば格下の立場の思考、自己を下に置いた思考なのかもしれない。勝つ状況を再現できなければ格下にだって負けることもある。
そのかわり再現できれば「猫☆駆☆除☆DA!!!」・・・失礼、下克上ができると思うのだ。

私にとってこのゲームは「たかがゲームだけど、マジでなってやってる」シロモノで、「勝利の快感」を得るための手段でもある。
負けの累積より、気持ちのいい一勝を求めているのだ。とはいえあまりに負けが込むとブちぎれたりはするのだがそこはご愛敬としてもらいたい。


さて、ここまでは思考の違いを述べたにすぎないのだが、私が言いたいのは


・「敗因解析」は「負ける要素を潰す」ためのもの
・「勝因解析」は「勝てる状況を作り出す」ためのもの


このふたつの間には優劣はあるのか、この二つにおける思考にはどのような差異があるのかということだ。
いやまあ身もふたもない言い方をしてしまえば、「両方やれ」「好きなほう選んでやれ」 なのだが、どちらにもメリット、デメリットがある。また思考的な問題もあるのでそこにも触れてみよう。
まずは敗因解析とそれをするタイプから。

敗因解析側のメリット

(1)レーティングバトルにおけるレート上昇を望める点。レートが上昇すればするほど1敗が重くなるので。
(2)敗因は明瞭なので反省がしやすい。
(3)解析の結果よりわかった敗着を作らぬよう慎重にプレイすることができる(例:刺さるかもしれない、で
                                       は仕掛けず確実な時を待つ)
(4)自分の成長がわかりやすい

敗因解析側のデメリット

(1)慎重な故一試合一試合が重たい(メリットでもあるが個人的にはデメリット)
(2)大胆な仕掛けができない(負けた場合大した反省要素にならず、そもそも自ら敗着を選ぶ思考にはならない)
(3)成長できなかった場合、ものすごい不快感がすること。

自分があまりこっちの思考をすることがないので推測だがまあこんなもんだろう。

勝因解析側のメリット
(1)勝ちパターンで決めると楽しい。
(2)思い切った仕掛けができる。(勝つ可能性があれば実行する価値がありダメならしなければいいと考える)
(3)他人の勝ち筋を参考にできて、それを練習することができる。(するようにする練習はしやすく
   しないようにする練習は難しい)
(4)型にはまれば勝てると自信が持てる

勝因解析側のデメリット


(1)適当にやっているとなんで勝ったのかわからない試合ばかりになる。
(2)大胆にすぎて負けるが、それがどこまでワンチャンあったのかただの蛮勇なのかの判断が難しい。出来れば 
                                            すごくためになる
(3)当たり前だけど負けばかりだとできない(勝ちばかりなのは全く問題がないため)
(4)おおよそ勝ち筋というのはわかりにくい
(5)実力差があるとまるで参考にならない(自分が上だと課題を設定しないと適当でも勝ってしまうし、相手が上
                                            だと負けばかり)


​​​​​​​こんなところだろうか。
先ほどもいった通りどちらにもメリットデメリットがあるから両方やれというのが結論なのだが、それではいくらなんでもいくらなんでもなので、自分の思考が敗因解析的な「負けない」思考か、勝因解析的な「勝てる」思考なのかの判別法を書いて終わりにしたいと思う。大体の人はどっちかなんてのは分かってるとは思うがまあうんごめん。

あなたにとって勝利とは?
A:自己肯定の手段
B:快感を得るための手段

Aが負けない思考、Bが勝てる思考です。Bのあなた、私の同類です、悲しいなぁ。
作成日時:2020/04/10 16:14
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