ぷよぷよで一定以上の本数をして負け越すとき、いくつかのパターンがあります。
・時の運
・自分の不調
・圧倒的に技術力が違う
・技術力に大きな違いはないが、何かが決定的に違う
などなど、ぼくは言語を体系化するのがめんどくさいので腑に落ちるまとめをしません。
だからうまくならないんだよなぁ、、、
ぼくが此度言及したいのは、相手と自分に何かが決定的に違う、という感覚についてです。
上級者に一切勝てない、同じ技術力の人に勝ちきれない、自分よりもうまくない人に負ける
ものすごい実力差以外でそんなことが多々ある場合は、技術が足りない、のではなく、技術の正しい使い方を知らないだけです。
あなたは連鎖が組める以上、多くの定理を知っています。
中盤で対応したり、催促したりできるときがあるのだから、数多の公式を知っています。
それはとてもとても素晴らしいことです。
しかし、
実践においての使い方を考えてはいません。
ぼくはぷよぷよというゲームが凄くすきです。
脈絡のなかった孤立したぷよでさえ、脈を持たせ価値を出し相手と戦うことができます。
ただの言葉の羅列に文脈をもたせることで、高次の文章へと昇華する文学的なそれととても似ています。
きっとみなさんにも今回のチャンピオンシップを見ていて感じた感覚があると思います。
本来ならぷよぷよでたかが一回勝つことに大きな意味を持たないはずが、あの場では、あの文脈のなかではそれは大きな大きな意味を持つ1勝に。
15連鎖を打てる実力のある人が15連鎖を打っただけ、とシーンだけを切り抜いたら終わりですが、
文脈を考えれば「あんな大きな緊張感に押しつぶされる場面で15連鎖をやってのけた」というドラマが生まれます。
これはたった一試合においても同じです。
ただ本線が組み上がったから打った本線
なのか、
相手の飽和量を上回ったことがわかったから打ったのか。
2トリが作れたから打った
のか、
相手の催促が2トリを超えないから打ったのか
あなたに足りていないのは強いニダブでも15連鎖でもなく、
ぷよにドラマを与えてあげること、だと思います。
まぁ、もちろん15連鎖が打てたらだいたい勝てるのでそれぞれの技術をあげることが大事なことは言わずもがな、ですが。
その場合も本来は相手の攻撃を躱し、事前にいなしそうして打たれなければいけないのでとてもむずかしいことです。
そうでなければ、階段でスコアアタックみたいに17連鎖組んでれば勝てる道理になってしまいます。
結論として
上級者や、あなたよりも格が一つでも違う人、っていうのは、こういったパーツではなく文脈で捉えられる場面や技術の多い人、ということになります。
さて、以上のことはぼくにおいても最初の一歩を踏み出してすらいないレベルで、真の上級者においてもそこに悩み続け研鑽を続けることで上級者であり続け、次世代の波に抗い呑み込もうとすらしています。
それだけ難しいことではあるのですが、ぷよぷよの本当に上手い人がぷよぷよから離れられない所以、真髄、核、そんなところでもあります。ぜひぜひシーンだけを切り抜いて強い、弱い、という観点ではなく、大きな視点から自分の一手を見つめて行けるようになって貰えればとても嬉しいです。
というのが序論です。
次回からは、多くの人が陥りやすい
2ダブを打つしかないから打った
本線を打つしかないから打った
などの、
~~するしかないから~~した
を少しでも改善するパターンや思考をかければなと思います。
ではでは、今後共ご贔屓によろしくお願いします。
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おはようございます。
少し前は多少は知名度があったのではなかろうか、って思っているあきゅあ(acure)です。
あとがき風に少しだけ
遅ればせながら自己紹介
アーケードのぷよぷよ通デイトナ対戦会を作って、大会とか運営してました。
18歳のとき(高校3年)から6年間とかそんくらいやってました。
人生に多大な影響を与えたことは言うまでもありません。
幸か不幸か自身がゲームを制作する立場になったので、ぷよぷよのイベントをすることは今はなくなりました。
ぷよぷよの実力としては、
ACぷよ通レーティングでだいたい1700~1800くらい(表記名:acure)
ぷよクロのレーティングは2500~3000くらいです(ランダム対戦めっちゃ苦手)
ACぷよ通レーティングでわたくしの過去の連戦記録が乗っているので、興味のある方はそっちでぼくの強さを想像してください。
さて、律儀にACレーティングを見てくださったナイスガイには伝わったと思いますが、
私は
上級者になりきれなかった人です。
上級者になることを切に願い、誰よりも努力を怠ることを志した結果、上級者には勝ちきれず、中級者は蹂躙できる。
そんなどこに出しても恥ずかしくない半端者ができあがりました。
きっと、これからも上級者の背を仰ぎ、上級者になっていく若手に手をふるのでしょう。
それを悔しく思いつつ、ゲームを作るという自分の人生を生きていきます。
今回いろいろ書きますが、それは一個の技術を身につけるよりとっても大変です。
もし、それでもがんばるひとの一助になれれば幸いです。
ではでは