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矛盾してるようでしてない話

by
shokutama
shokutama
定型を練習しろ、という理由が主題です。

まず初めに、定型で「練習」しろ、という話なのをご理解いただきたい。
定型で戦えという話ではないのだ。
そもそも定型では、GTRと同じく先に折り返しを完成させないと速攻に対応できず、対応しようとすると折り返しがいつまでもできないジレンマがある。要するにうまくやらないと弱いのだ。

通は先折りGTRが主流であまり起こりえないが、フィーバーだと定型を使う人がそれなりにいる。フィーバーの小連鎖がクソ雑魚舐めクジ、それこそ2連鎖でおじゃまが1個降るかどうかのレベルに弱いせいか、序盤は比較的悠長になりがちだからだろう。だが、どうにも見ている感じ、「それ速攻どうするの?」という積みをする人が多い。
一応名誉のために言っておくが完全定型の人でもしっかり隙なく組める人はいることだけは書いておく。

フィーバーにおいて序盤の単発消しはひどいテンポ損で、よく8手目以内にくるでかぷよを単発で処理してしまう事案が発生する。実力者でもたまに発生してしまうが、定型を組む人は特にこれがおおいように思える。
これは防ごうと思えばできなくもない、序盤の決め打ちのパターンを増やせばいいのだが、8手目近くまで手順を考えるのは現実的でない以上、たまに起こる程度ならば仕方ないが、あまりに頻度が高いのは大問題である。

フィーバーレートには本当に親でも殺されたのかといわんばかりの速攻ゴリラが何体か存在していて、そういったゴリラのレートが2800以上を維持することができる理由は、こういった序盤が弱いプレイにひどく刺さってしま
うためではないだろうかと私は分析する。

結局何が言いたいのかというと速攻に弱かったりするのはそもそもの構築が弱いせいだということだ。

通でも開幕5連鎖速攻はぬるい、速攻というより博打といわれているのに、それが刺さってしまう人がいるが、どこかしらに序盤の弱さを抱えているからこそ、速攻が刺さってしまうのだといえる。

おそらく連鎖に断絶が起きていると速攻が刺さりやすい。
連鎖と連鎖をつなげるのに特定の色のぷよが多く必要になってしまっているのだと推測できる。特に定型では、「色を選んで固い形にきめ打つ」ことが多発する以上、これが起きやすいのだろう。


こうきくと定型はダメみたいに聞こえてしまうが、まあそうだともいえる。戦法として定型を取り入れるにはおそらく不定形より長い鍛錬が必要になるのだろう。


さて、こうやってけちょんけちょんに定型をけなしておきながら私以外にも多くの人が実戦的というには少し遠い定型を学ぶべしという理由はどこにあるか。


定型を練習する意味、それは「自分が決めた形にぷよを配置すること」だ。ツモをみてどう処理するかを決めること、それに加えてどこまでの妥協を許すかの判断力を養うことだ。

私は、定型を練習することの明確なメリットとして「構築の正解不正解が明確」であることを主張したい。
例えば、同じツモで初心者と手慣れたものが階段を組んだ時、慣れているものの方が明確にきれいな形、連鎖が組めているはずだ。
つまりはキレイに組めていれば正解であるということだ。
一方の不定形では、合ってるのか間違っているのか、偶然なのかどうかすらもわからない。

次に妥協する大切さだ。完全にきれいな形というのは実際のところ危うさを含んでいる。
完全にキレイに組もうとすると、理想通りのツモでもない限り必ずどこかしらで破綻を起こす。
そこで妥協をする、つまり形としての見た目のキレイさを放棄する代わりに、受けを広げる、捌きやすくするのだ。

不定形を使う上でアドリブで組んでいるように見える土台部分も、実際のところは事前に自分がインプットした型を
再現したり、その形を自在に変形しているだけにすぎない。
そのためには
「型を知る」
「それを再現する」
「変形しても連鎖になる、連鎖というギミックを知る」
必要がある。
そして一番下の連鎖そのものへの理解は相当にレベルの高い話だ。
初心者はまずわかりやすい型を使って再現するのが一番楽なのだ。
そしてまずはそのわかりやすい型の変形を学ぶといい。

GTRの連鎖の後ろ側部分を例にするのなら
「このツモなら後ろは2-2階段がうまくいく」
「これはサンドイッチ型に」
「雪崩の形にするのがおいしい」
「5,6列目でL字受けがいい」
「J型の受けがいい」→「そこから雪崩」
とパターンの拡張はいくらでもできてしまうが、初心者には選択肢があまりに多すぎてしまう。

しかし階段ならせいぜい
「連鎖尾は〇〇にしよう」
「底上げにして後で回収しよう」
「回収すると全体のバランスが悪いから回収は止めよう」
程度だ。選択肢が狭いからこそ迷いはあまり生まれない。間違えても、すぐ間違いに気づくことができる。


連鎖の形は雑に分ければ鍵型と階段型、折り返しと連鎖尾しかない。まずは前二つだけを練習すればいい。その鍛錬は必ず不定形を組むうえでも役に立つ。逆を言えば不定形がうまく組めないのならその鍛錬が不足しているということだ。つまりは決め打ち(発火ではなく)が下手だといつまでたってもうまくならない。

これをみて定型は弱い、役に立たないからやる意味がないというのなら好きにするといいが、もし停滞を感じているのなら一度試してみるといいだろう。御託を並べてる暇があるならやってみたほうがいい。

と、御託を並べていつまでも何もやらない自分に言い聞かせるのであった・・・


 
作成日時:2022/03/19 05:12
カテゴリ
初心者向け
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