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なぜ 先折りGTRを組めても後折りGTRを組めないのか。考察とコツについて。

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長文です。原因と理由、コツなどを掴んだので言語化してまとめておきます。ゆっくりしていってね。

表題の通り、僕は「先折りGTR」を作れるようになっても、「後折GTR(以下、ATR)」が全く組めませんでした。
最近、ATRの練習を頑張ってコツやら何やらを掴んだので、誰かの助けになればと練習法やら手順やらをまとめます。




目次
  1. 背景
  2. GTRとATRの違い
  3. ATRのコツ!
  4. あとがき
  5. おまけ



1. 背景

・著者と記事の対象者について
 まず、背景として僕の言う「組める」とはどの水準なのかをはっきりさせるために自己紹介します。

 ・人物像はこんな感じ → ツイッタープロフ
 ・ぷよ歴は、2年くらい(2021年3月現在)
  ぷよスポPS4レート2100くらいなのでまともに対人戦できるレベルではありませんが、最近ではサタンに張り合える様になりました。うれしい。
 ・プレイするよりもとこぷよで美しい連鎖を考えることが好きな人です。

 そんな僕が書くので、「後折りGTR組んでみたいなあ」「色々な土台知りたいな」とか思うレベルの人には何かのヒントになるんじゃないかなと思います。すなわち、僕はATRの「美しい形を作ること」しか議論できないので、中盤戦、隙、ちぎり等には触れません。触れられません。ただ後折GTRの組み方、意識、練習の話をしていきます。



//余談:僕自身、先折りは上級者の真似してたら組めたんですが後折は真似すらできませんでした。でも、後折の感じが好きだったので、意地でも組んでやる!と言って、数ヶ月間、苦しみながら研究してようやくコツを掴んだ気になっています。コツ掴むまでそこそこ辛くて、何十回か嫌になったので、こんな思いをする人が減るようにと願いを込めています。

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2. GTRとATRの違い

 手順や形を考える前に、ここでしっかりと後折りの定義やメリットや先折との違いについて考えておきます。学問だろうとぷよぷよだろうと基礎を学んで土台ができるのです。生き急がない。
 というのも、僕はATRがどんな物か理解しておらず「GTRを作ればいいんでしょ」と思っていたことがATRを組めなかった理由の一つなので大事かなと思いました。




2-1. 定義

 いきなりグダりますが、ATRの定義は調べてもわかりませんでした......一般的な定義があれば教えてください......
ただ自分で定義づけして、違いを明確にしておくことが大切だと思うので、僕なりに考えた先折りと後折りの定義を書いておきます。


 先折りGTRの定義を ”初手3手で折返しに着手するGTR土台” とした時、ATRは ”先折り以外のGTRを目指した土台” と定義します。

このように定義してあげるといくつか違いが見えてくるのです。




2-2. 自由度の違い

 連鎖について考えれば当たり前なことですが、連鎖尾は連鎖の終盤なので消えれば良いのです。タワーが残らなければそこそこの火力になるはずです。ですが、折返しは順番通りに消さなければならない物です。
 そのことから、先折りは折返しを作る際に出てくる”使ってはいけないぷよ”を利用して連鎖尾を作るのに対して、ATRは連鎖尾には”使わないぷよ”で折返しを作る、というツモへの対応の仕方の違いが生まれます。禁止と制限という自由度の違いがあるわけです。すなわち、連鎖尾に使わないツモを折返しにするか、第2折返しの種にするか等、色の摩擦を意識して色選択しを正しく行わないと手が進まなくなってしまいます。




