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RBC杯の振り返りとコミュニティとeスポーツの話

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2F
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 こんにちは。沖縄在住の2Fと申します。
 いつもは「ぷよらーに読んでほしい」と思うことを記事にするのですが、今回は先日行われた大会の振り返りを記事にしたいと思います。EMOTIONの記事なのでいつもより読みにくいかもしれません。申し訳ありません。
 あと、大会の直前に行われた内閣府主催の「eスポーツシンポジウム」の内容も憶えている限り紹介していきます。ぷよらーに読んでほしい記事ではありますが、カエル積みを教えるとか実況をするとか、読んだからと言って一人のぷよらーに何かができるようになるものでもありません。何人も集まって何かする時にもしかしたら役に立つかもしれないと思って書きます。あと、沖縄のコミュニティを旗揚げしたいので何とかしたいなって感じです。

目次
1.沖縄県のぷよぷよ大会
2.振り返り
3.コミュニティを作りたい
4.eスポーツシンポジウム
5.まとめ


1.沖縄県のぷよぷよ大会
 まず、今回の大会について、私個人が思ったことや客観的にすごそうなことを3つ説明します。
 1つ目、「沖縄にはぷよコミュニティはない」ということ。ガチ勢が何人いるのか?(そもそもいるのか?)というレベルの暗中模索だったと思います。そんな中で大会を開いてもらえた、ということがそもそもすごいことだと思います。なぜここまで手厚いことをしてくれているかと言えばやはり「国体」だからでしょう。大会中もしきりにこのワードが聞こえてきました。ぷよぷよ界隈では「国体の種目になったからって何が変わるんだ笑」という声がいくつか見られましたし、私もちょっとそう思っていました。国体出るのなんてぷよらーだけだろうし沖縄だとエントリーがそもそも0かもしれない、くらいの印象でした。しかし、世間一般からしてみれば「国体種目」、「eスポーツ」という単語はとても強く注目される物だったらしく、沖縄のメディアからも特に注目を浴びているそうです。
コミュニティなんてなくてもぷよぷよを推してもいいという企業が沖縄には存在する」この事実はぷよぷよを楽しむ一人のプレイヤーとしてとてもうれしいものでした。

 2つ目、「日曜昼の映画館で開催された」ということ。コミュニティ大会ではまず無理なレベルの箱です。ボヘミアンラプソディもファンタスティックビーストも上映されている中でぷよぷよ。開催された那覇メインプレイスは沖縄県で最もにぎわう商業施設の一つで、つまり「沖縄で最も人の多い時間、場所」での開催でした。来場者は100人を超えていたと思います。入場制限もかかって、見れない方もいらっしゃったとか。席は多少開いていましたがたぶん運営がさばききれない程の人が来たんだと思います。すごい。「非ぷよらーがぷよぷよを観に(そしてプレイしに)来る」状況はコミュニティだけではなかなか作りにくいものなので、とんでもない大会だったように思います。

 そして3つ目、「TVCMが流れていた」こと。主宰のうちの1社がRBCという沖縄のテレビ局だったこともあり、テレビでCMが流れていました。これを観ての参加者も多くいらっしゃったみたいです。恐るべしマスメディア。ちっぽけなゲームコミュニティとは資本の質からして違う。

 すごい大会だったと思いますが、沖縄県はFC琉球がウイイレに取り組んだり格ゲーでプロ契約したりして意外に企業のeスポーツへの取り組みが盛んな地域だったりします。そういう体質と国体というパワーワードがくっついて今回の大会ができたんじゃないかな、と思います。(今回の大会やシンポジウムにもFC琉球は噛んでます。J2にも昇格しました。応援よろしくお願いします。


2.大会の振り返り
 さて、大会ですが、結果から言うと4位でした。自分にしては上々の結果だったと思います。実力は出し切れたので悔いはないけどもちろん悔しさは残ります。でもそれ以上にとても楽しかった!参加者で唯一2回負けたプレイヤーだけどそれでも笑って終えられました。MCの空馬良樹さんも最高の司会進行で会場を盛り上げてくれました。すごい。琉球ゴールデンキングス(沖縄のプロバスケットボールチーム)の試合のMCとかやってるだけある。
優勝のたーちさんは優勝候補筆頭で、やはりな、という感じでした。2先1発勝負です。そんなルールでもきちんと勝ちきっていくんだからやっぱり強い。

沖縄ぷよらーの常識はことごとく塗り替えられていきますが最も驚いたのは子どもたちの活躍でした。

 

 このレベルの小学生がもう一人いましたし、ゆっくりですがGTRを組む子もいました。体験会(大会だけでなく、エントリーしていなくてもプレイできる時間があった)はガチ勢が数人で回すもので、小学生は来ないと思って会場に臨んでいたところ、もう子供たちがずっとプレイしていて大人がはいる隙なんてありませんでした。間違いなく主役は子供たちで、私たちガチプレイヤーではなかったな、と感じる瞬間がありました。すばらしい。
大会後にも体験会があり(一応ベスト4なので大丈夫だろうと勇気を出して)待機列で立っていた子に「ぷよぷよ好き?」と聞いてみたところ、にっこり笑って「うん!」と言ってました。
 ちなみにツイートの子はもう一人の「激強小学生」と一緒にそのあとの大会に推薦枠として参加しています。確かベスト8まで上がっていました。インタビューされてたから多分夕方のニュースとかに出るんじゃないかと思います。


