(この記事は2019年2月に書いたものです。)
ー
こんにちは。しばかずの滓(かす)から生まれたカスことshibakenです。
今日はなんとなく「初心者向けのGTR解説」を書いてみたのでご紹介します。
目次
- ふつうのGTR
- いろんなGTR
- 多重折り返しと連鎖尾
- 第二折り返し
今回は ⒈ふつうのGTR について書いていきます。
____________________
- ふつうのGTR
さて、まずはふつうのGTRの組み方の確認をします。
まずGTRを組むときにいちばん基本になるかたちがこのふたつです。
1.1.1 鍵積み
1.1.2 座布団
はい、「
鍵積みタイプ」と「
座布団タイプ」のふたつですね。だいたいこのどっちかです。
ところで、このふたつの違いはなんでしょうか?
折り返しの上、得点ぷよの部分に注目してみます。
「座布団タイプ」だと、横並びに3つのぷよが置けるので、「
座布団」という横3つ並んだ組ぷよを作ることができます。
対して、「鍵積みタイプ」では横並びに2つのぷよしか置けません。つまり、この2つの違いは
「座布団が作れるかどうか」ということですね。
たとえば、
階段積みとか、
鍵積みのような定型連鎖だと、「連鎖を並べて、折り返しを作って、また連鎖を並べて……」という、横に並んでいくきれいな連鎖になりますよね。
ところが、GTRのような土台になると、
「多重折り返し(だいたい
多重と省略されます)」という連鎖が必要になってきます。さっきの得点ぷよから上へ上へと伸ばす連鎖です。
……が、この話はちょっとややこしいのであとに置いておきましょう。
つまり何が言いたいかと言うと、きれいな連鎖を組むには「形に気を配る」ことが必要になってくるんです。初心者のうちは「ここをこの形にするときれいになる!」という経験が少ないので、GTRまでは出来てもその後がゴチャゴチャした連鎖になったりしてしまうんですね。上手いひとの動画を見ることでそのパターンを増やすのが大切です。
ちなみに、ぷよぷよでは上手くなると「土台がはやく完成した方が強い」という考え方があります。なぜかというと、中盤のちょっかいのかけ合いで使えるフィールドが広くなるからです。
さっきの「鍵積み」「座布団」のふたつを比べてみると、実は鍵積みのがじゃっかんデカいんですね。(ちなみに連鎖の中では「階段積み」がいちばんデカい。)
デカいということはつまり、完成が遅い。つまり中盤戦が遅くなってしまう!
座布団はいろんなことが簡単にできる形なので、その点でも鍵積み方より、座布団型の方がちょっとだけ強いと言われてるんですね!
……と一般論としては言われていますが、正直好きなように組むのがいいと思います。(本音)
はい。では、ここからは
よく出るGTRの形をザッとおさらいしていきましょう。
「これさえ覚えとけばだいたい組める……はず!」っていうのを9個まとめました。
- だあ積み
- 鍵積み(ふつうタイプ)
- 鍵積み(段差タイプ)
- はさみ込み(雪崩タイプ)
- はさみ込み(くま積みタイプ)
- いっこずれ(雪崩タイプ)
- いっこずれ(もぐりタイプ)
- 段差鍵
- 弥生
(たぶん、この9個の応用でマジでたいていのGTRは組めます。)
それではれっつごー。
____________________
1.2.1 だあ積み
L字のだあ積みタイプです。かわいいですね。
ちなみに、下のやつみたいなだあ積みは続きが難しくなるので出来るだけ避けましょう。
強制雪崩の恐怖。
(連鎖尾の選択肢がなくなります。やめましょう。)
だあ積みタイプのGTRは、初心者向けのGTR講座とかでよく紹介されていますが、実は初心者の方にはけっこう難しいとわたしは思っています。強制雪崩の形になると正直、
階段積みの方がまだマシなんじゃね?って感じすらします。
「じゃあなんではじめに紹介したんだよ!!」というと、なんとなくなんですけど、あとの連鎖と比べたときに違いが分かりやすい気がするからです。
(え、雪崩って何? というのはこれから説明していきます。)
では次。
1.2.2 鍵積み(普通タイプ)
はい、ふつうの鍵積みですね。
ちなみにこの鍵積み、よく見ると最後の赤ぷよと緑ぷよだけ鍵積みじゃないですね。
あっ、気づいてましたか?それは失礼しました。
という感じで、ふつーに鍵積みを組んでもいいのですが、最後だけこんな風に順番を入れ替えて(赤と緑の部分)組むこともできることを覚えておくとグッドです。鍵積み通感が出せます。
そして、なんかさっきから実はサラッと登場してますが、この「
雪崩」という
連鎖尾。
こいつがマジでめちゃくちゃ優秀で、マジでだいたいどんな連鎖にも付け足せます。GTRの連鎖尾と言ったらまずは
雪崩です。
考え方もとってもかんたんで、下から順番に消えるようにぷよを足していくだけ!
