人にものを教える技術、プロのぷよらーならきっとその経験値がある、そう思ってたまにぷよぷよ講座なんかを覗いてみることがあります。
そして今回はかなり当たりの部類を見つけれたと思い、ぷよキャンにその技術の神髄はどこにあるか、メモも兼ねて書き記しておこうと思った次第です。
今回はヨダソウマさんが若林アナウンサー(以下わかば)にぷよぷよを教える動画を見ながら、この教え方上手いな、と思ったものをメモでまとめたものになります。
この動画です。もう結構有名な動画ですね、私のメモと動画を交互に見ながら、どんなレクチャーをしたのか振り返ってみましょう。
Lesson1 『まず1戦する』 2:30~
多分台本なんだろうけども「1戦しましょう」って言えるの、すごいのでは。さて、この1戦で何を教えたのか、というより何を体験してもらったかというと
これですね、2戦目は一方的な全消しがあったので1戦目だけ図で表してみました、
のちにヨダソウマさんから、スピードがあれば2~5連鎖で十分という説明が入るのですが、説明よりも先に体験をさせていますね。
説明が先か、体験が先かは人によって賛否ありそうですが、まず1戦しましょうという心意気を汲み取った上で、後に教えることの繋ぎとして、この体験はとても大きな意味を持つと思います。
そして、ぷよぷよの前提の話(縦12段など)を1度挟み、もう1つの体験をしてもらう場面に移ります。
Lesson2 『連鎖を組む理由がどこにあるのか』 5:50~
今度は同じスピードになった時の体験ですね、これが本当に偉いと思う。
いわゆる後打ち有利の法則なのですが、言葉で説明をしているものや動画で説明をしているものはちらほら見たことがありますが、まさか『実際に体験してもらう』方法があるなんてと、たまげました。
火力が3連鎖と4連鎖なのもすごくちょうどいいですね。
「火力の差」が「お互いの連鎖数」に応じて大きくなっていくのも、かなり理解しやすくなっていると思います。
Lesson3 『スピード勝負に階段積みが適していない』 7:35~
ここの説明も非常に上手いし、方向性も「対戦のためのぷよ」に固まっていきました。
とりあえずメモを貼り付けます。
この説明だけならよく他の動画や講座でも見受けられますが、今までの体験が組み合わさることでいきなり説得力が増しているように感じますね、「引退した人を沢山見てきた」という言葉はプロだからこその重みのある言葉になっていて上手い。
…続きは明日書きます
(9/18更新)この記事公開した次の日に
わかぷよの続き来ててわろた
階段積みの実演(8:33~)の話に戻ります。
階段積みの折り返しの難しさ、ここまで具体的に教えてくれる講座はあっただろうか、というレベルで丁寧。難しい理由がそのまま対戦で負ける理由になっているなんて正直思ったことはなかったので新鮮な気持ちで解説を聞いていました。
Lesson4 『一旦折り返しだけGTR』 9:53~
GTRを教える、その前に、ちょっとぷよ界の歴史の授業が始まりました。
歴史を語れるのはぷよ歴の長い人の特権かも、そして、『GTRから入った人の方が結局強い』という見解まで出せるのもぷよ歴の長さゆえ。
実際、「初心者にぷよを教えたことがある」という人は最初に何を教えたのか気になるところですね、ちなみに私は、人にぷよを教えたことはありません。
動画の方は、カットが入っている間に、もしかしたら何回かGTRを組む練習をしてるのかも。
GTRを教えている場面自体は、他のぷよ講座でも見たことのあるような感じ、一緒にゆっくり組んで、一時停止を挟みながら、都度目指しているもの(形)を確認しながら、という王道的な教え方。やっぱりこの辺の姿勢が基本的なものなのかなという印象。
ヨダソウマさんのやっていくうちに慣れる、という言葉に対して、「きっとそうなんだろうな」と思ってもらえてるのは今までの積み重ねがあったから、と勝手ながら思っています。
Lesson5 『連鎖尾で火力を出す』 13:05~
このレッスンを挟んでGTRに終始することなく進めたのも良いポイント。このレッスンを挟むことで、3連結をいっぱい作る練習にもなるのでかなりお得感かも。
このレッスンを超えた後にGTRを振り返るのもとても良いですね、「選択肢を持ってぷよぷよをしている」という意識はもしかしたら今後のレッスンでも重要な意味を持つのではないかと思います。
それと、「覚えていく」を「意識していく」と言い換えた説明をしていたので、ヨダソウマさん自身は言葉に気を付けるタイプのプレイヤーで、だからこそぷよ講座を務めることができたのかなという所感もありました。
さて、ここまで見たうえでヨダソウマさんの教え方の何が上手いかを一言で言うと
順序立てが上手い
ということなのでしょうか、今までの説明で何を辿ってきたのかを図にまとめると
こんなロードマップになりました。
矢印の意味は(前の話)…なので、…を踏まえて、…そしたら(次の話)という意味で図にしました。
色の意味は特に考えてないです、ただし、同じ色は同じジャンルの話と思ってくれれば十分です(黒=体験 など)
矢印の向かう先がちょっとずれただけでも説得力が大きく変わる、良く練られたぷよ講座でした。「練習してみたい」と思ってもらえるのは、教える側としてはきっと最高の誉め言葉ではないでしょうか。
最終目標が真空ジェシカの川北さん、そこまで行けるのかな…
最後になりますが、このシリーズはまだまだ続いていくらしいので、今後どういったレクチャーがあるのか楽しみに待っています。
おわり