先日ミルダムにて
Tomさん指導のもと実況解説講座(?)を行う番組が放送されていました。
内容は
Tomさんが実況するに当たって心がけていることを話したり、
ぴぽにあさんやdeltaさんが実際に実況して良い所良くない所を考えてみるみたいな感じで、ぷよぷよの実況担当をされているかた必見になっていると思います。
私もアーカイブを拝見させて頂いたのですが、凄く内容のあることを話されているなと思いましたし、それ以上に
こういう機会を作ったことが素晴らしいと思いました。
何の知識もなく実況に挑戦するのと、ある程度心得や指針みたいなものを頭に入れてからやるのとでは全く違うものになるはずだから、こういう風に実況の技術を考えたり共有したりする場があった方が良いと、3年程前
初めてぷよキャンに記事を投稿した時から思っていましたので。
配信という形ではないにしろ、今後も続けていけるとぷよ界の実況がどんどん楽しいものになっていけるんじゃないかなと思います。
それと関連してもっと分かりやすく実況力を上げていくにはどうしたらいいか考えてみた所、一つ
『エア実況』を思いついたので、この記事で少し言及していきたいと思います。
エア実況のやり方は簡単、
勝手に頭の中で試合を想像してその実況をテキストに書き下ろしてみるだけです。
これをやることによって実況の語彙を考えることになり、喋れる引き出しが増えます。
また、それ以上に
『自分なりの実況の理想像を明確に出来ること』が大きいです。
結局どういう実況を目指せばいいのかよく分からないから、何を喋ればいいのか分からなくなってしまう
(ので、良いも悪いもなく画面を見て思いついたことをとりあえず喋ってしまう)のです。
どういうことを喋ったら視聴者にささるのか、何を喋れば理想的な実況になるのか、ということを考えて
良い実況像を予め準備しておくことで、悪いことは喋らなくなり良いことはどんどん喋れるようになれる訳です。
そういったものは頭の中で考えるよりも、
ちゃんとテキストに書き出した方が絶対良いです。
そうすれば良い悪いを冷静に吟味できますし、他人と共有しやすく評価をもらうことも容易になるので、是非パソコンやスマホのメモ帳にテキストを書き出してエア実況に挑戦してみましょう。
いきなりやれと言われても難しいと思うので、実況経験0ですが、とりあえず私が試しにやってみます。
30先の前半戦辺りの試合を想定してやってみることにします。
・これで1P●●が3本連取して7-3、序盤は●●がリードを広げる展開になっています
・ここまで2P▲▲はやや動きが硬く、形が安定していないでしょうか
・まだ序盤とは言え、差が付くにつれて心理的にも後半戦が厳しくなっていくので、2P▲▲は落ち着いて1本ずつ取り返して行きたい所
・さあ両者ともに着々と土台を積み上げて行き……2P▲▲は色が噛み合わずやや折り返しで苦戦しているか
・対して1P●●は綺麗に組めている印象ですが……
・試合はここからどう動いていくか……1Pが連鎖尾で3ダブを狙える形になっていますが……撃ちました
・これに対して2P▲▲も同じく3ダブで対応
・1P側にややお邪魔が降りましたが、影響は微々たるものでしょうか
・おっとここから更に2P▲▲が2ダブを放っていく
・●●はどうだ……本線を撃つしかないか!?
・本線を発火した! 少し不本意な発火になったか!? これはそれほど大きくない! 2P有利か!? 2Pは落ち着いて伸ばせば十分に返せそうだ!
・ただ……ややかみ合わせが悪いか! いや、何とか連鎖尾に色を足して足して……後赤が……来た! 発火出来た! これなら十分返せるぞ!
・1Pは急いでセカンドを組み上げなくてはならない! 出来れば5連鎖以上は欲しいか!? ツモのかみ合わせが良い! 上手いぞ! 連鎖尾の連結を足して……完璧だ! 伸ばしきった!
・これは1P有利! 見事なセカンドで逆転したか! 2Pに限られた時間は少ないが――
・2Pも良い連鎖を組み上げはしましたが……4連鎖では及ばず!
・1P●●勢いのまま見事なセカンドで逆転勝利!
・これで8-3! 1P●●調子の良さをアピールするがごとく、序盤から▲▲を突き放しにかかります!
