この画像の置き方を見た時に、ちょっと嫌だなと思った人は試しに最後まで読んでみてほしいです。
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そもそも種ぷよを置くということは、基本的に全消しまでに必要なぷよの数が全体で2個増えるということです。
簡単な例。赤2個が12列目に置いてある時点で全消しまでに必要なぷよの数は赤2個だけど、赤緑の種ぷよを置いた時点で全消しまでに必要なぷよの数は赤1個と緑3個の計4個。
基本的に全消しまでの必要数が多いということは、そのぷよの近辺の連鎖完成が遠いということになります。
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このように赤青を種ぷよとして34横置きした場合、折り返し側に必要なぷよの数はもともと緑1個と青2個だったのに、それに加えて赤3個が必要になります。
代わりに連鎖尾側に青を足しているので、連鎖尾側であと必要なぷよは黄色と青が1個ずつ。つまり本線が遠いということです。
この時、他の置き方としていくつか選択肢があります。例えば12横置き。
こんなのも狙えますから、悪い手ではないですよね。ただし、12横置きした瞬間は本線の発火点がハチイチ発火のみになるので、速攻や速い攻めに対してはやや弱そうです。
あるいは、2縦。
一瞬縦螺旋を構えて高さを作ってから、組み替えて黄色をクッションにしていくこともできます。でも、黄色が連鎖尾側で要求されているので折り返し側で使うのはツモが偏らないと難しいですし、黄色以外のクッションだと本線が遠くなりすぎるという弱みがありそうです。
または、4縦。
先に連鎖尾を完成させて、第二折り兼連鎖尾を狙いに行ったりできます。でもこの1枚目の状態から2枚目狙おうとしたときに必要な5列目のぷよが、黄1個→青1個の順番の後に赤1個という順番の指定がされてしまうものなので、黄青のハチイチが来ない場合黄赤を先に45や56でちぎらなければなりません。そして黄赤をちぎった後に青赤のハチイチが来なければ、緑青や黄青をまたちぎらないといけなくなります。
このとき、3列目に置けるぷよの色は緑・赤・黄なのですが、緑は折り返しのキーぷよに使いたいし、赤や黄は連鎖尾で使いたいので3列目の優先度が必然的に低くなります。するといつの間にか3列目が強烈な谷間になり、折り返しと連鎖尾の高さが釣り合わなくなってしまうので飽和火力の点で弱くなりそうです。
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ここでもう一度最初の置き方を見てみましょう。
一見すると、青を折り返しに連結させて発火しやすい状態にするか、あるいは赤を連鎖尾に寄せることで黄青ハチイチ5縦以外の受け入れツモとして黄赤45(56)ちぎりも用意してあげたくなります。
しかしここで34横置きをしてあげることで、全ての色の使い道を明確にしつつ、左右の高さを整えて将来的な飽和火力を底上げしています。
【黄】
まず、黄は5列目に使います。
わざわざ赤を4列目に置いてあげなくても黄→青で5列目に置く順番は変わらないので、赤を置かないことで黄ゾロや黄緑をちぎって置く受けが残ります。
【赤】
赤は折り返しに使います。
赤黄が来た場合に
土台をまず完成させなければならないという気持ちが強い人は45や56でちぎりたくなるかもしれませんが、ここから連鎖尾を完成させてから第二折りで対応手を用意するよりは多重で対応手を用意してあげた方が、おそらく4連以上の対応手の完成は早いです。
赤緑を12に置くと青が二連結で埋まるので一見すると本線が遠く不安になるかもしれませんが、はっきり言ってここで即死に繋がる攻め手を相手が構えていることは稀です。二ダブ程度なら即死にはつながりませんし、
三ダブ以上の長さなら真ん中からの緊急発火4連が間に合います。
たまたまこんな緊急発火があるわけないじゃんと思うかもしれませんが、そもそも青の座布団を敷けない色関係だったから赤青を34横置きしたので絶対にこの緊急発火点はあります。
このように折り返しの上が青ではなく黄だったなら座布団が用意できているはずなので、普通に本線発火で問題ありません。
【緑】
緑は折り返しに使いたいですが、相手が攻め手を構えていないなら後回しにすることができます。
つまり、56で黄緑をちぎって連鎖尾を用意してもいいということです。
【青】
当然折り返しに使いますが、赤の使い道をどうしたいかによって青の置き方が変わってきます。
S字構築かU字構築のどっちを狙うか、あるいはU字でも連鎖尾を低くして第二折りで右の高さを稼ぐのか、この辺りは好みと練度で置き方が変わる部分かと思います。
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と、長所を色々書きましたが当然短所もあります。
純粋に青が折り返し側で足りていないので、速攻に対しては完全に悪手です。
これは中盤以降の有利を取る(あるいは取られない)ための横置きであって、序盤に相手が速攻を打ってくるならそもそも中盤に行けません。
なので、相手が土台で同時消しを構えていないのを確認してから34に置けるのが理想です。