2-3. 意識の違い

☆先折りの意識

 __初手__
 先折りは初手3手がほぼ一般化されています。3手目(ネクネク含めて5手)までが決まっていれば向かうべき形が見えるのであまり形をイメージしません。イメージを持たなくても組めます。

 __全体感__
 連鎖尾は消えれば良い精神で盛り、折返しは分厚い多重を組んで火力を稼ぎます。全体的な組み方のイメージとしてはU字構築の意識強めな感じで頭と尻尾を”伸ばす”感覚で組むと思います。

 __土台構築__
 ”扱いやすい連鎖尾の形”を手札のように持っておいて、ツモに応じて「この形はこのツモじゃ組めない」「この形を作るのは非効率だ」と手札を捨てていく物だと感じます。つまり先折りは組める形の手札をいっぱい持っておく事がスムーズに組むコツになります。







☆ATRの意識

 __初手__
 ATRは初手が自由であるためコツを掴んでいない人にとってはどうしたらいいか分からなくなります。この自由度の高さが先折りとの大きな違いなので、初手の自由度を自ら減らす=初手で向かう形を決めてしまう事でどう組むべきかが見えやすくなっていきます。

 __全体感__
 連鎖尾が早く完成する一方で折返しは制限が強くツモがこなくて構築が進まない事があります。だからと言って連鎖尾を盛ると折返しと連鎖尾の高さの差が大きくなって伸ばしづらくなってしまいます。なので、S字構築を強く意識します。連鎖尾が完成したら即座に第2折返しや合体を意識した接続の種を作ります。すると壁が反り立って折返しが氏ぞ。なんてことがなくなるのです。

 __土台構築__
 僕はATRに対して連鎖のパーツを組み立てていく感覚を持っていて、作りたい形を強く想像すると組みやすいと思いました。イメージとしてはガチガチに完成形を決めて、その定められた未来に向かってツモを選別する感覚を持っています。こちらは手札というよりもプリセットを机の上に並べて、この初手のパターンならこのプリセットにしよう!とカルタのように選んでいく感覚があります。




(補足)
 ATRの連鎖尾(雪崩)は1段で完成という前提で書いているのですが一応説明しておくと、ATRは第2折りを早めに作る意識がある関係で連鎖尾に挟み込みや鶴亀を入れるといい感じにならないと感じてます。連鎖尾の起点が高くなると第二折の着手が遅れ気味になってしんどくなったり、連鎖尾にするつもりだったけど高さ合わせるために第2折返しとして使うわ〜みたいなこともあるので複雑な連鎖尾を組むと脳みそがかわいそうなことになります。
 また、雪崩を推すのは理由があって、連鎖尾の表面を1色で覆うため、表面の色数が減る=上に置ける色が広いということになり、より自由に第2折りを作れる、つまり組みやすくなると思うのですがどうでしょう。そこまで考えて組んでないんですけど、 とにかくいい感じになるんですよ。





//余談
 先折りは連鎖尾の完成が遅れるのでS字構築は噛み合わないことが多くなります。折返しがすぐにできるので多重を組みますが、色制限が強い(1列目に色を増やすと発火できなくなる、2列目は暴発をケアしたい)ので多重には使えないツモが多くあります。そこで使えないツモを連鎖尾に使います。するとようやく高さが合い始めるので、頭もケツも高くなってU字っぽい構築になります。
 もちろんATRもS字や合体をしなきゃいけないというわけではなく、雪崩めっちゃ組めるわってときはゴリゴリのU字に行くとキレイな構築になります。いつ未来を決定するか、それを見極める力は経験から取得する方が早いのでしょうね。理論はありそうですけど。





3. ATRのコツ!

 みんなが知りたいコツです。
 ですが、正直、形を覚えて、こういう時はこう行くみたいにパターン化して、反復練習でひたすら頭に擦り付けるしかないと思うんですよこのゲーム。とりあえず僕のとったメモとその補足を載せておきます。


・連鎖尾は2連鎖。
  連鎖尾は低くして第2折りを作ろうってことです。


・第2折だって折返しなんだからGTRで。
  第2折りがうまく作れなかったときに考えたこと。サブマリンから接続するのがイメージ湧かなかったからGTR系でいいやって思った。