思いつくままにやってみたところ、こんな感じになりました。
何の変哲もない普通な実況な感じがしますが、実際やってみると結構頭を使います。
もちろん、
これが一番良いとか
こんなん実際に実況で喋れるの?とか
こんな都合良く喋りやすい試合にならねえよとか、そういうのは
全く問題ではありません。
エア実況をした目的は
『実況の語彙を考えて増やすこと』と
『どういう実況が良いのか自分で考えること』並びに
『目標となる理想を作り掲げること』です。
書き出したテキストが自分にとって理想的な良い実況である必要はありますが、
その通り実況する為に作っている訳ではありません。と言うか、その通り実況出来ることはまずないでしょう。
あくまで
『どういう実況が視聴者にささるのかな?』ということや
『こういう言い回しは良さそうだな』みたいなことを
冷静に考えて発掘し、自分の引き出しを増やすことが目的です。
文章が重複してしまいますが、それぞれ私の
考えたこと(意図)を付記してみたいと思います。
・これで1P●●が3本連取して7-3、序盤は●●がリードを広げる展開になっています
・ここまで2P▲▲はやや動きが硬く、形が安定していないでしょうか
・まだ序盤とは言え、差が付くにつれて心理的にも後半戦が厳しくなっていくので、2P▲▲は落ち着いて1本ずつ取り返して行きたい所
試合が始まる前にまず
『この試合がどういう位置づけなのか』『重要度はどれくらいなのか』みたいなことを喋っておくと、視聴者にも現在地が分かりやすいのかなと思って書いてみました。
野球だってこれが2回の表の攻防なのか、9回の裏の攻防なのかによって選手の動きも心理も変わってくるでしょうから、そういった状況を整理して視聴者に伝えている感じですね。
仮にもし
『10本先取した際に5本差以上ついている場合、30先での勝率は9割を超える』みたいなデータがあるとしたら、そういうところにも言及出来ると視聴者にはささっていくことだと思います。
是非スタッツチームに「こういうデータ出せませんか」とおねだりしてみましょう。(無茶振り)
ただ、毎試合これを言及していくとクドくなると思うので、
こういうのは時折で良いと思います。
でも、
そういうのが全くないと同じ試合の繰り返しでダラダラした印象を与えてしまう気がするので、時折でいいので挟んでいった方がいいと私は思います。
同じ試合の繰り返しではないんですよ、こういう展開なのでこの1本はこういう意味合いがあるんですよと意味づけしてやるのです。
こういうのってサラッと話すか、結構尺を使って話すかによって(上記の例は割と尺を使ったつもり)クドさは変わってくるとは思うのですが、私だったら2,3試合に1回は軽くでも挟んでいきたいでしょうか。
サラッと言うパターンのテキストと
節目にちょっと掘り下げて言及する時のテキストをそれぞれ書いてみると、本番でも使い分けることが出来そうですね。
ちなみに選手の呼び方に関して、私は『1P●●』みたいな感じにしました。
これは私が視聴者として見ている時に『●●』とか『●●選手』だけだと
どっちサイドか分からなくなることがあるからです。
●●と呼ばれても右側のことなのか左側のことなのか一瞬で判断がつかず、プレイヤー名を見てから判断した結果、見るのが一瞬遅れてしまうみたいなことがたまに起こるんです。(私だけでしょうか)
ぷよは試合の展開が速いので、
こういう一瞬ですら結構重要なことなのかなと思いました。
プレイヤー名を見てすぐ判断出来ればまだいいのですが、プレイヤー名がローマ字10文字だったりすると判別が更に遅れてしまいますし、下手すれば表示されているプレイヤー名と呼ばれている名前が違う時もあったりして、判断が余計に遅れることがありますからね。
名前の前に『1P』と付けてやればそういったことは一切なくなるのでいいのかな、と。
特に一試合目なんかは『左側1P●●』みたいにちゃんと『左側』と伝えてあげるとより良いかもしれません。
毎回『1P●●』呼びはクドくなりそうな気がするので、その辺は上手く塩梅を調整する必要は出てきそうです。
仮にもし私が実況をするのであれば極力『1P●●』呼びを基本にしていきたい感じはしますが、実際喋ってみるとどんな感じになるんでしょうかね。
・さあ両者ともに着々と土台を積み上げて行き……2P▲▲は色が噛み合わずやや折り返しで苦戦しているか
・対して1P●●は綺麗に組めている印象ですが……
前回の記事でも言いましたが、
実況の軸とする事柄は『勝敗に関係すること≒有利不利に関わること』がいいのかなと私は思っています。
なのでアクションが起こったら逐一
『どっちが有利そうか』というのは、主観でいいので極力話した方がいいのかなと思ってこう書きました。
初心者はパッと見てもどっちがどれくらい押しているのか分からないですからね。
結局どっちが勝つかを視聴者は見守っているので、その途中経過は視聴者も知りたいはずです。
将棋なんかは最近ソフトによる戦況判定みたいなものを表示することで視聴者にも戦況が分かりやすくなっていますが、ぷよぷよにはそういうのがないのでどっちが優勢か分からないまま
モヤッと見ている視聴者は多いはずです。
