はじめに断りを入れておきますが、かなりのニッチ記事です。もともとどっちもマイナーであるdelta式と後折りのめくり土台をどう使い分けるかというマイナーにマイナーを極めたものです。いわゆる自分用ってやつです。↓の初手においてdelta式にするのかめくり土台にするのかの判断基準を置いておきます。めくり土台は新くま積みの思想に強く影響を受けた物なので先に新くま積みを練習しておくと簡単に頭に入ってくると思います。画像は出力が面倒なのでスクリーンショットで代用します。
まずdelta式とめくり土台の理想形をいくつか示します。
delta式
後折りめくり土台
3枚めがY字の変形になってますが、これは妥協形になります。基本的には三段目の横三から連鎖尾を組んでいく形が火力が出やすく、望ましいです。
delta式と後折りめくりの分岐をギリギリまで遅らせられる理想形
右三列次第で折り返しのGTRになったり、GTRの形をした連鎖尾になったりします。上の画像では、まず黄色の横三を作るのが最優先事項です。
実際にはもっとたくさん理想形というかテンプレがありますが、全て洗うとキリがないので一旦ここまでにします。
次に、どういう視点で組んでいくか、分岐を見分けるかを実際のツモを見ながら考えます。↓のとこぷよシミュレータを使います。
http://www.puyop.com/s/
ex1)ツモパターン208番目
まずは三列目一段目の黄色をL字にしつつその上に横三を敷くことを考えますが、今回は左側に置けるような色の組み合わせが来ていないので右側に捌いていくことになります。大体の場合、最初に左側に捌けた場合は後折りめくり土台、右側に捌くことになった場合はdelta式になるような感じです。
こんな感じになりました。delta式ですね。今回は土台の完成ではなくdelta式と後折りめくり土台の分岐について考えるのでこれ以上深掘りはしません。
ex2)ツモパターン3005番目
左側に捌けそうなツモがきました。最初に左側に捌けるようなツモがきた場合は出来るだけdelta式とめくり土台のどちらでも機能するような形を目指します。めくり土台を目指しつつ、ついでにdelta式も組めちゃう、くらいを想定しています。
この形からめくり土台を目指すとすると、次の黄緑は1縦か56横です。ネクネクまでに黄色が多そうなら1縦、それ以外なら緑を遠ざけて56横です。今回は黄色が少ないので56横で組んでいきます。ちなみに、これは経験上の話ですが、↑画像における3、4列目の緑がL字になる前の段階では、初手で1、3、4列目に置いた色と同じ色で横三を敷いても大丈夫です。むしろ同色で横三を敷けた場合のほうが体感崩壊する場合が少ないです。
ここまできました。次の紫緑は、純粋に簡単なほうのdelta式を目指すなら緑を下にして2縦ですが、今回はdelta式とめくり土台を同時に狙っていくので紫を下にして2縦します。この時点で右側は↓のような形を狙います。(あくまでも一例です)
delta式の場合
気持ちdelta式<めくり土台(4:6)くらいで捌いていきます。もちろん、同時に狙っていける形が理想です。delta式の連鎖尾は鶴亀を駆使することで4段目くらいまでなら後乗せ回収できるので、めくり土台を優先してツモ捌きをしたほうがリカバリーできます。つまりめくり土台のほうが制限が厳しいです。逆発火における鶴亀の有用性はわんころさんを見ていればよく分かると思います。
めくり土台の場合
めくり土台の折り返しは本質的にはほとんどがカギ折り返しになります。右側三列のうち、どの位置の色を連鎖尾に回す可能性があるかを常に考えて捌いていきます。ただ、練度が足りない段階では折り返しだけとりあえず簡易的に完成させて、黄色の部分はゴミとして捨てることも実践レベルのスピードでは仕方ないと思います。
今回はこのようになりました。黄色がきちんと連鎖尾として回収できていますね。弥生時代のように、火力効率は悪くなりますが、多連結黄色の後にも雪崩を入れられるところも優秀ですね。今回でいう青や緑の部分は連結を足しやすいので伸ばし切れれば高火力が期待できます。実際に組んでみると分かりますが、土台部分の青と緑が同時消しになってしまっても続けて連鎖尾が入るパターンが多く、ぢ尾になりにくいです。
この記事はここまでにしておきましょう。この形に意味があるかと言われると、完全に自己満足です。美しいから組む。それだけです。スイッチ3000あたりまでは十分いけるので弱くはないでしょう。不定形を使った気分になりたい人やGTRなどのテンプレ土台に飽きてきたら組んでみてはいかがでしょうか。