・土台をガチガチに決めておく。(未来の形を強くイメージする)
  既述の通り。


・単発消化
  無理せずきつくなったら消しましょう。意外と難しい。


・S字構築!!
  多重がうまく組めると気持ちよくなって高さ合わなくなるから、自分を律するために念を押す。


・色密度と色自由度。
  「この赤、頭に使うべきか連鎖尾に使うべきなのか...」って迷うことありますよね?その解決法です。盤面をマクロに見て、浮いた色(孤立した色)を見つけて使うための意識。極端に言うと連鎖尾はこの2色、折り返しはこの2色!みたいなイメージを持つ。
(この記事の伸び次第では色選択の記事作る...?)

・雪崩の練習
  僕のATRは高確率で雪崩を組むので。雪崩の上はどんな形にするとまとまりやすいとかを考えた。雪崩を組む時点で考えておかないと色が散らばる。おまけの欄に解説載せておきます。


・後折りでのGTR部分の折返し手順
  手順というかこの時はこうしたほうが受け広いとかを逐一考えた。考え始めるとキリがないけど考えた。あんまりわかってない。


・合体
  S字しなきゃいけないなら合体必須じゃね?って練習した。合体練習してからめちゃくちゃ成長したと思う。合体の技術って先折りだと必要にならないんですよね。ここが躓いていた原因なのでは?とも思います。置いてあるぷよを連鎖に組み込む”発想力”、意地でも連鎖同士を繋ぐ ”組み換えの力"も養える。合体するには脳みそが複数個必要になるから単純な自力UPのためにもとても効く。何より、きれいに合体できると気持ちよくなれる。これ大事。


・とりあえず鍵積み、困ったら階段。
  合体のコツみたいなもの。基本鍵積みで連鎖を作るといい感じ。高さ合わなかったりしたら階段の感覚でとりあえず上からぷよを落としてあげると無理やり繋げられる。


・練習の計画
  シミュレータで手順と形を暗記(パターン化)→ ぷよ譜固定して反復練習(感覚への落とし込み)→ 実践練習(脳リソースの使用量をへらす)
このイメージで練習した。
 上級者のATRのぷよ譜(25手くらい)をいっぱい作って、手順と形を覚えたら同じぷよ譜で組んでみる。違和感がなくなるまで。何十回も。それを2週間くらい続けたら飽きたのでぷよスポでサタン相手に組んでみる。ひたすらに。
僕はアホなので物は試しに、とやってみましたが普通の人はこんなことする必要はないと思う。かなり近道だと思うけど、とにかくしんどい。




4. あとがき

  本記事をまとめますと、
 背景で僕のレベルと読者の想定を決めました。
 先折りと後折りの違いを考えて、そこから後折りを組めない原因を僕のイメージを交えつつ考察しました。
 ATRのコツと称して僕の練習してた時のメモを載せ、簡単にメモの説明をしました。

 
 以上から、結局はひたすら練習するしかないからこんなもの読んでないでさっさと練習しろ。ぷよぷよから逃げるな。ってことが伝わっていたら幸いです。もしかしたら、後半雑になってね?と思った人もいるかもしれません。が、気のせいです。書いてる途中にめんどくさくなったりしてません。気のせいです。
 書きながら色々と理論やらなんやらを思いついたりしたので何か動画を作るかもしれません。気になったらyoutubeのチャンネル登録よろしくお願いします。ツイッターにリンクあります。こんな感じで良いんでしょうか。正直、着地を決めないまま勢いで書いたのでどうしたら良いか分かっていません。
 最後におまけを載せて終わりたいと思います。ちょっとでも面白いと感じた人がいたら嬉しいです。書いた甲斐もあるものです。



5. おまけ



 下図は僕が組みたい折り返しと連鎖尾。
 手順気になる人いたら配信見てね。どうせサタンと戦ってるけど。




コメントやいいね下さい。もらえたらぷよぷよ頑張れます。

以上
更新日時:2021/03/16 12:15
(作成日時:2021/03/13 18:05)
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