3.コミュニティを作りたい
 成功裏に幕を閉じたRBC杯でしたが、会場で何人かの方と「オフライン対戦が一番楽しいし、オフ会とかあれば参加する。もっと沖縄勢と対戦したい。」という話になりました。この大会を契機に「沖縄のぷよぷよを盛り上げていきたい」という思いがイベンターとプレイヤー、その両方にあることがわかりました。この大会を狼煙に、コミュニティができればいいなと感じる人は多そうです。
 私も何とか動けないかがんばっているので、沖縄のコミュニティを応援してください。沖縄のぷよらーの方で、ご協力いただける方はぜひ一言お声かけ下さい。私一人では何かと大変そうです。


4.eスポーツシンポジウム
 さて、本題。ここが一番大事なくせに多分文章がめちゃくちゃです。
登壇していたのは
ウェルプレイドの社長(クラロワ大会の人)
y tuber.TVのCMO(もこうプロの元上司)
セガのeスポーツ推進室プロデューサー(ぷよぷよのことを「ぷよぷよさん」と呼ぶ人)
FC琉球のeスポーツ事業担当(FC琉球は沖縄で一番進んだeスポーツ団体の1つ。その担当者)
OTS MICE MANAGEMENT の社長(観光やイベントの取りまとめをしている会社の社長。大会のスポンサーでもある)
ふわっとした理解ではこんな感じ。一線の方々で、沖縄で彼らの話がタダで聞けるのはおそらくすごいことだろうと考えていました。会場には沖縄のスマブラ界隈のリーダーや、ポケカ界隈で盛んにイベントを行っている方や近所のバーガーキングの店長などもいらっしゃいました。

この時に語られたことで皆さんが口をそろえておっしゃっていたことが2つ
「場所」と「環境」です。

例えば
「場所」については「1000人収容してeスポーツをプレイできる場所は沖縄にはない」といった問題
「環境」に関しては、
「eスポーツの大会」を開き、プロ選手を誘致することまで成功したとして、その選手が泊まるホテルでは快適なネット環境で対戦ができるのか?といった問題や
「プロ」が本当に食べていける環境はきちんと作れているか?という問題、目指すための「環境」は整っているのか?といった問題など
様々ありました。

 こういった問題にそれぞれの企業が協力して取り組んでいて、先駆的な例では東京では吉本が劇場を改装して「eスポーツ」をやりやすいように取り組んでいる(LJL)こととか、兵庫のeスポーツ連合が温泉とウイイレをセットにして開催する「湯桶杯」などを例に挙げ、「沖縄県」というブランドをeスポーツと絡めるということは、大いに可能性を秘めた取り組みになるだろうと語っていました。
 そのうえで「場所」や「環境」が追いついていない、という問題がある。アジアの玄関口沖縄は大陸や台湾というeスポーツ先進国をうまく取り込んでいくことができるのか、というのも今後の展望となりうる。みたいな話だったと思います。やれることもやりたいこともたくさんあってすげえな、と思いながら興奮気味に聞いていました。
(*一応メモを取ってそれをもとに書いていますが、詳細は記憶だよりなので多分時系列の前後や話の抜け、解釈違いがあります。)

 特筆すべきことがさらにもう一つあり「オフラインの体験」というポイントでした。
 格ゲーの世界大会「EVO」はラスベガスで開かれます。行った人はみんなついでにラスベガスで遊んでから帰ってきます。EVOで勝とうが負けようが「楽しかった記憶」がそこには残る。というのは、わかってはいてもあまりきちんと取り組むことができないポイントです。私たちのようなコミュニティにいるだけの人間ではあまり資金もないし。
 でも「ソトの人間」を落とすのはこれが最適だというのは感じます。そして沖縄には「ラスベガス」と似たような価値があります。なるほど、可能性の塊です。

そのへんのもろもろは置いといて、大事なのは
  • 参加者にとって質の高い大会
  • オフライン
  • ソトの人を引き付けるようなプラスアルファ←new

みたいですね。大会で外界隈にリーチしたい方は考えてみるとよいのではないでしょうか?
多分金銭的に楽なのは一緒に他のゲームと大会をやることであったりぷよ主義みたいに同人イベント内での開催かも?


5.まとめ
 ゲーム界隈はここ数年ずっとeスポーツ元年と呼ばれ続けてループとか言われたりしていますが、業界の人たちはしっかり考えて着実に前に進んでいて、それと同時に世間一般からも「たかがゲーム」ではなく「eスポーツ」として認知が広がって浸透してきているんだな、と感じました。最高に場はわいていたし、「なんだよゲームすげえじゃん!」と言ってもらえていました。

 セガのeスポーツプロデューサーの方がおっしゃっていた「eスポーツってオフラインなんですよ」という言葉は本質をとらえた言葉だと思います。時間や感情の共有こそがスポーツ観戦の醍醐味で、だからこそ人は夜更かししてテニスやサッカーの対戦をライブ視聴します。ぷよぷよもその要素を持ちうると思うので、頑張れる人が頑張ったらいいと思います。私もできる限り頑張ります。
更新日時:2019/02/05 02:59
(作成日時:2019/02/05 00:00)
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