要約:レートあり「きがるに対戦」がほしい
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【雑文】ぷよぷよの実力の基準が、ぷよぷよというゲームの外部基準に依存している話
https://puyo-camp.jp/posts/89688
へのコメントです.
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> 多くのぷよらーは、ゲーム内システムによる実力を基準として見ておらず、非公式基準(ゲーム外)を実力の基準や目標としている
私の認識では,ゲーム内システムによる実力基準(レート)は多くのプレイヤーに利用されており,十分役割を果たしています.
たとえば対戦相手を募る際にレートを併記するプレイヤーは多く,ぷよぼっと (https://twitter.com/puyo_bot) に捕捉されているツイートを参照しても,
おいうリーグの級位よりもレートが多く用いられていると思います.正確に数えた訳ではないですが......
上級者に限っていえば,たとえばレートマッチングで同格の相手と対戦することが難しいなどの理由でレートが実力を反映しづらく,おいうリーグ級位のほうがより適切な指標となる,といったことはあるかもしれません.
ところで,これは勝手な憶測なのですが,おいうリーグ級位に信頼性を感じているのであれば,それは 20~30 先の連戦で勝敗を決するという部分が重要なのではないでしょうか.
つまり,「30 人との 2 先」の結果より「2 人との 30 先」の結果のほうが価値があるのではないでしょうか.
(30 人,2 人というのはたとえであり,十分な対戦回数によって対戦相手の偏りは無視できるものとします)
たしかに「2 先」と「30 先」に要求される能力は微妙に異なっており,これはぷよぷよの対戦にはメタ戦略のようなものがあるためです.
たとえば 30 先の対戦では,相手が本線火力重視のプレイヤーであると判明すれば以降は中盤戦を中心に戦う,といったような連戦全体を通した戦略が可能ですが,2 先の試合で相手のプレイスタイルに対応するのは困難です.
これは 2 先と 30 先のどちらが優れているといった問題ではなく,ぷよぷよ対戦の実力を測る尺度が短期連戦と長期連戦の 2 つあるということです.
短期連戦で強いプレイヤーもいれば,長期連戦で真価を発揮するプレイヤーもいるはずです.
そして,レートなど公式の指標は短期連戦の実力を,おいう級位は長期連戦の実力を示しています.
過去のぷよ界隈では長期連戦(50 先, 100先)が重要視されており,その立場からみるとより納得感あるのはレートよりおいう級位です.
ということで,長期連戦の実力を測るレートを公式に用意する,という提案はいかがでしょう.
たとえば「きがるに対戦」と同様の対戦形式で,通常のレートマッチとは独立した 20 先のレートシステムがあれば面白いのではないかと思います.
1 試合の時間が長くなることで時間あたりのレートの変動が少なくなり,以下のような問題点も緩和されます.
> 問題1.レートシステムの闇
> ・短い時間での上下幅が大きく、数値が安定しない
それ以外で指摘されているレートシステムの問題点は,レートである以上ある程度は避けられないのかなと思います.
当然,長期連戦ならではのデメリットもあり,レートマッチ人口の分散や,運悪く上級プレイヤーと初心者がマッチしてしまったときのリスクなどがあります(この場合,合法的に試合から離脱できないと 20 試合分の無為な時間が発生します).
個人的には,2 先より 20 先の連戦のほうが好きなので,きがるに対戦がもっと盛り上がってくれると嬉しいです.
余談 1:
「しょぞくリーグ」は実力の指標というよりは,レートマッチを進める中でのメリハリ(降格戦だから頑張ろう!とか昇格戦がきたら休憩しようとか)に価値があるかなと思います.
余談 2:
「だんい」の存在意義は私も常々疑問に思っていました.
意味もなく導入することはないと思うので,何か意図があるはずですが......