【ぷよぷよエディターで見る】
なんかしばかずさんがフィーバーとかでよく組んでますね。
雪崩は、ぷよの連結が2 - 1 - 1 か、 1 - 1 - 2のように、真ん中のぷよが1個になる形を繰り返すだけでつくることが出来るカンタンな連鎖尾です。(ちなみに、潜り込みという連鎖尾の技術を使う事で0-2-2雪崩を作ることもできます。どんな形なのでしょうか?)
では次。
1.2.3 鍵積み(段差タイプ)
鍵積みの先を伸ばしたやつです。
これは初心者の方がついつい組んじゃう形(たぶん)ですが、あるポイントに注意をしないと、実はだあ積みと同じく後が続かなくなってしまいます。
さあ、どこでしょうか?
これはフィーバーで出てくる同た形のタネです。
……が、よくみるとこっちは連鎖尾(緑ぷよの部分)が平らですね。
これは連鎖尾の真髄といっても過言ではないのですが、「
連鎖尾は平らになると終了」です。段差がなくなったらそこで連鎖尾は終了です。
この考え方はぜひ覚えておきましょう。つまり、このフィーバータネはこの緑ぷよより後に連鎖尾を伸ばせません。
しかし、これを打開する方法があります。
はじめの画像のように、最後を5個消しにして段差を付けられると、そのあとに「
雪崩」というさっき紹介した連鎖尾をかんたんにモリモリ足していくことができるようになります。
【ぷよぷよエディターで見る】
1 - 1 - 2、1 - 1 - 2、1 - 1 - 2、0 - 1 - 3の雪崩です。
これを使えば、さっきの平らなフィーバー種みたいなかたちもモリモリ伸ばしていくことが出来ます!
やったね!
え、知ってた?それはすみません。
では次。
1.2.4 はさみ込み(雪崩タイプ)
なんか、上手いひとの動画とかでよく見る感じのかたちのやつだ。上手いひとの動画とかでよく見る感じのかたちのやつ。
なんかちょっと複雑になってきましたね。
え、そうでもない?さすがですね。
なんだかぷよが赤、青、緑、といれこになってますが、「
赤ぷよの間に青ぷよを入れた」だけです。鍵積みと同じ原理ですね。
なあんだ。
そしてその上には黄ぷよの雪崩。
実はこれって、「
連鎖尾」の考え方の入り口なんです。
連鎖尾って難しいイメージがありますよね。
でも、実はこんなもんなんです。
なあんだ、簡単じゃん。
ぷよぷよ、楽勝やんけ!W
あ、ただもちろん難しくなるとこれの応用応用応用って感じです。
でも、これさえ分かっちゃえばなんとかなります。
やっていきましょう。
では次。
1.2.5 はさみ込み(くま積みタイプ)
くまちょむさん愛用のくま積みです。
その名の通り、ぷよぷよプロのくまちょむさんがめっちゃ組むことからくま積みと名付けられました。緑の後に黄色、青と消えて、最後に赤が消えます。
ちなみに、こんなのもあります。
【ぷよぷよエディターで見る】
これもくま積みです。
さっきのとかたちが違いますが、要は、緑が消えたあと一段ズレて、黄ぷよが消える。このかたちがくま積みなんですね。
雪崩はもちろんのこと、いろんなかたちできれいに連鎖尾がまとまります。名前かわいくていいですよね。
はい次。
1.2.6 いっこずれ(雪崩タイプ)
むむ、いままでのとタイプが違いますね。
いままでの連鎖は「鍵積み」の延長で、真ん中のぷよが消えて次のぷよが消えるという消え方でした。ところが、このかたちだとそれが出来ません。
パターン見えてきたのに……
終わった…… 俺のぷよぷよライフ終・了
はい、もちろんそんなことはないですね。
段差を利用して連鎖尾(雪崩)をモリモリ作っていきましょう。
ところで、ぷよぷよをしていると欲しい色が来ないことってありますよね。
やばい、連鎖尾が組めない!
終わった…… 俺のぷよぷよライフ THE・END
はい、もちろんそんなことはないですね。
「
連鎖尾の後乗せ」という考え方を使うことで、綺麗に連鎖尾を完成させることが出来ます。
都合良すぎな形ですが、分かりやすい例として。
連鎖尾を赤から繋げて、一番下の青色が消えるように……
きれいに繋げました。
はじめのうちはちょっと消え方が見辛いかもしれませんが、「
段差によって連鎖が起こるのが連鎖尾」ということがわかっていれば、すぐに分かるようになるかもしれません。
上の画像だと、GTR部分の
黄色の段差ズレで赤がくっつく、という見方ですね。
【ぷよぷよエディターで続きを見る】
つまり、
連鎖尾の後乗せとは、「
ツモに合わせて、連鎖尾を先延ばしにする」という考え方です。
ツモが悪くて、すぐに連鎖尾を繋げられないときに便利。実はいろんな連鎖尾で使えます。(雪崩とか。)ちょっぴり難しいのですが、ぜひ覚えたい考え方ですね。
(詳しくは上手いひとの動画を見てください。)
よし次。
1.2.7 いっこずれ(もぐりタイプ)
これもさっきと同じいっこずれの連鎖ですが、緑の下に赤ぷよが潜り込んでいますね。
はじめはこの見方は若干見辛いかもしれません。が、この見方が分かると
ぷよぷよの楽しみ方がグッと広がります。ここからグッといろんな連鎖が組めるようになるんですね。
上達すれば、
連鎖尾の後乗せを使ってこんなおしゃれなことも。
【ぷよぷよエディターで見る】
GTRの連鎖尾です。
「
え、なにこれ、宇宙じゃん」
と思ったそこのあなた、お目が高い。
「しばかず とん」をいますぐYoutubeで検索しましょう。時間も忘れる美麗な不定形連鎖尾の世界があなたを待っています。
(GTRどこ行った?)