ですので、なるべくそこを軸にして実況していこう、と。
あと、誰が見ても明らかだとしても極力
推し量るようにしています。
「~でしょうか」という文言にしている感じですね。
これは事実と主観を区別する為です。
事実は断定して良いんです。3連鎖を放った、など。それは100万人が見ても100万人全員がそうだと確認出来る客観的な事実なので。
ただ苦戦しているかどうかというのは意見が割れることもある主観的な内容なので、そこは区別した方が良いと思ってそうしています。
ですので例え誰が見たって明らかに苦戦してる感じでも基本的に断定はしません。それは多くの人が主観で苦戦していると見分けることのできる事柄というだけであって、客観的事実ではありませんので。
そうすることで「ん?」となる視聴者は出てこなくなりますし、
聞いている視聴者の情報整理がしやすくなることだと思います。
・試合はここからどう動いていくか……1Pが連鎖尾で3ダブを狙える形になっていますが……撃ちました
・これに対して2P▲▲も同じく3ダブで対応
・1P側にややお邪魔が降りましたが、影響は微々たるものでしょうか
前述の通り、アクションが起こったので状況の有利不利に言及しました。(影響は微々たるもの)
お邪魔が降ったというのは、初心者にも状況が動いたというのが視覚的に分かる事柄です。
ただ、その結果それがどのくらい勝負に影響しているのかというのは分かりません。
ボクシングで言えば高速のわちゃわちゃラッシュがあって、素人目にはどっちがどれだけ有効打を打ったのか分からない状態です。
今何か起こったけど、どうなの? どっちが優勢? みたいな。
そういうのって勝負を見守る視聴者にとっては欲しい情報になるので、言及してあげるべきだと思います。
・おっとここから更に2P▲▲が2ダブを放っていく
・●●はどうだ……本線を撃つしかないか!?
・本線を発火した! 少し不本意な発火になったか!? これはそれほど大きくない! 2P有利か!? 2Pは落ち着いて伸ばせば十分に返せそうだ!
試合が激しく動いて両者がぶつかっている状況です。
切迫感を出すために
あえて言葉を短く切ってみました。
最初は
「本線を発火しましたが、少し不本意な発火になったでしょうか? これはそれほど大きくないので2Pが有利か?」みたいなテキストを書いていたのですけれども。
そう実況している所を想像すると、何かぶつかっている感じがしないというか、間延びしているような感じを受けたので。
(ただ、改変したことで何だかエンジンの入り方が急になりすぎて不自然になってる気がするので、あまりよくないかも笑)
序盤にしては演出過多な気がして喉がやられそう……とかは考えなくて良いです。
先述したこのエア実況の目的を鑑みれば、その配慮が不要というのは理解出来ると思います。
ただ、後半一番大事なときにこれ以上の切迫感を出せないというのであれば、ここの表現はもう少し抑えるべきでしょう。
そうしないとスタート直後とゴール前とで同じテンションの競馬実況みたいになってしまいます。
エア実況であれば私はこれ以上の切迫感を出せる気はしたので、こうしましたけれども。
あと、2P有利か?という文言がなんかクドく感じる気がしています。
直前の
「これはそれ程大きくない」という言葉が1Pにとってネガティブ、2Pにとってポジティブな表現になっているので、わざわざ言わなくても伝わっているのかなとちょっと今思いました。
まぁ、やはり
有利不利の言及は大事ということを伝える為にはあってもいいのかな、ということにしておきます。
・ただ……ややかみ合わせが悪いか! いや、何とか連鎖尾に色を足して足して……後赤が……来た! 発火出来た! これなら十分返せるぞ!
・1Pは急いでセカンドを組み上げなくてはならない! 出来れば5連鎖以上は欲しいか!? ツモのかみ合わせが良い! 上手いぞ! 連鎖尾の連結を足して……完璧だ! 伸ばしきった!
この辺りはパッションだけで良い気がします。
5連鎖以上は欲しいか!?みたいにここでも推し量っていますが、そういうのすらいらない気がします。
Tomさんも言っていましたが、
理性フィルタを外して直接的に伝えた方がより視聴者にささっていくのかなという感じはしますので。
それにこういう大
事な局面で推し量りすぎると『結局どうなんだよwハッキリしろ』みたいな印象を与えなくもない気がしています。
その辺りは実況者の個性というかキャラクターというか、その実況者の表現方法、テクニックによるかもしれませんね。
あと、視聴者の視線にも配慮があるといいでしょう。
この項目の前段は2P側の言及、後段は1P側の言及とちゃんと切り分けされています。
あまり1P側と2P側が入り交じっていると視聴者の目線が追いつかないので、その辺りも意識した方がいいと思います。
私は凝視が出来る訳ではないので、凝視の出来るかたがどういう視点を持って見ているのかは想像出来ませんが、仮に両方見えていたとしても口に出す言葉は1P側2P側とあまり入り交じり過ぎない方が良いでしょう。
・これは1P有利! 見事なセカンドで逆転したか! 2Pに限られた時間は少ないが――
・2Pも良い連鎖を組み上げはしましたが……4連鎖では及ばず!
