いきなりですが、皆さんは新しい土台を練習しても中々実力の向上につながらないという経験はありますか?
私も、新しい土台を練習しても中々実力の向上を実感できないタイプの人間です。(それどころか、今までできてたことまでできなくなる)
かといって、先折GTR一辺倒では技術の向上に限界を感じているのも事実で、
新しい土台の練習の必要性を実感しながらもいまいち手ごたえが掴めずにいました。
そんなわけで今回は、「成長につながる、新土台の練習方法」ということを考えていきたいと思います。
ちなみに私の実力は初中級者程度です。(PS4レート2500くらい)ぷよ歴も約1年半と浅く、先折GTR以外の土台を組む技術もあまりありません。
そんな程度の人間が、少しでもうまくなるために考察したことをメモしてみた程度の記事として捉えてもらえればと思います。
さて、新しい土台を練習する度にレートを落としてきた私がなんとなく行き着いた新しい土台を練習する意味。
それは、個々の土台のコンセプトとなっている「形」の扱い方を学ぶ、ということにあるのではないかと考えました。
例えば、だぁ積みの特徴は交互にかみ合うよう配置された「L字」
弥生時代なら敷き詰められたような「横3」
階段積みなら「縦3」、鍵積みなら「挟みこみ」などなど…
土台というのは、その「形」の集合体なんですね。
見てる人に伝わっているかはわかりませんが、話を進めます。
で、さきほどあげた名前のついた(定義された)土台というのは、たいていコンセプトとなっている形があります。
じゃあその形を扱う上で大事なことは何か?
それはつまり、その形の性質を知り自分なりの扱い方を見つけるということになってくると思います。
たとえば、
・形ごとが持つ役割(耐久力が高い形とか、飛ばしやすい形とか、受けが広い形とか)
・連鎖のつなぎ方(どの形と組み合わせるのがいいのかとか、連鎖尾に使うパターンと頭に使うパターンでどうつなぎ方が変わるかとか)
・熟練度(素早く組める技能を身に着けるとか、その形に持っていきやすいツモパターンを覚えるとか)
今使っている土台をそのまま変えたいというわけでなければ、新しい土台を練習することの本質はその土台で大きな連鎖が打てるようになることではなく
新しい形の扱い方を覚えたり研究したりすることにあるのだと思います。
この観点で行くと、連鎖数が増えるたびに形は増えますから土台というものはどんどん大きくなっていきます。
なのでどんどんコンセプトとなっている形が占める割合が小さくなり、特定の形を扱うという点に対して曖昧になっていきます。
だから、ある土台で大きな連鎖を打てるようにしようとすればするほど、いざ先折GTRに戻しても練習の成果が生きてこないという現象に
陥ってしまうのではないか?と考えた次第でした。
話をまとめると、こんな感じでしょうか。
・新しい土台を練習することは、ある「形」の扱い方を知ることである
・それには「形」そのものの性質を知ること、それを素早く扱うための熟練度を上げる必要がある
・その土台で大連鎖を打つことそのものにこだわってはいけない
先にも言いましたが、土台というのはコンセプトはあれど複数の形の集合体です。
コンセプトとなる形しか組まない(ように見える)定型、コンセプトとなる形を持たない(ように見える)不定形であれば話は別ですが、
今の主流は完全な定型でも不定形でもなく、その中間の土台にありその1つがGTR、といった印象を受けます。
あらゆる「形」の性質を知り、それ適切に「扱う」。新しい土台を練習する上ではもちろん、どんな状況でも忘れたくはないですね。
今後気力があれば、いろんな形ごとの性質を考察してみてそれらをどう扱うか?というテーマで記事を書いていければなあと思います。
書かないかもしれませんが…
蛇足
先折GTRは完成されすぎ問題
思うに先折GTRというのはブラックボックス化されすぎてしまっているのではないかと思います。
先折GTRというのはそれ自体が一つの土台ではなく、ざっくり3つの土台で構築されることが多いです。
・折り返しという土台
・多重という土台
・連鎖尾という土台
先折GTRを扱うにはこの3つさえ知っていれば十分です。
その中身を詳しく知る必要はありません。あるのですが、形だけ知っているだけでもある程度は組めてしまいます。
複数の形を組み合わせて連鎖を組んでいるというより、3つの土台を組み合わせつつ、
連鎖を組んでいるという感覚が強いので、連鎖組んでる感が出てしまい、
実は土台一つ一つの中身の理解が曖昧であることに気づきづらいような気がします。
この図はかなり極端ですが、脳内はすでにこれを完成させることしか考えなくなります。
(初手で折り返しを組もう→多重を組みたいから横3作ろう→連鎖尾組みたいから雪崩作ろう的な)
とこぷよをやればやるほど、個々の土台に対する理解が薄れ行き下手になってしまうのは私のなかであるあるだったりします。
第二折を組もうとすると途端に手が止まるのも、土台を個々の形の組み合わせとして分解できていないからだと思います。これも私の事です。
最初から正解があるからこそ、シンプルになり過ぎてしまい選択肢(扱える形)を増やしたり、形(横3は実は防御力が低いとか)の性質を知らなかったり、
優先順位を確立しないばっかりに、不適切な場面で隙の大きい行動をとり、悔しい負け方をしてしまう。
飽和はそこそこ自信あるけどツモがかみ合わなかったり発火点埋められたらそれだけで負け、みたいな感じになってしまうのではないでしょうか?
完成されすぎて、その中身をあまり知らなくても形になってしまい、問題点の分析や形そのものの理解が曖昧なままになってしまいやすいのが、
先折GTRの問題点だったりするのかなと思います。いろんな形を練習していくうちにそんなことを考えてました。
つまり何が言いたいかといいますと…
私が勝てないのはどう考えてもGTRが悪い!
お目汚し失礼いたしました。