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全ての配ぷよで「はこ積み」を組む方法

by
いりみど
いりみど

はこ積み、というのはこんな感じの連鎖です。

(図1)

今回、ほぼ全ての配ぷよで「はこ積み」を狙う方法を考案したので発表します。
前回の記事「AA・ABの積み方「はこ積み」について」もご参照ください。基本図、連鎖尾の形、折り返し形と妥協形はそちらにあります。

この記事では、AA・BCまたはBC・AAでの組み方、AB・ACでの組み方、AA・BBまたはAB・ABでの組み方について書きます。これでほとんどの配ぷよではこ積みが狙えますので、はこ積みだけでぷよ勝負を戦っていくことが可能になりました。(AA・BC・AAまたはBC・AA・AAのときだけは無理そうです)

あらためて、はこ積みを概説します。

(図2)
これが基本図です。2~4列の男色組み(なんでこんな名前なんや)がベースになっています。左下隅の1マスを捨てぷよとするところに特徴があり、今までにあまりないユニークな発想の連鎖構築と思っております。

(図3)
折り返しと連鎖尾を入れた一例(左側)です。右側は同じ配ぷよでGTRを組んでみたものです。GTRと全く違う流れでそこそこに組める、ところにはこ積みの面白さがあります。

●AA・BCまたはBC・AAでの組み方

(※AA・BCとAB・CCを一緒に扱うので、ここでは「AA・BC あるいは BC・AA」とします 最初の2ツモのうち、ゾロ目の方がAA、そうでない方がBC、となります)
ネクネクまで見る必要があります。というのも、ネクネクまでの3ツモで2~3列の「はこ」の形が完成するなら、それを優先したほうが良いからです。
つまり、

この配ぷよで、ネクネクが

の場合は「はこ」部分をまず作ります。念のため一つずつ見ていきます。

(図4)
次がABかACの場合はこう。

(図5)
次がADの場合。BCは1列目に置く手があります。AA・BC・ADの場合、BCの置く向きはネクネクを見て決められます。

(図6)
次がBBかCCの場合。AAを連鎖尾側にまわしてはこ部分を作ります。

さて、最初の3手ではこが完成しない場合はどうしましょう。このときは次のように置くことができます。

(図7)
次がBCのときはこう、

(図8)
次がBD、あるいはCDのときはこうなります。このあたり2段ちぎりが発生してますが、GTRにとってもさほど組みやすい配ぷよではないので、まあなんとかなるかと思ってます。

(図9)
次がDDでも同じ形に持っていけます。
この形ですが、ここから先の配ぷよによっては、はこ部分のバリエーションとして、

(図10)
と組む場合があります。fron積みでもたまに見かける形ですよね。

次がAAのときはどうにもなりません。いわゆるくま積みツモです。これはGTRも組みにくいのでくま積みが最善かもしれませんね。ちょっとでももたつけば速攻が刺さりますし。

●AB・ACの組み方

全配ぷよの30%以上を占める、つまりこの開幕ぷよに対応できないと積みとしてはつらい。がんばってやっていきます。ここでもネクネク見るのは必須です。ネクネクがゾロなら基本形以外、ゾロでないなら基本形を考えていきます。
まずネクネクがゾロの場合を見ていきます。

(図11)
次がBBかCCならこう組めます。はこができればわりと安心。

(図12)
次がAAならこうでしょうか? 意外とバタつきがちなので注意。

(図13)
次がDDなら、さきほど出てきたこの形が使えます。

では、これ以外の時はどうするかというと、最初のAB・ACをこう置きます。

ここから次の配ぷよが置けるのか、一つずつ見ていきます。

(図14)
次がABならこうします。ちぎりません。3列目3段目が完成していると楽になるので、ここを埋める優先度が高いのです。

(図15)
次がACならこうでしょうか。これはひどく悪くはないのですが、GTR側はそれ以上に組みやすそうです。となると、初手から変化させて

fron積みのほうへ行くことも考慮した方がいいのかもしれない。課題です。

(図16)
次がADのとき、こういう手があります。しんどそうな形ですが、緑が来れば1列目2段目に入れられますのでどうにかなります。みんな悩ましいAB・AC・ADですから、これくらい変な形でも十分です。ただ、これも初手からfron積みを選択する手段あります。どっちがいいかは課題です。

(図17)
次がBCならこう

(図18)
次がBDならこう

(図19)
次がCDならこうです。

●AA・BBまたはAB・ABでの組み方

これはGTR側は楽な配ぷよで、はこ積みは少し面倒な感じです。とはいえまるでダメというほどでもありません。開幕2手は、

このように置きます。ここから、左側2列の2手は

わりと入れやすいので、ここを入れつつ組んでいきます。

ただし、ネクネクがABのときは、この形からはこ積みするのが困難なので、2手目から変化させて下図の形にします。もちろんはこ積みにこだわらない選択枝はいろいろありそうですが。


ここも一手ずつ見ていきます。(ネクネクABについては前述の通りです)

(図20)
次がAAなら連鎖尾で使いたいところ。一般的にはこ積みは全消し取り逃がしやすいように思います、悩ましい。

(図21)
次がACなら喜んでここに乗せます。これが来ると楽。

(図22)
次がBBならここで。

(図23)
BCをすぐ1列目に突っ込むと組みづらくなります(左)。とはいえ、次にAC(赤緑)が見えていたら1列目に当然入れます。ネクスト次第というところ。先がわからないならまずは右側で使う(右)のが良い。

(図24)
CCはまあ右側でしょうか。

(図25)
CDは悩ましい。ネクストかネクネクでAC(赤緑)かAD(赤黄)が見えていたら1列目に入れますが(左)。そうでなければ6縦?(右) このあたりは結論でてません。考えてみます。

●まとめ

AA・ABははこ積み向け。AA・BCとBC・AAはGTRもつらいのではこ積みにも利があるかもしれない。AB・ACはお互いたいへん。AA・BBとAB・ABはGTRに利があるように思います。
とはいえ、戦えないほどではない。自分はswitchレート2700程度で、全戦はこ積みにして2550くらいまで落ちましたが、わかってくるにつれ2700まで戻ってきました。エンジョイ勢としては十分すぎるほどの手応えです。私程度でもどうにか扱えるってのは、そこまで難しくない連鎖なのではないかと思う。
ガチのポテンシャルがあるかはわかりません。なにかこの組み方なりの主張がほしいところです。GTRよりも横3座布団の完成が早いケースがあるので、早めの小さな攻撃をしかけていくことを考えています。

ともかく、自分の戦法からGTRを完全に追い出すことができました。GTR不得意勢でしたのでかなりぷよが楽しくなりました。
はこ積みよろしくお願いいたします。
作成日時:2021/03/17 00:52
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