・1P●●勢いのまま見事なセカンドで逆転勝利!
・これで8-3! 1P●●調子の良さをアピールするがごとく、序盤から▲▲を突き放しにかかります!
締めの部分です。
最初はかなり説明っぽくダラダラとテキストを書いていましたが(1Pは最後同時消しなので2Pに限られた時間は少ないがどうだ、みたいな)やはり
切羽詰まった場面の演出としては微妙な感じがしたので、極力短い言葉にしてみました。
別に説明することがダメという訳ではなく、私の場合はそうやって緊張感みたいなのを演出するかな、と考えただけです。
短くて伝わるセリフを考える(創作力、言語力)のも実況者の実力と言えるでしょう。
見ての通りその辺りの私の実力は皆無ですが、是非伝わる言い回しを色々考えてみて下さい。
勝負が終わった後は、むしろ説明っぽく長い言葉を繋げると対比的な演出になるのかなと思います。
もちろん、実況として
『こういう試合内容でしたよとザックリ伝えること』は必要だと思いますけれども。
この辺りの試合の軽い総括は、私だったら出来れば毎試合したい感じはします。
解説がいるのであれば
「今の試合どうでしょう、まだ▲▲の調子が戻ってきていない感じを受けましたが――」みたいに解説に試合の評価を聞くなど出来そうです。
どうでしょうか。
なんかやたらと「~した方がいいと思います」とか「~すべきです」みたいな言い方をして上から教えているみたいな感じになってしまいましたが、基本的に「~した方がいいと思ったからこう書きました」ということだと思って下さい。
別に私の言い回しや発言、考え方が正解であるというつもりは全くなくて、理由があるからこういう風にしましたよということが言いたかったです。
全く何も考えなし、理由もなしにテキストを作っても意味がありません。
せっかく引き出しを作っても中に入れたものがゴミではどうしよもないので、
自分が理想だと思う理由をちゃんと考えて良い物を引き出しにしまいましょう。
また、前述しましたが作り上げたテキスト通り喋る必要はありません。
恐らく実際に喋ってみるとこの理想とは違ったものになるでしょうし、色々考えていた
理想ルールからも外れていくことでしょう。
それはそれで全然構わないと思います。
もし理想から外れてしまった時に、後で振り返って
「あぁ、あそこはまずかったな」と思えることがとても重要です。
理想がないと反省出来ませんし、反省出来ないと実力は伸びませんが、あれは良くなかったと自覚出来れば今後いくらでも修正が効きます。
その為にこうしてエア実況を作り上げ、理想を作っているのです。
もし可能であれば
作り上げたエア実況テキストを他人のエア実況テキストと交換して、互いに実況の善し悪しを指摘できると良いでしょう。
そうすることで
『善し悪しを更に考えることが出来る』『人の良いところをパクれる』『自分では気がつかなかった悪いところに気がつくことが出来る』といった感じで実況力上昇の効果は倍増していくはずです。
そうして他人の考えをもらったら、アップデートするようにもう一度テキストを書き直してみましょう。
ちゃんと理想となる形を通して作り上げることに意味があります。
更に、
色んなシチュエーションも想定できると尚良いと思います。
上記私の例では30先の前半戦を想定しましたが、これが後半戦とかになってくるとまた違った内容になってくるはずです。
試合の現在地的にも実況で言及する内容が違ってきますので。
同じ内容になってしまったらそれは視聴者を飽きさせるつまらない実況をしてしまっているということなので、考え直す必要があります。
前回の記事でも話しましたが、試合開始直後と大詰めで実況のテンションが同じではいけません。
また、連鎖を見誤った時のエア実況、面白い言い回しを意識したエア実況なんかも作っていくと、本番でそうなった時に
『使える素材』として必ず生きてくるでしょう。
こうして色んな状況を想定してエア実況をしていくと、試合が落ち着いている状況での実況の語彙、盛り上げなくてはいけない状況での実況の語彙などを
区別して使い分けていく意識も同時に養っていけるはずです。
ただ、
注意点があります。
それは
『自分で喋ることを頭で想定しながらエア実況テキストを書くこと』です。
実況経験のないかたなんかは特に実況の語彙がないので、人のテキストを見て『こうやればいいんだ』と思ってしまい、人と同じテキストを作りがちです。
それではいけません。