「え、宇宙ってなんぞ……」という方はぜひ「宇宙 土台」をYouTubeで検索しましょう。
ちなみに、この連鎖尾をぼくは勝手に「
とん台」と読んでいます。(中学生時代のとんことしばかずさんがめちゃくちゃ使ってたので)
でわ次。
1.2.8 段差鍵
【ぷよぷよエディターで見る】
失敗した鍵積みみたいなかたちですね。
あれ、なんか急に難しそうになってきました。
黄色の次に青が消えて……
んんん?
が、怖るるなかれ、仕組みは単純。
いっこずれの段差で……
青が消えます。
すると、右端が2ぷよ分消えるので、段差ズレが生じて……
緑ぷよがくっつきました!な、なるほどね?
この連鎖尾が組めるようになったら中級者の仲間入りです。
レートでもきっとけっこうボリボリ勝てるようになっていると思います。(レートあんまり潜ったことないので分かりませんが。)
てかこの連鎖尾が出来たらもうわりとなんでも組めるんじゃないかな。うん。
ちなみに、この連鎖尾はぷよぷよプロのfronさんがよく組みます。
【ぷよぷよエディターで見る】
ディスイズ・フロンスタイル。
ではラスト。
1.2.9 弥生
出た。上級者御用達土台こと弥生。弥生。
今までの土台は4連結(4つのぷよが消える連鎖)でした。が、これは
5連結で消えます。(緑が5連結で消えます。)
4連結にこだわらず、
5連結の形を目指すことで、強くてきれいなかたちが完成する場合があります。弥生GTRはその一例です。
弥生GTRは、ツモ順によって本家の弥生土台が組めなかったときに、
派生パターンとして組むことが多いです。
弥生土台です。4枚並んだ座布団が美しいですね。
右側が弥生と同じですね。
弥生が組めなかったので、形を生かして弥生GTRに
派生。と。
ちなみに、ツモ順的にGTRが組み辛い場合も、もちろんあります。
そういうときは、GTRもこんな形に派生することが出来ます。
関東積み
GTRより左下の赤ぷよが1個多いかたちです。意外とやりやすい。
サブマリン
同じ色がめっちゃ来たときに組みやすいことがあります。左の赤から右の赤へと連鎖。
フィーバーGTR(フィバ積み)
GTR派生の中でもかなり頻繁に組むかたちです。とくにフィーバーではこのGTRが使えるととても組みやすくなります。左端のGTRの穴に縦3や縦2を入れて多重を作りましょう。
クッションGTR
どうしてもツモが悪いときにはこうなることもあります。良いところがないので勝手に「
オワオワリGTR」と呼んでいます。
こうならないようにしましょう。
しばかずGTR
これもツモがよっぽど噛み合わないときに。「え?こんなの連鎖になってんの?」と相手に思わせる効果がありそうです。
由来はしばかずさんがこのかたちで18連鎖を組んでいたことから。(すごい)
こんなもんでしょうか!
……おっと、弥生GTRに話を戻しましょう。
弥生が弥生たる所以といえば、「
中盤戦の強さ」と言われていますよね。たくさんの座布団、雪崩部分のL字、これらを使って素早く中盤を仕掛けていく。それが弥生の強さです。
さて、その上で改めて弥生GTRの形をまじまじと見てみましょう。
……。
ほら、何か見えてきませんか……?
……?
!
【ぷよぷよエディターで見る】
そう、ぷよぷよの真骨頂といえば「
中盤戦」。
それは、
連鎖尾、土台、多重折り返し、連鎖をいかに崩せるか?ということです。
本線を保持しながら、中盤戦のために崩すこともできる土台。
弥生が強い土台と言われていた理由がお分りいただけたと思います。
(だからGTRどこ行った?)
……というわけで、GTRの基本的な連鎖形9種でした。
____________________
はい。ということで、ここまではふつーのGTRのおさらいです。
GTRの連鎖尾側の話が多めでしたね。
「じゃあ、肝心の多重折り返しはどうすんの?」
ということですが、次の記事では、その辺に加えて、「5連結のGTR」「GTRの崩し方」という話を書きたいかもしれませんし、書きたくないかもしれません。(完全に衝動で書いてしまったー。)
ちなみにですが、もしここで紹介した連鎖で惹かれたものがあったら、ぜひ実際にその連鎖を組んでみることをオススメします。話を聞いたり見るだけでは覚えられなかったかたちが、実際に組んでみることで手に馴染み、さらに色々な形が分かるようになってきます。
お節介失礼しました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
ー
(この記事の続きはありません。)