そのときそのときの土台の状況によってちょうどいい連鎖尾の高さが存在するってこと。
例えば、1+2+3+4+5を計算するとき必ずしも左から1+2+3+4+5=3+3+4+5=7+5=15ってなる必要はない。最終的に15であれば、(与)=1+4+2+3+5=5+5+5=15みたいに途中がどうなったっていい。(ロジックを無視するわけではない。)つまり、あらかじめ連鎖尾の高さが決まっているということは、それを逆に利用して鶴亀、先読みをどんどんしていいってこと。だって最終的な高ささえあってればきれいになるんだから。バランスマンションをとことん使い倒してやろうって感じ。
これは見慣れた雪崩だけど、きっちりこうなる必要はなくて、
こういうのから、
こんな風に。適切な高さまで完成すれば中身なんて関係ないでしょ?
もちろん、何をやってもきれいになるわけではないからある程度手順の錬度は必要。でも、こっちの方が連鎖ルートがいっぱいあって、色摩擦を少なくできる。慣れれば定形以上にツモを捌いていける。
まあ難しいのは分かるけどね。後は連鎖尾の種を常に残しておけるから連鎖の方針を立てやすいところも大きいかな。上の画像でもまだまだ伸ばせそうな残しでしょ?
ちなみに、安易に鶴亀を選択して失敗する人は「鶴亀しようと思った段差、色より一つ上の色で鶴亀する」ことを意識してみるといいかも。折り返し上に中盤を組みながら連鎖尾を組もうとすると最終的な連鎖尾の高さは思ったより高くなることが多い。二段差合わせる鶴亀は慣れ。
こういうのってあんまり意識してる人いないよね。形から覚えただけの人は連鎖の特性みたいな部分を無視してる人が多いかも。全体をみて判断するっていう習慣がついてないと思考が浅くなりがち?そんなことない?それでも全部雪崩で済ませるというならどうでもいいことだけどね。凸凹でも地力次第でどうにかなっちゃうけど。
これはよくある3列+3列の形だけではなくて、ツモの噛み合いや扱う形によって2列+4列になるときにも有効に働く。バランスマンションとはちょっと違うけど、これも大事な感覚だよねえ。
しかもこれは非常に拡張性が高い。今回のような折り返し→連鎖尾だけではなくて、連鎖尾→折り返しでも同じことが言える。折り返し、連鎖尾などと大きな括りにしなくても至るところで連鎖の適正が決まっている。