何故なら、そう書き上げたものは自分でうまく喋れないからです。(引き出しにならない)
それでは全然自分のキャラに合わないキャラクターのアテレコをしているようなもので、余計に下手くそな実況になってしまうことでしょう。
そうはならないように、ちゃんと自分が喋ることを想定して
自分の言葉でテキストを作りあげていきましょう。
人のテキストの影響を受けるのは全然構わないと思いますが、
自分の言葉にすることが大事です。
また、
こうやって人の(私の)エア実況のテキストを読むだけではあまり意味がないということも留意して下さい。
人のテキストを見るだけでも『これいいな』とか『これパクろう』みたいになって勉強にはなるかもしれませんが、それではエア実況の目的とはかけ離れた成果しか出ません。
自分でテキストに書き起こさないと
『考えない』ですし、他人の理想は自分の語彙ではないので入ってこない(その通り喋れない、喋らない=目標に出来ない)です。
私のテキストだってそれが正解ではないので、考えを真似した所で素人の私程度の実況しか出来ないことになってしまいます。
是非とも自分で考えてテキストを作り上げ、自分の理想の実況を作ってみましょう。
自分で言うのもなんですが、このエア実況の訓練は相当実況力がつく方法だと私は思っています。
言うなれば現状の実況者さん達は
『地図だけ渡され、目的地の表記もないまま「ハイ目的地に行って下さいね」と言われているようなもの』で、とても難しい問題に取り組んでいる最中だと思っています。
どうすれば実況が良くなるのか分からない状態なので。
しかし、このエア実況の訓練をすることで
『地図に目的地、或いはそこに辿り着くまでの中継地点が記される』ことになると思います。
どっちが先に目的地に辿り着くか考えたら、当然後者でしょう。
今からでも全然遅くはありません、今からぷよ実況やってみようかななんて思ったかたは、是非このエア実況テキストを作って訓練してみて下さい。
やればやるだけ、ガチでやるなら毎日エア実況テキスト作品を作り上げるつもりでやってみると、いざ本番で実況するとなった時にスルスル良い語彙が出てくることだと思います。
何も予備知識がない人と、このエア実況を100のシチュエーションにおいて面白く理想的な実況を書き上げた経験がある人とでは、圧倒的な実力差が出るはずです。
(まぁ、喋るスキルも別個で磨いていく必要はありますけれども)
実際私もやってみて1つ書くだけでも色々発見がありましたし、効果てきめんだと私は確信しているので、もし気になったかたは是非試してみて下さい、ということで。
最後にこのエア実況挑戦のポイントを少しまとめておきます。
・自分で実況することを想定してテキストに書き下ろすこと
・ちゃんとシチュエーションを想定して書くこと
・自分で実況内容(の意図)をちゃんと考えながら書くこと
これさえ守ってやっていれば、1つ作るだけでも成果は出るはずです。
自分としては理想的なものが出来上がったが、第三者的に良いのか悪いのかよく分からない……となるかもしれませんが、それを気にする必要はありません。
私だって上記テキストはまあ理想だと思っていますが、まだ詰める余地はあると思っていますし、第三者的にウケがいいのかなんて分かりません。
第三者的には何が正解なのか(少なくとも私には)分からないので、正解を考えても答えは出てこないと思います。
そんなことより
自分の中での正解が出来たということが大事なので、その辺は気にせずどんどんトライしてみて下さい。
自分でも何が良いのか分からない状態というのが良い実況の出来ない最大の原因になると私は思っていますので、そこを解消するのです。
それでも視聴者ウケが良いか悪いか、叩かれそうなこと書いてないか不安で仕方ないという場合は、是非とも他人に渡して評価してもらいましょう。
何だかここ最近
実況がどうこうみたいな記事ばっか上げているので
『お前何?実況やりたいの?』みたいな感じになっていますが、別にそういう訳ではありません。
私がぷよを楽しみたいだけなんです。
実況が良くなれば直接的に私も試合をより楽しめますし、それでより多くの人をひきつけることが出来たら、よりぷよも盛り上がって、楽しい雰囲気の中の試合を
私が楽しめることになります。
ここにこういった記事を書くことは私の利益になる
可能性があるから、ドン引きするほどの長文を書くことが趣味なのも相まって、書いているだけです。
ぷよ実況がより盛り上がる感じになって私もより楽しむことが出来れば本望です。